不運のすすめ (角川oneテーマ21)

  • 角川書店 (2006年7月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784047100541

作品紹介・あらすじ

勝負師として長年にわたり「運」について考察し、研究を続けてきた著者による、目からウロコの「勝負運」論。目先の不運に惑わされることなく、真の幸福をつかみ取るには何を大切にすべきか。ここにすべてを披露。

みんなの感想まとめ

不運と幸運が密接に結びついていることをテーマにした本書は、人生の様々な局面における運の考察を提供しています。不運の先には必ず幸運が待っているという視点は、読者に新たな気づきを与え、日常生活の中での考え...

感想・レビュー・書評

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  • 不運の先には幸運が待っている。不運と幸運は糾える縄の如く表裏一体である。不運と思いきやそれが幸運に働くきっかけとなる。逆もしかり。まさに人生は人間万事塞翁が馬である。
    表裏一体の考え方は会計のバランスシートに共通する。バランスシートは会計だけでなく様々なことに応用可能であるが、この本では歴戦練磨の勝負しが、運について応用し考え行動してきたことが示されている。

  • 著者米長さんの人生哲学に触れることが出来て、とても興味深い本です。最近、幸運の女神の笑顔を拝謁していないと思う方は、ぜひ一読を。

  • マッキンゼーが採用したい人材は、考えることが本当に好きな人間だと聞く。棋士とは体重が減るくらいに物を考える職業であって、そういう人が人生について書けば、言葉言葉の端々に深い思考の爪痕が宿る。思考が説得力となるのはどの世界でも同じなのだろう。

  • ああ、こういうおじさんだなと改めて思った

  • 不運はプラスにしか進まないと言うこと。

    っと言うことより、将棋の世界を垣間見る本として面白かった。

    羽生さん辺りがそこら辺のおばちゃんでも知っているような時代よりちょっと前の話が中心だがプロ将棋師のすごさが書いてあったりなかなか面白かった。

    将棋は良くわからんが、対局を見る目が変わる1冊でもある

  • 幸運 とは 櫻 が 満開
    不運 とは しっかり
    根 を 伸ばして いる事!

  • 不運は幸運の根源。ある出来事を不運とするか幸運とするかはその人次第。

    厳しい勝負の世界を生き抜いた著者の言葉だからこそ心に響いた。
    最後の章では、普通なら不運と嘆くような出来事を幸運にした著者の実体験が書かれていたのも良かった。

  • 不運は、幸運と表裏一体の関係である。

    「幸せな40年と厳しい20年」
    勝った時、負けた時に何をするか。

    運も不運もトータルで判断する。

    失敗や敗北の言い訳をしたり、負け惜しみを言ったり、過去を振り返って悲しんでいてはいけない。
    そんな暇があったら、原因を突き止めて次の戦いに備えるべきなのである。

    勝っている時には負け将棋を並べ、負けている時には勝ち将棋を並べる。

    「長考に妙手なし」

  • 「幸運」と「不運」は表裏一体。人間万事塞翁が馬がよくわかる本。

  • 負けがあるから勝ちがあるように、不運があるから幸運があるのよ。

  • 相手の降級に差し障りがある時こそ全力を尽くして勝つ

    重要なのは、「今の自分の力では結論が出せない」ということを、本人が認識できるかどうかである。

    人生も同様に、自分自身の哲学、人生観や価値観に即して、どうするかを決めるほかない。また、そうやって決断したことであれば、たとえその後の展開が悪くても納得がゆくのである。

  • 米長邦雄元名人の人生指南書。

  • 面白いことに、将棋の世界では、どんなに勝ち続けた人でも最後には二勝一敗ペースを切る。〜逆にどんなに負けていても、最終的には一勝二敗のペースを上回る。〜こうした枠の中に、千勝したりタイトルを穫ったり、いろいろな成績の棋士がいるわけである。P.77

    人生の要諦は、いかに勝つかではなく、いかに負けるか、なのだ。P.85

    好調時に欠点を直し、不調時に長所を伸ばす。
    まず好調で精神的に落ちついて余裕のある時には、欠点を直す。〜一方、スランプに陥って悩んでいるような時には、長所を伸ばすことである。というより、自分の欠点を見ない、と言うほうが正確だろうか。P.92

    まさに人生は悪手の山だ。最善手を探すのは大変だが、悪手を指すのはいとも簡単なのである。人が欲望どおりに行動すれば、たいてい悪手になるといっても過言ではない。こういう状況の中では、少なくとも現在の自分よりも悪くならない手を探すことが大切である。極端な話、悪手でなければどんな手を指してもかまわない。P.123

    世の中はたいてい、ヘボ同士で将棋を指しているようなものなのだから、無理をして変革しようとしなくてよい。実力以上のことをやるのは不可能なのである。まずは常識的なところからスタートする。最初から突飛なまねをせず、地道に人生街道を歩いていけばよい。次に相手の動きを見極める。自分をとりまく状況や人間関係、 社会情勢などをじっくり観察する。そして、三手目で自分の考えを持ち込む。P.136

  • [ 内容 ]
    「不運」と「幸運」は、まさに表裏一体の関係にある。
    「幸運」だけでは人生は勝てない。

    [ 目次 ]
    第1章 不運は人を強くする
    第2章 運も不運も実力のうち
    第3章 貧乏神に好かれないために
    第4章 「道」を忘れれば運も落ちる
    第5章 晩年の運の呼び方
    第6章 明日の勝利をつかむために
    終章 「名人戦問題」の不運は誰か

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2011/5/10読了。
    将棋界のトップが語るシリーズの一冊。谷川さんと羽生さんの現役のお二人は、自らと将棋の関係の中から見出したことを中心に語られていたのに対し、一線を退いて連盟の会長となった米長さんの言葉からは、将棋界全体、その歴史を含めた広い視野が感じられた。

    ○不運と幸運は表裏一体。幸運と捉えることができるかどうかが分かれ目。
    ○勝っているときはネガティブに考え、負けているときはポジティブに考える。
    ○得意な形で「しめた」と思った時こそ要注意。また、スランプは勝っているときからはじまっていることに留意する。
    ・どうすればよいかという問いで行き詰ったときは、それは答えが出る問いか、ということを考えてみる。
    ・将棋では、どんなに強いプロでも勝率は6割程度、いかに勝つかも大事だが、それ以上にいかに負けるかが肝要である。
    ・升田幸三先生の言葉「人生、笑える時に笑っておけ。すぐに泣く時が来る。」
    ・人生は悪手の山。そこでは少なくとも状況が悪化しない一手は好手でともいえる。

  • 棋士の本は奥が深い。
    「人生の要諦はいかに勝つかではなく、いかに負けるか。」
    「好調時に欠点を直し、不調時には長所を伸ばす。」
    「この世には、考えてもわからないことがある。」
    「強いものが勝つのではなくて、変化に対応できるものが生き残る。」

  • 米長理論結構好きです。やはり自分でとことん考え抜いて自信を持って持論を展開されると説得力がある。「たいていは、幸せなときが二十年、不遇のときが二十年、そしてどちらに転ぶ可能性もある二十年がある。この二十年を幸せのほうに引き寄せて、幸福な四十年と厳しい二十年、という割合で生涯を終えることが望ましい」どちらにも転ぶ可能性のある20年を幸せのほうに引きよせて私も人生に勝利したい。

  • 谷川さん、羽生さんの本に比べまして、米長さんの本は、人生読本といった趣きがあります。それは、谷川さんの本が『集中力』、羽生さんの本が『決断力』と、人生に必要な“力(ちから)”をタイトルにしているのに比べて、米長さんは人生にあってほしくない“不運”を“すすめている”のですから、それだけでどこか違います。

     運、不運に嘆き、苦しみ、自暴自棄になることがあります。しかし、運も不運も表裏一体で、運は不運の顔をしてやってくることもあります。見た目の運、不運に惑わされず、その時を如何に生きていくかということが大切なのかもしれません。
     常に運に魅入られて進む人生のほうが稀なのですから、運と仲良くするだけではなく、不運をうまくやり過ごす心持ちを学んでおくことも大切かもしれません。また同じ失敗をするにしても、意味のある失敗をしていかないと、成長の種は見つかりません。この米長さんの著書は、様々な運、不運を示し、その時々の人生の処方箋になってくれるのではないかと思います。不運の中での自分の磨き方や、不運の中でも運を導く歩み方、そういった運と不運の実体験を教えてくれています。

     米長さんの人生哲学の根底は、「ほほえみと謙虚さ」ということです。
     厳しい勝負の世界で生き抜いて方が見出した人生哲学が、“ほほえみ”と“謙虚さ”。
     大きな声で笑うのではなく、“ほほえみ”の程度にやさしさと思いやりがあり、たとえ数々のタイトルを戴冠しても傲慢にならずに“謙虚さ”を忘れない。この、常に自分自身を見失わない姿勢に、学ぶところがたくさんあると思います。 


     負けるのが嫌な私も、自分自身を磨く機会を見失わないように、謙虚な気持で、“負けること”を恐れず、負けることに内在する成長の種を学ぶため、これからも負けることを学ばないといけないと思います。


     最後に、本書にもたびたび引用されている升田幸三の言葉を引用させていただきます。

    升田幸三「人生、笑えるときに笑っておけ。すぐに泣く時がくる。」

  • 米長将棋連盟会長の本。なかなか渋い一冊。

  • 米長将棋連盟会長の本

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著者プロフィール

昭和18年6月10日、山梨県増穂町の生まれ。 31年、6級で(故)佐瀬勇次名誉九段門。 38年4月四段。54年4月九段。平成10年5月永世棋聖に就位。15年12月引退。 15年、紫綬褒章受章。17年から日本将棋連盟会長を務める。24年12月18日、現役会長のまま死去。享年69歳。25年、旭日小綬章を受章。 タイトル戦登場は48回、獲得は名人1、十段2、王位1、棋王5、王将3、棋聖7の合計19期。 生涯成績は1103勝800敗1持将棋。

「2015年 『ネット将棋で勝つ米長の奇襲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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