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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784047100367
作品紹介・あらすじ
すべての勝負論、組織論は伝統の巨人軍から学べることは案外知られていない。強い球団と弱い球団の差とは何か?今期、楽天を指揮する現役監督が球界を斬る。
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この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
強さと伝統を重んじる巨人軍の精神が、組織論や人間形成における重要な教訓を提供します。著者は、かつての巨人軍が持っていた「紳士たれ」「強くあれ」という精神を通じて、選手たちが憧れ、目標とした理由を探りま...
感想・レビュー・書評
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「1. 巨人軍は常に紳士たれ」・「2. 巨人軍は常に強くあれ」・「3. 巨人軍はアメリカ野球に追いつき、そして追い越せ」... 日本プロ野球界の父と称された実業家・正力松太郎が遺した「巨人軍憲章」である。当時の巨人はこの精神を体現したチームであり、だからこそ他球団の選手は巨人に憧れ、目標とし、そして対抗心を燃やしていたと語るのは、球界のスーパースター・長嶋茂雄を太陽の下で花開く「ヒマワリ」に、自らを人目に付かない日陰でひっそりと咲く「月見草」に例えた野村克也氏。1965-1973年の間、9年連続で日本一に輝いた「V9時代」の巨人を手本としながら、この球団の「凄さ」と近年の「凋落」ぶりを分析する。監督の仕事はまず第一に選手の人間形成という信念を貫いた男が、プロ野球という枠に留まらない「組織論」を展開する。
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選手に好かれようとは思っていない私であるが、「信頼」はされなくてはいけない。
部下が上司についていく理由が複数ある。自分に利益をもたらしてくれる人、自分にとって怖くて恐ろしい人、自分がとても尊敬している人。など。
今の時代は恐怖でついてこさせようというのは、NGだから、
部下に利益をやるか、尊敬させられるかだと思う。
著者は川上哲治さんを見習い、人間教育を徹底させた。
それが、V9の巨人であった。
メンバーも1人1人が、役割をもっていて、ミスをしない職人の集まりだった。
恐怖はダメと言ったが、鉄拳や言動の制裁ではなく、
ライバルを付けて競争させ、自分の立場も危うくさせるような無形の恐怖も勉強になる。
選手に好かれる指導者は一時的に結果がでるが、常勝集団にはなれない、好かれなくてもいいが、信頼される指導者にならないと、本当に強い集団の指導者にはなれない -
野村監督の巨人軍論。球界の盟主と言われる巨人軍の何がすごかったのかを教えてくれる。
ドジャースの戦法をいち早く取り入れ、常に球界をリードしてきた巨人であるが、今はその面影もなく寂しさを感じる。 -
よく人に「オレはアンチ巨入だ」と言うと、そいつは決まってニヤリとして、「アンチ巨入は実は巨入ファンなんだ」ということを言います。
オレはたいていムっとして話を逸らしてしまったものですが、それはある意味図星だからです。
確かに、嫌いな(意識するが)ゆえに、巨入のメンバーは真っ先に覚えるし、ペナントレースの順位やゲーム差も巨入に限って知っていたりするのです。
(さすがに今はそういうこともなくなりましたが)
北海道では特にそうですが(本書の中で京都出身の野村氏もそうだったと言っています)、プロ野球中継といえば巨入戦しかなかった時代です。しかもV9とか言って、とにかく圧倒的に巨入は野球の頂点に君臨していた。それこそまばゆいばかりの存在で、確かに子供の頃は巨入ファンでした。
でも、その後、Vを逃がしたり下位に低迷する年もあったりするにつれ、徐々にかつて輝いていた巨入に幻滅するようになったような気がする…。
「なぜアンチなんだろう?」と考えるにつけ、そういう理由が脳裏に浮かびました。
この本には、まさにそういうことが“巨入凋落の原因”として書かれていました。日本の野球は紛れもなく巨入が創り、リードして来た。球界の範たる立派な監督と選手ばかりだった。それが今は…という具合です。
そればかりでなく、「中心なき組織は機能しない」「この状況でなぜそのボールを投げるのか、その根拠を明確にしろ(データ活用のコツ)」など、組織論、マーケティング論として読んでも傾聴すべきことが書いてあります。
これは好著でした。 -
東北楽天ゴールデンイーグルスの野村監督による古き良き強い巨人軍についての本。
私は子供の頃から巨人ファンだった。だが、最近はほとんどプロ野球を観ることがない。最後に球場に足を運んだのは何年前だろうか。それでもメジャーリーグやパ・リーグのテレビ中継はたまに観たりする。いつから巨人戦を観なくなったのだろうか…
さて、本書では、昔の圧倒的な強さを誇っていた巨人軍が野村氏から見てどういうチームだったのか、そしてその巨人に対抗するために選手として、監督として、何を考え、どういうことをやってきたのかを書き著している。
さすが、名選手にして名監督であるだけのことはあると思わせてくれる内容。野村監督に対する印象が随分変わった。 -
「野村ノート」に秘められた「巨人軍」の項目をすべての勝負論、組織論は伝統の巨人軍から学べることは案外知られていない。強い球団と弱い球団の差とは何か?来期、楽天を指揮する現役監督が球界を斬る。
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巨人ファンなので購入。
野村さん(自分の苗字もだが)の本は初めてだが、テレビやラジオの解説ではお馴染みで、まとめるとこういうことになるんだなぁと、野球のマネージメント論はすんなり読めた。
ただ約10年前に書かれた、長嶋監督の後のパッとしない時代の書で、V9時代の賛歌本でした。
「パッとしない」と記したが、野村さんは「巨人の凋落」という表現で、何箇所もあったのでそこには萎えた。
(2015/3/14) -
現在、大学の通信教育過程でマネジメントやリーダーシップ論を学んでいますが、これらの内容は「情」と「理」のバランスの観点から非常に的を得ていると思います。特に、川上氏の「人間力」に関する部分は共感する部分が多かったし、巨人軍にはリーダー・ディベロッピング・リーダー(後継者を育てるリーダー)が多いという野村氏の慧眼も素晴らしいと思います。野村氏のキャラクターからすると単なるボヤキの人かというイメージもありますが、彼は「向上心があるからボヤくのだ」という話を聞いたことがあります。野村氏の向上心を感じる内容であったし、あらためて、マネジメントやリーダーシップ論に気づきが多かった本です。
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20150118
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巨人ファンなので読んだ。短めで読みやすい。
V9時代の川上監督を理想として、野村氏がチーム作りに努力してきたことがわかった。
これが書かれた頃には、野村監督の言うように、巨人の選手たちに誇りが失われていたのかもしれない。けれど最近は強さという裏付けを得て、伝統ある巨人軍と呼ばれるにふさわしい戦いをしているように感じる。
個人的には、バレンタイン監督の率いたロッテのような楽しい集団も、V9時代や今の規律ある巨人のような集団も、どちらも見ていて好きです。なので、野村監督が、基本的には規律ある集団を志向したチーム作りを提唱しながらも、バレンタイン監督の指導法にも一目置いている点に好感が持てた。
長嶋氏の「カンピューター」に負けてたまるか、という記述にニヤッとした。 -
人ってマスコミを通してみかける姿だけで判断しちゃいけないんだなと感じさせられた本です。内容は「そんなの当たり前だよ」と感じることが少なくないかも知れません。
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2012/10/21読了。
野村再生工場と呼ばれるほどのマネジメント力をもつ、野村監督の思考・哲学に興味を持って手に取った一冊。組織や個人の扱い方だけでなく、野村監督から見た巨人軍の描写が大変興味深かった。
ぜひ他の著書も読んでみたいと思わせてくれた。 -
名監督、あるいは「暗いイメージはあるものの、ぶっちゃけ目立ちすぎる月見草」として有名な著者。そんな著者が語る、著者が憧れた「巨人軍」。
死んだ親父が大の長嶋ファンで、著者を蛇蝎のように嫌っていました。そのせい(?)で、つい最近まで著者の本は手に取ろうとすら思いませんでした。
そんな食わず嫌いの意識が変わったきっかけは、友人のコメントでした。大要、以下の通り。
「野村監督って人は、指摘としては腹が立つくらい正しいけど、それだけに気ぃ悪いじいさんって感じかな。死んで十年くらい経ったら、あのキャラが薄まって『すごい鋭い指摘してる!』って評価され直すんじゃないかなぁ」
この言葉を聞かなかったら、おそらく私は著者の本を読もうとは思わなかったと思います。
で、読んでみると、自分の食わず嫌いを激しく反省しました。
端々で見られる長嶋茂雄に対する対抗意識には、ある種の暗い情熱も垣間見えないこともありませんでした。が、長嶋自身も勇退し、著者もパ・リーグで楽天の監督をしている執筆当時にはそういう感情もある程度薄まった印象で、その辺はスルーできました(笑)。ま、その辺は措くとして…
著者の野球はデータを重視するID野球として知られていますが、その著者自身が手本としたのがV9時代の巨人軍だったことが語られています。新しい戦術や野球理論を積極的に導入したパイオニアとしての側面は、後に広岡監督や森監督に引き継がれて行くわけですが、著者がシンパシーを覚えるのも、どちらかというとそっちですよね。
意外だったのは、組織論と合わせて人格的な側面の大事さに言及していたことです。人格教育に力を入れていた川上監督の話が出てきましたが、著者と言えば、ボヤキや長嶋に対する当てこすりっぽい発言の印象があっただけに、意外でした(失礼!)。川上監督の人格重視と言えば、野球解説のとき「今のはナイスヒットですね」とアナウンサーに振られた際に、「彼は親孝行ですからね!」と答えた話が個人的には好きです(笑)。あと、「プロたるもの、デッドボールを受けても痛がるな」と選手に厳しく指導していて、選手がその教えを守って痛みに耐えていたため審判がデッドボールを判定しなかった時に猛抗議したという話も好きです。「お前もプロの審判だったら、選手が痛がってなくてもデッドボールかどうかくらい正しく判定しろ!」ってことなんでしょうが、こういうちょっとこだわりの入った変な理屈ってたまりません。
少し余談に流れてしまいましたが、かつての野球界の逸話集としても楽しめましたし、野球や組織についても非常に示唆に富む内容が多かったです。個人的には、映像等で実際に話をしている著者よりも、本の中の著者の方が良いように思いました。
私と同じように食わず嫌いをしている方、とりあえず一度読んでみられることをオススメします。 -
サッカーなんてやってる場合じゃねーよ。
日本人なら断固野球でしょ!!
G党にも、アンチG党にも。
野球を愛するすべての人へ、
極上の野球論と組織論をどうぞ。 -
野村監督が巨人へのコンプレックスといちゃもんを著した本です。まあ、さすがにいろいろよく考えておられます。
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以前から読みたいと思っていた野村監督の著書。年数がたったので、ブックオフで100円ということで、これからたくさん読んでいきたいと思う。初めはこの本であるが、なかなか興味深い自己啓発しても、読み物としてもレベルが高い。さすがID野球と言われた理論の持ち主。ちょうど読んでいる最中に教え子のヤクルトの宮本が2000本安打を達成した。2000本達成時点では、最年長ということで長く現役でやれる秘訣もこの中にあるのかもしれない。6日前には同じく元ヤクルトで現日ハムの稲葉も同じ記録を達成している。
清原についての記述。清原クラスの打者に対してピンチでストレート勝負を挑む投手などいないということで、阪神の藤川がフォークを投げたことで清原が激高したことを挙げ、「男らしさ」を清原は勘違いとバッサリ。
野村監督が弱小チームを率いることのエピソードとして、データをうんぬんというと一流選手ぞろいのチームは反発するということで、弱小チームをいかに強くするかが野村のID野球にあっていたという。逆に巨人を率いたいかということには、自分は向いていないといったことが掲載されていた。
今の巨人は勝利至上主義であり、2軍から這い上がるような教育システムができていないことを挙げているが、この巨人という伝統とファンがいる組織ではそれもやむをえないが、例えば9連覇時代には監督の後任ということにも巨人の伝統というものはあり、誰の次は長嶋次は王・・・ということがあり、例えばトレードの際にもその現場を見せていたという伝統的なしステムがあったと言っている。アンチ巨人という巨人ファンも減っているというのは面白い表現であった。
最後にプロ野球選手でいる機会はその後の人生を考えると短い時間である。その時に別の社会に行ってもやっていけるような人間教育を巨人の川上監督はしていたという。今は褒めるということが監督の勤めのようなこともあり、時代は変わったといっている。また天性だけで野球ができるのは長嶋だけだといっている。生涯のライバルなんだろうと思う。今度対談を見てみたいものである。 -
野村克也氏の巨人軍への思いがよくわかった。
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ボヤキ狸親父(失礼!)との印象が強く、どうしても好きになれなかった。
他のビジネス書にたまたまこの本の引用があり、嫌いがゆえに興味を持ち手にした。
が、しかし。
印象とは裏腹で、実は綿密、緻密な勉強家。
「データがなぜ必要か?」
ーそれはないよりあった方がよあえからだ。
ープロフェッショナルとは、見える能力プラス見えない能力を高レベルでかね備えている者をいう。
など、勉強になった。
12/01/29-12
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