五〇歳からの危機管理: 健康・財産・家族の守り方 (角川oneテーマ21 A 50)
- KADOKAWA (2006年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047100480
感想・レビュー・書評
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これまた読むにはちょこっと早すぎる本か。ザーッと読みましたが、筆者自身の昔話も多く、ようわかりませんでした。
ただ、60歳になって考えたら遅いから50歳台のうちに というところは、別に今から考えておいても悪くない気がしますね。
こういう遠いところの物書き先生の話より、身近な人生の先輩に話を聞いてみたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだまだ現役で頑張らなければとは思っていますが、定年制度もあり、あと何年勤められるかは決まっています。来年に年男となる私は最後のコーナーを回ることになりますので、そろそろ守ることも考えていく時期に来たと思います。
守り維持していくべきものとして、自分の健康、財産、家族があると思いますが、それを扱った本をたまたま図書館で目にしたので手に取ってみました。
一般的なことが書かれているなと読み進めていたのですが、一つとても良かったし是非実現してみたいと思ったのは、「生前葬=古希に感謝する催し」として、自分がお世話になった人を招待する会を開催するというもの(p187)でした。
一昨年の年末に私の祖父が100歳を超えて他界しましたが、今から10年程前に、すべての子供と孫の家族を集めた会をやりました。美味しい食事を前にして1時間以上も自分のやってきたことを話していましたが、本人は本当に満足そうでした。今では祖父の気持が理解できる気がします。
生前葬を元気なうちにやるという提案をしてくれているこの本はとても印象に残る本でした。
以下は気になったポイントです。
・未知の企業でも正体をつきとめる手はいくつかある、経営者とかオーナーの経営に対する姿勢、日常的な行動を調べる、会社提供の資料だけで洗脳されないこと(p34)
・何千万円という人生最大の投資を行うならば、それに見合った時間と労力を投入して、考えられるリスクを洗いだして、自分として納得出来る評価をしておくべき(p35)
・人間の失敗の記憶は20年も続かない、だからその時に大やけどした大儲けのスキームが、20年後に新しい装いをこらして再登場すると同じ失敗をしてしまう(p37)
・個人的関係については性善説を続けるにしても、ビジネスやマネーに関する領域では、心の武装をしてかかるべき(p38)
・自分のこれまでの経験、知識、情報力とか業務上の業績、それに裏付けられた専門力等の自分のもつ全能力の棚卸を時価評価をして、他人から見られた自分の価値を知っておくべき(p45)
・自分の判断に基づいていればリスクにも対応できるが、借り物の判断ではそれが難しい(p81)
・家族の経営においても企業と同様で、収入(売上)の範囲内に支出(コスト)を抑えるのが基本、財産(資産)以上に借金(負債)するのは危険、自家用車を買ったらローン返済だけでなく、将来の買い替え資金も積み立てておく(減価償却)ことも必要、ローンでかったマンションも同じ(p114)
・会社での50歳代は時のたつのがとても早い、日常業務について会社から求められることが多く、その期待に応えて成果をだそうと頑張るから、心身の管理をしておかないとノイローゼになる(p142)
・朝型の生活習慣のメリットは、自分の生活リズムを守ることができること、生活リズムが崩れると体調も崩しやすい(p164)
2011/1/23作成