日本語を反省してみませんか (角川oneテーマ21 (B-17))

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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047040663

感想・レビュー・書評

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  • 正しい日本語を話したり、書いたりすることは非常に難しい。話のプロであるアナウンサーでも原稿なしでのトークではよく間違える。もちろん、私も日本語の誤用(誤字、脱字を含まない)は多い。しかも、それについて自身が気づく方法がほとんどないのでフィードバックをほとんど受けられず間違いっぱなし。これではいかん、こういう時には「金田一ブランド」に頼るしかない、と思い本書を読んでみた。 本書の前半は上記のような人のために、後半は「正しさ」の上を行く「表現豊かな日本語」を話すために書かれている。和語の出自や、漢語との交雑によりどのように現代日本語が作られその特徴がどのようなものなのかなどの日本語解説や、標準語主義により失われた表現豊かな和語の紹介など、なかなか面白い。 

  • 2002年刊行。中学受験の国語の題材文としても良く出されていた日本語研究の第一人者によるエッセイ。著者は玉川大学客員教授。

  • 言語学の第一人者 金田一春彦先生の日本語論。
    エッセイ風にさまざまな日本語の不思議や考え方について、分かりやすく楽しく論じられている。

    患者さん/さま問題についても触れられている。
    『病院へ行くと、「患者さま駐輪場」「患者さま待合室」と書かれていることがある。「患者さま」と言われるのは何となく落ち着かない。なぜなら「患者」という言葉自体がすでに悪い印象を与えるため、いくら「さま」をつけてもらってもうれしくない。「病人さま」「怪我人さま」「老人さま」など、いくら頑張っても敬うことにならないのである。』

    言語を流動的とらえ、それに寛容であることに意外性を感じた。

    現代の使い方では本来の使い方とは逆の意味になる言葉なども多く存在するし、方言が定着した例や、方言が無理矢理なおされてしまった例など多くあるようだ。

    日頃使っている言葉について、もう一度深く考え直すことも良いものだと思う。

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    【内容(「MARC」データベースより)】
    日頃何気なく使っている日本語だが、意外に勘違いして使っていることが多い。様々な日本語の表現について、単に言葉遣いの誤りだけでなく日本語に対する取り組み方、ひいては日本人の考え方も含めて省みる。
    ———————
    【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
    金田一/春彦
    1913年東京に生まれる。1937年東京大学文学部国文学科卒業。専攻は国語学。現在、武蔵野女子大学客員教授。NHK放送用語委員
    ----------------
    【目次】
    第一章:「常識度」模擬試験
     1 敬語のカン違い
     2 理屈に合わない表現
     3 あいまいな言葉の使い方
     4 日本人らしい表現

    第二章:周りを引きつける人の日本語力
     1 じょうずに話すということ
     2 おもしろくて役に立つ文法の話

    第三章:「話せばわかる」日本人の本音
    ・日本人の「はい」と「いいえ」
    ・「おはようございます」は業界用語
    ・眼目は最後の最後に
    ・卑下と自慢は紙一重
    ・いずれ相談いたしまして
    ・「弁解するようだが」と言う人
     コラム:作り手が教える辞書活用法

    第四章:日本人の心を動かす言葉
     1 やっぱりこだわってしまう一言
     2 よくも悪くも日本人
     コラム:古語辞典を楽しく引くコツ

    第五章:言葉の背景を学ぶ
     1 変わるものと変わらないもの
     2 方言は短い文学である
    あとがき
    ————————

  • 金田一氏が書かれた「日本語を反省…」というタイトルから、厳しい内容かと思いきや、様々な観点から日本語を楽しむことができる本。
    私が特に面白かったのは、夫婦の会話を具体例に、説明上手に話す方法が書かれているところ。相手になかなかうまく伝わらないもどかしさが”伝わって”くるから面白い。
    ちなみに、説明するコツをまとめてある箇所を抜粋しておこうと思う。いろんな場面で役にたちそうだ。
    1 相手の知識をなるべく活用すること
    2 相手の知っているほかのものに結び付けること
    3 相手の知らないものについて言ってはゴタゴタするだけであること
    4 目にみえるように話すこと
    5 あまり多く一度に言ってもムダであること
    6 第一印象というものを重んじること

  •  英語との言葉の比較、訳文に対する比較などとても新鮮に映りました。実際、洋書を訳してみて自分の日本語能力を試してみようと毎日取り組んでいます。
     助詞、自動詞などの説明の部分は難しかったです。
     著者が古典文学に精通しているので、私も古典文学を読んで言葉使いの丁寧さを学んでみようと思いました。
     実際使っている言葉が間違っていたりするので、気をつけて話すよう気を使うようになります。とても、勉強になりました。

  • 「日本人は他動詞より自動詞を好む」や「言い訳をしてから話し始める」特徴の指摘など、特に本書に新鮮さを感じる箇所はなかったが、反省するきっかけにはなったので、今回の読書を益とする。

  • 言語って生ものなんだな、たまには振り返りながら上手いこと付き合わないと。

  • 「言葉が足りないとサルになる」を読んだ流れで、図書館で日本語に関する本を探していて目に止まり、借りて読んだ。日本人の性質、日本語の豊かな表現を再認識でき、さらなる理解や表現に向けて勉強する契機となる内容であった。

  • [ 内容 ]
    「常識度」模擬試験で言葉のカン違いを再確認!
    相手に説明する時のコツは?
    全国でベストセラーの本です。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • (メモ:高等部3年のときに読了。)

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著者プロフィール

大正2年、言語学者金田一京助の長男として東京に生まれる。昭和12年、東京帝国大学国文科を卒業。専攻は国語学。名古屋大学で助教授、東京外国語大学、上智大学で教授を歴任。東京芸術大学、ハワイ大学、在中国日本語研修センター(北京)、NHKアナウンサー養成所などで講師、玉川学園客員教授なども務め、日本ペンクラブ理事なども兼任した。著書に、『日本語』『ことばの歳時記』など多数。なかでも教科書や辞書『現代新国語辞典』他の編纂で多くの人に親しまれた日本語研究の第一人者。平成9年文化功労者に選ばれる。平成16年5月没。

「2016年 『美しい日本語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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