「旭山動物園」革命 夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21)
- 角川書店 (2006年2月9日発売)
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感想 : 58件
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Amazon.co.jp ・本 (196ページ) / ISBN・EAN: 9784047100374
作品紹介・あらすじ
北海道の僻地の動物園が上野動物園の入場者を抜いて日本一になった。その裏に隠された汗と涙の物語とは何か?定年まで3年の団塊世代の著者が初めて書き下ろす。
みんなの感想まとめ
動物たちがいきいきとした姿を見せるための革新的な取り組みが、廃園の危機を乗り越えた動物園の成功物語を描いています。著者は、動物の生態を深く理解し、動物たちの幸せを最優先に考えた「行動展示」を通じて、来...
感想・レビュー・書評
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旭山動物園といえば、廃園の危機を乗り越えて復活した旭川市の動物園。「行動展示」などによりいきいきとした動物たちの姿が見られる、大人気の動物園です。
子供科学電話相談でおなじみ獣医師の小菅先生は当時の園長。動物園の再起に奮闘されます。
突飛!と思っちゃうような展示方法も動物の生態からすると理にかなっていたり。
これも小菅先生はじめ動物園の方々が、動物とガッツリ向き合ってきたからできたことですね。
クマのニュースが増えた昨今、ヒトと野生動物との関わり方も興味深く読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が北大柔道部 出身と聞いて読んでみた。
柔道部の主将として、個性は揃いのメンバーをどう取りまとめるか、著者は目標と対策だけ言って、あとは自分の好きにやってくれ、といったそうだ。
その経験が動物園の園長として組織運営で役に立ったらしい。それぞれの個性を生かして、それぞれの役割を果たすこと。組織論として参考になる。 -
NHKラジオの番組「夏休み子ども科学電話相談」にて、動物の担当をされていた先生の本です。
「ビジネスモデル」とあるので、経営の手法に関する本かと思いました。
確かにビジネスモデルとして成功していますが、それは何より、動物がどうしたら一番いきいきと、幸せに生きられるかを追求した結果だと思いました。
昔は「動物が芸をしないとつまらない」と、火をつけて驚かそうとした来園者までいたそうです。
その点からも「立つレッサーパンダ」ブームにも警鐘を鳴らしていました。
レッサーパンダという動物自体への興味はさほど高まらなかったのですから…
動物園はレクレーションだけでなく、野生動物の保護や繁殖、そして研究の施設であることも、もっと認識されるべきだと思いました。 -
96年には入園者数が95万人にまで落ち込んだ動物園が、04年には145万人が来園。この復活劇は、本当に見事としか言いようがない。民間企業でも使える技がたくさんあるはずだと思います。
動物園とは何をするところなのか、役割は何なのか?
シンプルだけど、一番大事なこと。
存在意義をしっかり考え、進む方向を明確にしたからこそ、出た結果じゃないかと思った。 -
動物園のような場所で一種だけで暮らしていたら、自分の特性も分も、他動物の素晴らしさも分からなくなってしまう。現代の都会の人間じゃない?
今西錦司。今西進化論。生物は自らあるようにある。これが自然。棲み分けで自然を共有し、共生している。
生物の命は皆平等。人間という容れ物の中にたまたま入っているだけ
野生動物は淡々死んでいく
目標と対策だけ明確にしてあとは自由にやらせる。
飼育係がやりたいように環境整えることが園長の役割
2026.6.10 -
期待通りおもしろかった。
入園者数が減って、存続が危ぶまれる中、実現可能かどうかは置いておいて、どんな動物園にしたいかのアイディアを飼育員たちで熱く語ったこと。その後、市長がその思いに共感してくれ、この動物園に予算をつけてくれるようになったこと。コンサルティング会社ではなく、自分たちで計画して新しい展示方法、展示舎を作り上げたこと。動物たちに芸をさせるのではなく、もともと彼らが持っている素晴らしい性質や能力を発揮させることで、来館者を喜ばせようとしたこと。
そして、動物園が果たす役割には、絶滅に瀕する動物を保護して増やしていくことや、人々に動物について、環境について、生態系について学んでもらうこと、などがあると知った。 -
不利な条件の中でどう戦うか。信念を持って行動することは難しいのだろうな。
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動物園で働く人たちは、日夜真剣に動物達と向かい合っている。動物園のリアルな姿が、この本を通じて垣間見えた。
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動物園の動物たちに会って、なんか可哀想だなと思う事もあれば、この動物は生き生きしてる!と思う事もある。動物園という飼育環境のなかで、いかに動物たちが楽しく好きな事ができ、本来の姿に近づけるかなんだよね。
動物園によっては、ライオンが檻ではなく森や草原のような広い敷地で群れを作って過ごしていたり、キリンとシマウマが共生していたりする。動物たちも、訪れたお客さんも、檻より広い場所の方が良いよね。
動物園3回説ってあるけれど、私は子供の頃より大人になった今の方が動物園に行く機会が増えたなぁ。そこで絶滅危惧種、レッドリストにも関心を持つようになったし。
微々たる力だけれど、野生動物たちを少しでも救うために、自分に何が出来かを考えて行動していきたい。 -
昨年の北海道旅行の際、遊園地のような動物の展示に感動しそのルーツを探るため当時の園長の著書を読みました。
まず、従業員の方の動物を愛する気持ちとその特性を把握する力、また、園長を中心に動物とお客さんにとって何が良いのかを常に考えながら、いろいろな方法をチャレンジする意欲が、今の旭山動物園の人気を支えているのが良く分かりました。
この考えは現代のリーダーシップや仕事のあり方、チームワークなどを考えるときに、とても参考になる一冊だと思います。 -
今ではすっかり有名になった旭山動物園について、変革前から変革後までの流れ・エピソード等が書かれています。
結局「軸」がしっかり定まっており、やきりる覚悟をもつことが大切なのだと思いました。
危機に対しての望む姿勢なども参考になりました。 -
1年ちょっと前に訪れた旭山動物園について書かれた本。マスコミでも取り上げられることが多かったので、行動展示などやっていることは少し聞いていた。
この本はその背景にあったことやどうやって苦境からリカバリーしてきたかについて書かれている。
動物園も一つの組織であり、それを運営・改善するのはビジネスの観点とも共通点が多いことを認識した。
1.組織は個々の能力や担当職責を重視すべきで、飛びぬけたスターは不要であること。
2.客を不安に陥れるような事態については説明責任を果たし、早急な対応案を取るべきであること。
3.ビジョンの共有(この場合「世界一の動物園」)
4.アイデアを出し合うことで低予算でも十分魅力的な施策が打てること(手書きポップ、夜の動物園、行動展示)。旭山動物園にはいわゆる「珍獣」や「希少動物」はいない。
示唆に富んだ一冊だった。 -
映画や各種番組で綴られている内容の範囲をあんまり出なかったのが残念だけど、それなりに楽しむことは出来る一冊。旭山動物園を観に行く前に読むにはいいけど、一通りの話を知っている方には目新しさがない一冊かもしれません。
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いま振り返って不遇の時期に意味があるとしたら、お金はなかったけれど動物園についてじっくりと考える時期が与えられていたということだと思う。
アイデアも熟成させる時間が必要だ。一度考えたアイデアを土台にしてそこに新しい考えを各自が持ち寄って再度練り直す。
動物の側にたって考える。
やることがあったほうが何かしら楽しい。やることがあり、その目的が達成されることが幸福感につながる。やることがない状態ほど辛いことはないはずだ。
死を伝える
老いを隠さない
私達人間の命も人間という入れ物の中にたまたま入っているだけ。だから命に優劣はない。
動物園に珍獣はいらないのと同じように組織にも飛び抜けた人材はいらない。
目標と対策だけ言ってやり方は任せる。
失敗は隠さない。 -
職場の管理職のかたなどへ、通勤路の息抜きご通読をお奨め。
「シロクマの生態を観察してもらうなら、こういうゲージのほうがいいのでは?」などなど、少ない予算でも工夫とコンセプトを練ってゆく様子が、とてもエキサイティングな読み物です。
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著者プロフィール
小菅正夫の作品
