歴代首相の経済政策全データ (角川oneテーマ21 C 87)
- KADOKAWA (2005年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047041820
作品紹介・あらすじ
吉田、岸、佐藤、田中、中曽根から小泉内閣まで仁政の総理、失政の宰相、全内閣の経済政策を問う。
感想・レビュー・書評
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文字通り、戦後の歴代首相の製作などを分析した一冊。
経済のみならず、歴代首相の業績を分析する上で欠かせない外交・人事なども分析してるところに特徴がある。
現代に近くなればなるほど客観的な分析は難しい中、消費税導入や行政改革などに対しても一定の評価をしているところに著者の姿勢を感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴代首相の経済政策をすべて掲載した非常にありがたい本。
丁寧かつ詳しく書かれている。 -
これだけコンパクトにまとめてあるので、一つ一つの政権について詳しく書かれているわけではないが、戦後から現代にいたる首相たちの経済政策や外交・政治運営をザッと通しで知る上で非常に役立つ。勉強不足の自分にとっては入りやすく、読みやすかったので星4つをつけた。
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戦後の歴代内閣の経済政策を一望できるガイドブック。教科書ではなんだか味気なかった「知らない時代」の出来事も、実はいまに地続きで、なおも続いていく、“大きなストーリー”の大事な一部なのだと感じさせられました。
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読んだから何かすごいことがわかったわけじゃない。
所詮…官僚は骨なし、政治家はひたすら金と権力。そうだとしても日本を運営しているのは実際彼らであって、毛嫌いして何も知らないよりは、読みかじってみて一応は良かった。
政治家への印象は全く変わらず。でも実際になんとなくしか知らなかった事象が数字付きで丁寧に説明してあって、なんかやっぱすごいんだなとか、ここから始まったのかとか、このときこの人はやっぱりすごく間違った事をしてたんだとか、確認したり、知らなかった事象を色々発見したり出来た。
繰り返すが、だから何かが変わるわけじゃない。でも、一応は読んだ、一度は理解した。それも大事で、私には意味のある、貴重な経験だったと思う。 -
戦後から2003年まで、日本が経済・外交でどんな課題を抱えていたか?、そして、当時の首相がどんな政策をとっていたか?、それに対する国民の反応は?など、大局的な流れが理解でき、面白かった。また、国家予算とその配分比率が数値として示されているのもよかった。
近代日本の政治・経済をマクロに理解するのに非常に役に立つので、一度は読んでみる価値があると思います。 -
戦後の政治、経済が俯瞰して見れる
各時代適切な対応を取っていると思うが、70年代後半になってからの財政再建、行政改革が必要になり出してからの歩みが遅いような気がする
バブル崩壊後からの公共事業などの財政出動や赤字国債発行のその場しのぎは目も当てられない
財政再建、行政改革が進まないのには業界や官僚、政治家の抵抗もあるが、目の前の景気対策で判断しがちな国民の政策への無関心もあるのではないか
総理がいくらいい政策を出しても、その正否は国民の支持率頼みなのが現状である -
戦後日本を担った政治、経済を知る上では最高の一書であった。特に敗戦後の高騰するインフレ状況や経済復興のプロセスを知る際に一概にわかりずらいものだったので本書が実に役立った。
政治を知る上でAも大変わかりやすく歴代総理大臣の実績と経済政策を取り上げている。
重厚かつ鮮やかな一書であった。 -
書籍名は「全データ」だが、データブックではない。
終戦から2003年に至るまでの政界・経済の流れをくみながら、それに相対した歴代首相を一人一人提示し、解説している。
90年代生まれの自分は、小渕首相以前について「歴史」としか知らないのであるが、実に勉強になった。
近現代史のビジュアルがよりハッキリとしたものになった。今時の高校生に是非お勧めしたい。 -
戦後歴代トップが夢の競演。