中国、核ミサイルの標的 (角川新書)

  • 角川書店 (2006年3月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784047100312

作品紹介・あらすじ

防衛庁防衛研究所で現代中国の研究を続けてきた著者の最新作。中国軍が開発している核ミサイルの精度から保有する核弾頭の数、日本、台湾、アメリカ本土を標的とした軍事訓練のすべてを明かす。

みんなの感想まとめ

中国の核兵器と弾道ミサイル開発、さらにはその軍事戦略について深く掘り下げた本作は、単なる過激なテーマを超え、歴史的背景や現状を克明に描写しています。著者は、中国の核開発の起源を毛沢東時代の大躍進や人民...

感想・レビュー・書評

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  • やはり中国は大したもんだなぁ~

  • 題名ほど過激なものではなく、中国の核兵器+弾道ミサイル開発と中国の軍事戦略に関する良書。毛沢東の大躍進+人民公社が独自の核戦力開発のための手段というのは考えたことがなかった。

  • 中国の核開発の歴史、現状を克明に記した書。
    いままで格下に見てきた中国が国際政治を生き抜く
    ために核開発をやり抜き成功させた。

    そして今自国の人工衛星を打ち落とす技術を持つ中国
    通常戦力では太刀打ちできないことを分かっている。

    我々は認識を改め警戒すべきだろう。

  • 序章、2、5、6、7章を読んだ。

    この本を読むことで、中国・台湾・日本、そしてアメリカの4国間の軍事かつ経済や政治的な面においての現在の絡みがつかめる内容になっている。

    <中国の核保有>

    中国が核開発を始めた時、ソ連に技術的サポートなどを受けていた。
    その当時はスターリン時代で、絶大的な社会主義国としての地位がソ連にはあったが、次第にポーランドやハンガリーを中心に反ソ連的な動きが始まっており、その仲介役に出てきたのも中国。
    それほどに密な関係だったが、次第にソ連は核保有は人類の滅亡へつながると考え始め、軍事的面よりも経済的面から資本主義国であるアメリカより優位に立とうと方向性を変える。
    しかし、中国とはその点において意見が食い違い、別路をたどることになる。

    <中国と台湾の関係>
    *シーレーン確保
    *海からの欧米諸国による脅威の排除
    *海底資源などの確保
    ⇒中国の今後の国内発展や貿易面での更なる成長には必用不可欠

    中国と台湾統一を狙う中国側の理由は主にシーレーン確保がしたいためである。なぜならば、これから更なる発展を遂げようとする中国としては、貿易などに必要な海路の確保が重要である。もう一つは、日本周辺の海底にある豊かな海底資源などである。

    中国は他の国々に囲まれており、太平洋やインド洋に出にくい地理になっている。台湾が中国に統一されれば、排他的経済水域が拡大される上に、貿易の際などに必要となる海路の確保もさらに安全かつだれからの干渉もなく確保する事ができるというメリットがある。

    以前は北からの脅威にさらされていたが、今は欧米諸国の海からの脅威にさらされていると考えている。

    <中国海軍の配置→3つ>
    青島の北艦隊、杭州湾のねいはの東艦隊、雷州半島の南艦隊の三つである。
    ベトナム南部のサンゴ礁やフィリピン領パラワン島海域のサンゴ礁なども軍事力を派遣して、支配してしまっている。(1995年頃)
    南シナ海において、中国はすでにいくつかの軍事拠点を配置しており、いつでも南シナ海のシーレーンに圧力をかけられるように体制は整っている。

    また中国が現在保有している核ミサイルは、米国の西海岸まで届くほどの威力を持っており、すでに世界第三位の核保有大国である。また1970年頃から日本はすでに射程圏内に入っている。
    実際に何度か実験も行われている上、かつ時々中国の不審な船舶が日本付近に来てぐるっと回って帰っていくという事件が数回おきている背景には中国側が日本近辺や台湾近辺の海底がどうなっているのか把握するための調査に来ていたのである。

    ⇒中国はすでに日本・台湾周遊の海底に関する情報を持っている
     いつでも軍事的圧力を南シナ海のシーレーンにかける手はずは整っている。

    <日本への影響>
    *日本の原油調達のためのシーレーンが脅かされる危険があるということである

    日本の輸入の91%がマラッカ海峡を通り南シナ海、バシー海峡を通って日本に入ってきている。
    現在、中国は原油輸入国として世界第三位になっており、米国、日本に次ぐ順位である。

    *日本が核ミサイルの標的とされ脅される可能性がある。

    中国が無理に台湾との統一を図ろうとした場合、米国の第七艦隊が出動する→グアムや日本にある米軍も入っていく事になる。→中国は日本に協力するように頼む・あるいは干渉しないように脅す可能性がある。

    <日本が考えていかなければならない問題>
    日米安全保障条約という存在
    ⇒これにより、米国が中国に対して軍事力を発揮するとなった場合、日本の敷地から米国軍が出動することもあれば、日本自体も協力を要請されることになる。
    これは中国が日本に対して圧力をかけるきっかけになり、脅され、最悪の場合核ミサイルを撃たれてもおかしくない。
    この面において、国民一人ひとりどのように中国や米国、台湾などと付き合っていくのかという事に考えておいた方がいいだろう。

  • 中国を追い出されたウイグル人からの次→次→読書でも なんか中国からのミサイルより北朝鮮からのミサイルの方が 問題になっているので。

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著者プロフィール

中国の政治・軍事戦略研究の第一人者。1936年、静岡県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科(政治学専攻)博士課程修了。法学博士。専門は現代中国(軍事・外交)。防衛庁防衛研究所研究室長を経て、1987年より2005年まで杏林大学教授。『中国の国防と現代化』『甦る中国海軍』『中国の海洋戦略』(正・続)、『中国の戦略的海洋進出』『台湾問題』『中国の安全保障戦略』(以上、勁草書房)、『中国は日本を併合する』(講談社インターナショナル)、『毛沢東と鄧小平の「百ヵ年計画」』(オークラ出版)など著書多数。

「2018年 『文庫 中国はいかに国境を書き換えてきたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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