アメリカとパレスチナ問題 アフガニスタンの影で (角川oneテーマ21)

  • 角川書店 (2001年12月7日発売)
3.14
  • (0)
  • (1)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784047040670

作品紹介・あらすじ

冷戦終結後のアラブ、イスラエル、そしてアメリカの構図の現状を捉えた最新版解説書。新聞やニュースだけではわからないパレスチナ問題の真相に迫る!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イスラエルを現代の十字軍とみる認識は中東では広く共有されている。パレスチナを占領した十字軍がやがて歴史から消えていくように、イスラエルも消滅を運命づけられた存在であるとの視点である。
    ユダヤ人は伝統的にゲットーに閉じ込められ、武装することが少なく、それゆえに周囲のキリスト社会にその運命を翻弄されてきた。イスラエルはそうした伝統的なユダヤ人イメージの殻を破ろうとした。
    ユダヤ人は伝統的に民主党支持。共和党のアイゼンハワーだけがユダヤ票なしで当選できた。アイクは超党派で人気者だったから、第二次大戦の欧州解放の英雄だったから。

  • [ 内容 ]
    なぜテロはアメリカを狙ったのか。
    この背景には、アフガニスタンはもちろん、中東パレスチナ問題に関与してきたアメリカの外交政策があった。
    本書ではテロ、暗殺、ハイジャック、人質事件、陰謀の渦巻く中東政治について、90年代以降の流れを中心に説明する。
    ラビン、ネタニヤフ、シャロン、PLOのアラファト、中東を代表する政治家達の戦略とは?
    そしてそれに関与してきたアメリカ側の思惑とは。

    [ 目次 ]
    第1章 アフガニスタンの波紋
    第2章 和平プロセスの構図
    第3章 ラビン/その栄光と暗殺
    第4章 ネタニヤフとバラク
    第5章 スフィンクスの謎/シリアの故アサド大統領
    第6章 革命はビートルに乗って/ヤセル・アラファト
    第7章 アメリカ/中東で一番重要な国
    第8章 取り残されしもの

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

放送大学名誉教授。福岡県北九州市生まれ、大阪外国語大学外国語学部ペルシア語科卒、コロンビア大学国際関係論修士、クウェート大学客員研究員、放送大学教員などを経て2018年4月より一般社団法人先端技術安全保障研究所会長。主な著書に『アラブとイスラエル』(講談社)、『なぜガザは戦場となるのか』(ワニブックス)、『なるほどそうだったのか!! パレスチナとイスラエル』(幻冬舎)、『パレスチナ問題の展開』(左右社)、『ロシア・ウクライナ戦争の周辺』(GIEST)など、多数。最新刊に『なるほどそうだったのか! ハマスとガザ戦争』(幻冬舎、2024年)。「高橋和夫の国際政治ブログ」:http://ameblo.jp/t-kazuo

「2024年 『イスラエル vs. ユダヤ人【増補新版〈ガザ以後〉】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋和夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×