ケンカの作法: 批判しなければ、日本は滅ぶ (角川oneテーマ21 C 107)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047100404

感想・レビュー・書評

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  • 辛口論客の二人が、現代日本の問題点を通して「批判」の重要性を語った本。

    しっかりと批判するには、物事を知ろうとし、自分の頭で考え、自らの言葉で語ることが大事です。健全な批判は物事を進めるためにも大事なこと。

  •  ライトな方々からすれば顔を真っ赤にして怒りそうな内容が盛り沢山。あたしもそうだし、ほとんどの人にとっては自分がどっちの立場かという質問にハッキリと答えることができないと思うが、いずれにしろどんな発言もできる状況を維持しておくということがとりあえずの「正解」なのではないか。プライバシーや名誉の問題もあるから簡単に割り切ることはできないが、もっともらしい理屈で口を塞ぐといった手法は最高法規などによって権力を制限された為政者の常套手段だ。辛さんや佐高さんのような人たちの発言の音量が少なくなってきたらいよいよ危ないと思ったほうがいいと思う。

  • 六年前の新書なので、ちょっと賞味期限切れっぽくて、
    今更ここに挙げるのもどうかなぁと思いつつ。
    スポーツ新聞や雑誌に連載された記事を再構成した本で、
    メインは当時の小泉政権批判。
    光陰矢の如し(笑)
    ちなみに、タイトルの真意は、
    理不尽な出来事に泣き寝入りするより怒りの声を上げよう、
    「泣くより怒れ」だ、ということで、
    暴力抜きの言論で戦うのがケンカの極意なんだそうだ。

  • タイトルちょっと違うんじゃないかな。
    批判をするときは論点がぶれないように、今批判している部分以外については語らない・こじつけないことが大切だ。OJシンプソンを裁きたかったらKKKにつかまえさせちゃいけない。正当な批判までわるぐちに見えるから。その点でこの本の語り方には不満がある。

    だけどわるぐち以外の部分は小気味良い。
    現在に絶望するけど、戦えるってことも信じられる。

  • 最初の方を読んで「私は間違えて朝日の本を買ってしまったのか?」と思ってしまった。けど、読み進めていくうちに左右関係なく批判しているのだということが分かった。日本人が世の中の問題を自分の事として受け止めてない、と書かれてるけど、それこそ日本人の精神性に関わってくるところだと思うので、朝鮮系のこの人には分からないんだろう、と。それがいいか悪いかといえば、いい悪いの価値判断の基準も判断をする人の育った文化に因るところなので、一概に悪いなんていえないんじゃないの?と思った。世界を相手にしようと思うと、日本人に見られる「切羽詰ってない問題に対する現実感の乏しさ」は、良くないことなんだろうけどね。

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著者プロフィール

1959年、東京都生まれ。在日コリアン三世。小中高と一貫して不登校をつづけ、かたわら6歳のときからラベルの糊付け、ヤクルト配達、新聞配達、皿洗い、パン屋のレジ、焼き肉屋、モデル……などあまたの職業を経験する。26歳のとき、人材育成コンサルタント会社「香科舎」を設立、同社代表。また盗聴法反対や石原慎太郎都知事の「三国人」発言問題など、多数の社会運動に積極的にかかわっている。ラジオやテレビなどでの発言も多い。著書に『強きを助け、弱気をくじく男たち!』(講談社)、『在日コリアンの胸のうち』(光文社)、『女が会社で』(マガジンハウス)ほか。

「2001年 『女に選ばれる男たち 男社会を変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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