上機嫌の作法 (角川oneテーマ21 B 65)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047041943

感想・レビュー・書評

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  • ◆きっかけ
    最近、4歳娘に「ねぇー、ねぇー、おかぁさーん」と言われるだけで苛立ちを感じてしまうテンションの時がある。深呼吸、深呼吸…と落ち着こうとするものの、どうしようもなく抑えられなくて、低い声で「ごめんやけど母さん、今話しかけられたくない気分なんだ」と言ったり、台所に立っている時にはもう聞こえないふりをして、無表情で黙々と作業する瞬間もある。いつも笑顔で海のように包みこむお母ちゃん像が理想なのに、気持ちが追いつかないことがある。
    最近図書館で、斎藤氏の『語彙力こそが教養である』を借りて読んだ。で、その流れでAmazonで斎藤氏の他の著作は何があるのか見ていたときに、このタイトルを見つけた。YouTubeで初めの方のAI朗読があったので聞いてみて、今の私が必要としていることのヒントがこの本にある気がして、読みたくなった。2019/6/17月

  • 斎藤先生の上機嫌の本は、私にとって働く教科書。前回、「不機嫌は罪である」を読み、学んだが身についていないことも多く、繰り返し復習しないとと思っている時にこの本を読んだ。
    不機嫌が許されるのは、赤ちゃんと天才だけ。
    本の最後にでてきた「バカと不機嫌に歯止めをかけよう」って言うのが印象に残った。そして、バカと不機嫌は紙一重だとも思う。
    上機嫌をシステム化して、不機嫌な人の負のオーラに包みこまれてしまわないように生きていきたい。

  •  どちらかというと導火線が短く、不機嫌になりがちな私が読むべき本。上機嫌は技化できるとのことで、呼吸法や人間の三大欲+身体を温めること、身体を使って相槌を打つ、など意外と心構え以外のアプローチも多く、積極的に取り入れていきたい。不機嫌で許されるのは子どもと天才だけとあり、一般人ど真ん中の私はちゃんと自分の機嫌は自分で取らなければ。アンガー・マネジメントの本も読もうかな。

  • 本当にできる人は上機嫌。上機嫌は、自分にとっても周りにとっても良いことしかないので、上機嫌でいましょうと言う本。
    上機嫌力は自分で高められるので、呼吸を整え、常に上機嫌でいることを心構える。難しいようで簡単だ。

  • そこにある事実や自分を肯定し、切り替えていく。ただテンションを上げたり尊大になるのではなく、あえて上機嫌を保つコツ。考え方やコミュニケーションの作法だけではなく、呼吸法や身体をほぐすなど、マインドフルネスにも近いものを感じた。
    良い環境とは常に上機嫌な人が多い環境なんだと、読みながら改めて感じた。

    ○人と一緒にいる間は、楽しい時間を過ごすようにお互い努力する
    ○不機嫌が平気な人は、自分の存在を相手に認めさせたいという自己中心的な考えから脱却できていない
    ○上機嫌力の根本「ふっきる力(頭の中の悪いイメージを断ち切る)」
    ①断言力…現実をはっきり認め、終結確定、肯定し、次に行く「然り。ならばもう一度」
    ②想像力
    ③自分を笑い飛ばす力…何かをやるとき「自分だからすごい」「自分だからみっともない」とか考えない。みっともなさは、誰であろうと同じ。

    ○状況から一旦身を引き剥がし、自己肯定の視点に立つ
    ○自己卑下をするのは、プライドへの過剰な欲求があるから
    認めてくれないなら勝負を降りる、そうすれば負けずに済むという自己弁護の予防線を張っている
    ○谷川俊太郎「自分をからっぽにしないと詩が書けない」×自分の中から言葉が出てくる「自分の中にいる他者を目指して書いている」
    ○淀川長治「どんな人にも、どこかいいところがあるはず」

    ○鼻から3秒・2秒ためて・口から15秒かけて細くゆっくり吐く
    ○無駄のない力を抜いた姿勢を見つける
    ○機嫌の根本にはからだがある。からだは常にフラットに、オープンに

    ○相手の言葉を相槌がわりに繰り返す
    ○2人の間で具体的なアイデアをどんどん出す段階に入ると、空気が盛り上がる。

    ○かったるいからやらないでは、循環が起こらない。疲労が蓄積するだけ。
    ○知性がある=自分の気分をコントロールできる
    ばかばかしいと分かっていて尚且つ突き抜けるところが、知性。
    ○不機嫌には、次の未来に向かっていく感じがない。不機嫌は癖になるし、力にもならない。

  • 実質、入社前からお世話になっている大先輩に「とても大変なはずなのに、なぜ、いつも機嫌が良く見え、ニコニコしているのか」と質問した時に教えて下さった本。

    社会人7年目だが、朝から眉間に皺寄せて、元気良く挨拶もしなくて、舌打ちもするという方々をたくさん見てきて違和感を覚えていた。
    その感覚は間違っていなかったんだと確認することができた。

    私もまだまだなので、どんな状況でも上機嫌に切り替える事はできていない。一方で、上機嫌にする思考はこの本を含めて色々と学んでいる。

    明るい雰囲気を作るのは得意なので、しっかり実践します!

  • 不機嫌であるよりも上機嫌の方がいいよ!という本。

    上機嫌は身体からも作られることを知った。
    深呼吸、スクワットなどが有効。

    授業する時はスイッチを入れ替え、上機嫌になふという方法も勉強になった。

  • 明治大学教授でテレビでもよく見かける齋藤孝さんの著書。

    不機嫌にしている人が、威厳があるように見えたり、人に気を使ってもらえたりする風潮は確かにあるけど、それはおかしいし、そんな風にもなりたくない!

    気分をコントロールして、知的に上機嫌になれれば、これ以上のことはない。

    男性はとくに、45歳くらいになると、不機嫌でもないのに不機嫌に見られるようになってしまう。
    それは、表情筋の衰えと反応の鈍さによるもの。
    気をつけよう!

    社会では、強面で権力の中心に座っているタ イプ、気分を害するとやっかいだな、という人のほうが尊重される。不機嫌にしていたほうが、周りは構ってくれる風潮がある、これは明らかにおかしい。

    もともと日本では、人と接する上で、周りの空気をよんだり、相手が気持ちよくすごせるように、上機嫌とは言わないまでも、自分の感情を二の次のする習慣があった。

    無意味な不機嫌さや、無意味なシャイさが、自分の成長を妨げている。対人関係において、ボディブローのように響いてきて、長いこと損をしてしまう。

    気分を乗せる方法としては、話を始める前に、ハイタッチやイェイイェイと拍手をしてから始める。
    実際ハイタッチが難しければ、想像するだけでも、上機嫌でスタートできる。

    しかも、上機嫌は強運を呼び込む!!
    上機嫌を技化しよう♪

  • 仕事ができる人には、上機嫌な人が多いものです。本当にできる人は、テンションが高くて上機嫌、一つずつの動作、話すテンポが速いのです。頭の回転が速い分、コミュニケーションの速度も早くなります。
    みんなを楽しませよう、喜ばせようという気持ちが非常に強く、そのためには、進んで自分を笑い飛ばそうとするなど、サービス精神が旺盛なのです。
    これまで何もなしてこなかったように飄々としている人の方が大人物なのです。
    本物のヒーローは、その存在だけで、世の中全体を明るくすることができるのです。

  •  あるある!的な感想を持ちました。
    もやもやと感じながら過ごしてきたこと、「無駄に不機嫌な人が多い」というようなことを、上機嫌な文章でザクザク言い当ててます。あまりにも明快に解説しているので、ちょっと意地悪く「そうは言ってもね、人は・・」なんて言いたくなるんですけど、それもバッサリきっと斬られるでしょう。
    素直に従ってストレッチでもしたほうがよさそうです。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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