高血圧は薬で下げるな! (角川oneテーマ21 C 97)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047100169

感想・レビュー・書評

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  • 2013/1/3高血圧についてわかり易く書かれている良書。★4

  • 残念ながら役には立たず。

  •  2000年のWHOガイドラインの「高血圧の基準は140/90以上」というのは問題がある、自立度で見ると60歳未満で180/100までは降圧剤治療は不要、という内容の本。

     血圧が高くても安易に降圧剤で下げるのではなく、血圧が上がる原因を見つけてそれを取り除くのが大事。

     どうしても降圧剤を使うのであれば、65歳未満男性ならまずβブロッカー、次に利尿剤、それらの効果がなければACE阻害剤の順。
     アンジオテンシンII受容体拮抗剤(ARIまたはARB)とカルシウム拮抗剤は避けるほうがいい。

  • 薬の副作用に細かく言及しているのは買いとなる要素だろう。当たり前の処方箋とは思うが、深呼吸の励行、適度な運動、充分かつ規則正しい睡眠(ただし、月3回くらいの多少の不眠、睡眠不足は気にしないでもよい)の意義を指摘するとともに、特に、寒さ対策、中でも冬場のトイレ、起床時の寒暖差への注意喚起は納得。

  • 薬に頼ってはいけない!

  • 浜六郎さんの「高血圧は薬で下げるな!」(2005.9発行)を読みました。健康状態は個人個人によってそれぞれだとは思いますが、「高血圧」に関してはとてもたくさんの示唆が示されていました。①本当に高血圧症かどうかよく自分で測定してみること(180/100までは降圧剤は不要で、むしろ害がある)(高齢者の血圧を下げるのはとても危険)②降圧剤のメリットと副作用のリスク(害)をよく知ること③どうしても飲む必要がある場合はより安全な薬から(例:古くて安い利尿剤)個人個人にあったものを(製薬会社主導でなく)

  • 2015.12.7

  • やっぱり病気は製薬会社が作り出しているんだ!

    降圧剤を飲まなくてもいいかもしれない。飲まないほうがいいかもしれない。

  • 生活習慣の改善の参考のつもりだったが、薬品に頼る医学会への批判がメインだった。高血圧の基準の数値がじょじょにさがり、国民の5000万人を「高血圧症」と認定し、8000億円にもなる降圧剤を処方する。そのおかしさに警鐘をならしている。

  • 自分自身血圧が高めと言われるし,気になることが結構書かれている.
    医療に関しては,何を信じれば良いのかなかなか難しい問題である.

  • 血圧は、むしろ低めなんだけど、将来、高くなったときのために図書館で借りて読んだ。

  • 13.1.3読了。血圧についてわかり易く書かれている良書。

  • 私が求めていた本だ。降下剤の恐ろしさを知った。血圧を下げるには、原因となる生活習慣を改めるのが一番だ。

  • 降圧剤を使用して血圧を下げても、自立率や寿命がのびるわけではない。
    そもそも現在の血圧基準が決まった経緯を知れば、おのずと疑問が湧く。
    医療界の現状を知るにはとても参考になる本です。

  • 降圧剤の副作用は怖い。血圧についての知識が深まった。

  • チェック項目21箇所。新薬が開発されているが、薬を飲んで健康になったのか?本当に必要か?薬害はないか?血圧等の基準値の問題・・・適切な臨床試験が行われていない、あくまで海外のデータ。2000年の改定・・・140/90以上は高血圧、日本の成人人口の半数が高血圧。04、高齢者に60歳未満の基準で降圧剤を使用するというガイドラインができる。最小血圧が90以下より80以下の方が心筋梗塞は減ったが、ガンなどの病気に罹患する割合は増えている。高血圧の原因・・・加齢や血液循環だけでなく、ストレス、肥満、運動不足、塩分の取りすぎ、栄養バランスの悪い食事、様々な要因が絡む。降圧剤を服用しない方が自立度が高いデータあり。高血圧が慢性なのか一過性のものなのか・・・一過性であればそのときだけ降圧剤を服用して血圧を下げる必要なし。深呼吸で血圧が下がる。血圧測定時の留意事項・・・精神状態、運動直後は上がる、姿勢は正しいか・・・横になって測ると高く出る、水銀で測るときは速く測らない、マンシェットの巻き方は正しいか?左右の違いを確認する、不整脈だと変動することあり、深呼吸してから測る。家庭で測る場合は・・・早朝、夜更けは×日中のゆったりした時間、何かしたあとは避ける、マンシェットは上腕部、心臓の位置に巻く、高めに出たら原因を探る。血圧を上げる薬・・・アドレナリン系、フェニルブロバノールアミン含有薬、鼻づまりの薬、風邪薬、喘息の薬、漢方薬、抗炎症剤、解熱剤、非ステロイド抗炎症剤、ステロイド剤、インスリン及び経口血糖値降下剤(低血糖時にアドレナリンが出るため)、抗うつ剤、抗精神病薬、抗ヒスタミン剤、抗パーキンソン病剤、アルツハイマー用剤、抗ガン剤など。BMI・・・標準の20~23,9よりも24~27,9のやや肥満の人が寿命が長い。28以上の肥満の場合は注意。肉より魚を多めにする。几帳面で責任感が強すぎる性格も高血圧になりやすい。空腹・・・アドレナリン・・・ストレス・・・高血圧。充分な睡眠をとること。禁煙すること。車の運転屋勝負事も血圧上昇の要因に。降圧剤を使用するときは・・・長期的効果と安全性を考え、利尿剤、βブロッカー、ACE阻害剤を用いる。

  • [ 内容 ]
    血圧180/100まで治療はいらない。
    高血圧の基準値に疑問あり!
    薬で下げるこれだけの危険。
    降圧剤が寿命を縮める?!
    降圧剤に頼らずに賢く血圧をコントロールする方法。

    [ 目次 ]
    第1章 医者任せにしてはいけない!
    第2章 薬で下げる危険を示すこれだけのデータ
    第3章 血圧は自分で測る
    第4章 薬に頼らず生活習慣の改善を
    第5章 薬の作用と副作用
    終章 降圧剤をやめる方法

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 医師の立場にいる著者が、
    現在の高血圧治療に関して感じている矛盾について書いている。

    その矛盾とは、ガイドラインがあまりに低いことや、
    臨床試験の少なさ、使われている降圧剤についてである。


    自分自身血圧が高いので本書を読んだわけだが、
    非常に安心できる内容であった。
    血圧は下げすぎると弊害のある点、
    降圧剤の怖さが大変よく理解できる。
    この著者の書いてある通りだとすれば、本当によいと思う。


    しかし、世間一般で言われていることと180度異なるために、
    手放しで信じることができないのも事実。
    この点は著者も最後に記述している。


    高血圧が体によくないという事実は変わらないので、
    薬に頼らずに自分で下げる努力が必要。
    その努力をするよい契機になる本。

    血圧の知識習得にもわかりやすくてお勧め。

  • 10/02/12購入。amazonでの評価は真っ二つだけど、浜先生的生き方もありだと思う。

  • ちょつと難しい本かもしれません!
    が!
    元気で居たい!健康でありたい!と願う人は、まず、この本から
    読んでみることをお勧めします。

    血圧を下げるとどんな病気にかかり易いか!また、高血圧で
    なくなっている方の少ないこと、簡単な体のメカ二ズム等分かる程度で

    十分です。

    4割理解できれバンバンザイ!な本です。
    そして、次に読んでほしい本が、『血圧心配性ですよ』です。
    私の本棚にも置いてあります。

    この2冊を今の順番で読むだけで、あなたの人生観は
    変わります。

    まずは読むんで理解することから始めましょう。

  • 職業柄、すんなり読めました。

    一般の方々にはちょっと難しいかもしれません。

    ですが、書いてあることは「なるほどな〜確かにそうかもな〜」と思えるようなことがけっこうありました。製薬業界の各メーカーは売るために必死なんでしょう。

    もしかしたら、一般のMRはこの本を読まない方がイイかもしれません。たぶん自分の仕事に疑問を感じるかも(笑)でもかなり売れてるから、これ読んじゃうMRはけっこういるんだろうな。まぁ医薬品業界に限らず、こういうことって他の業界でもあるんでしょうね。(例えば、昔、『買ってはいけない』という本がヒットしてましたよね…)

    本書は、「薬に頼りすぎる現代」に対しての警鐘のようにも思えました。



    ↓ 学んだこと ↓



    ・基準値の改定が膨大な「患者」を生んでいる。

    ・血圧を下げることで、心筋梗塞になる人数は減らせても、心筋梗塞で死ぬ人数、あるいは他の病気で死ぬ人数は減らせない。

    ・高血圧治療ガイドライン改訂作業の裏で糸を引いていたのは多国籍企業である製薬会社。

    ・降圧剤で血圧を下げることによって寿命が延びたといえる確実なデータは、日本でも外国においてもない。

    ・がんの発生率が、降圧剤を使用した群のほうが、使用しなかった群に比べて多かった。また、降圧剤を使用した方が、循環器以外の病気全体でも、重大な病気に罹る確率が高い傾向にあった。(JATE研究)

    ・高齢者にとって、全身に栄養を行き渡らせるために、血圧がある程度高めになることは自然なこと。

    ・60歳未満、あるいはもっと若くても、自立度を考えると、180/100程度までは、降圧剤での治療は不要かつ有害。

    ・BMIが24〜27.9のやや肥満の人が、いちばん寿命が長かった。(NIPPON研究)

    ・あなたの体格と運動量に見合ったエネルギーの食事を、バランスよく。粗食は禁物。

    ・ストレスを感じた時は、深呼吸をうまく取り入れて、血圧を低く保つ習慣を身に付ける。

    ・カルシウム拮抗剤は、免疫細胞の不活性化を引き起こす可能性がある。

    ・降圧剤をどうしても使用する場合は、まず利尿剤、次にβブロッカー、3番目にACE阻害薬を用いるべき。

    ・自然の血圧上昇を無理矢理下げると、まず間違いなく思わぬしっぺ返しを受ける。ある程度の血圧コントロールができていれば、薬を減量しながら徐々にやめるようにもっていけるはず。

  • 読了:2006年5月17日
    収納:棚M1

  • 日本は薬天国

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著者プロフィール

浜 六郎(はま ろくろう)
医師(内科・疫学)。1945年、徳島県生まれ。1969年、大阪大学医学部を卒業後、大阪府衛生部を経て、1997年まで阪南中央病院に勤務。1997年、医薬ビジランスセンターを設立。製薬企業から独立した専門家向け医薬品情報誌『TIP(正しい治療と薬の情報)』を創刊(1986年)、副編集長。一般向け医薬品情報誌『薬のチェックは命のチェック』(季刊)を創刊(2001年)。2015年から両誌を統合し、「薬のチェック」とし、現在に至る。著書に『薬害はなぜなくならないか』(1996年、日本評論社)、『ひとめでわかる のんではいけない薬大事典』『読んでやめる精神の薬』(以上、金曜日)、『「薬のやめ方」事典』(三五館)、『高血圧は薬で下げるな!』(KADOKAWA)ほか多数。

「2020年 『飲んではいけない!薬と感染症 “コロナ特効”ホンマかいな?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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