後手という生き方―「先手」にはない夢を実現する力 (角川oneテーマ21)

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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047100862

感想・レビュー・書評

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  • 先手が有利であることは間違いないが、後手ならではのメリットもある。
    今後、著者の棋士・瀬川さんを応援していきたい!

  • 瀬川晶司四段(当時)の、ちょっと熱が冷めた頃の著書。

    他の本が、棋士になるまでの “エピソード0” だとしたら、
    こちらは、棋士となってからの心持ちやこれからに向けた気概などが感じられて、ちょっと趣きが変わって来ている印象。
    普及に向けての活動の行は、まったく別だが個人的にマイナースポーツを行っている自分としては、まったく同意見だ。

  • [ 内容 ]
    何歳でもプロは目指せる!
    将棋界に革命を起こした「後手番」棋士が語る。
    将棋に先手と後手があるように、人生にも先手と後手がある。
    奨励会を年齢制限で退会し、アマチュアとして夢を追いかけた私はいわば「後手番」の人間。
    だが「後手」にも先手にない強みがある!

    [ 目次 ]
    第1章 「後手」にも強さがある
    第2章 「プロ」には誰でもなれる
    第3章 プロの執念
    第4章 トップに立つために
    第5章 プロとアマチュア
    第6章 将棋の未来
    対談 「後手番」棋士と二十歳で頂点に立った「先手番」天才棋士が語る「本物のプロ」とは?(瀬川晶司×渡辺明)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 可もなく、不可もなく。
    他の棋士が書いた本に比べると、著者の哲学が感じられない。
    これからプロとして、もまれれば変わるか?

  • 将棋棋士のプロ養成機関・奨励会に入会するものの、26歳で年齢
    制限のため退会。その後、大学進学し一般企業に就職。アマ棋士
    として活躍し、35歳にしてプロ編入試験に合格した著者。
    将棋の普及・発展のための提言は、社会人経験に立脚した現実的・
    具体的なもので、大変感心した。
    将棋は高齢になっても出来る趣味だし、頭も手先も使ってボケ防止
    にも良い。詰め将棋なら文庫一冊で何時間も楽しめて手軽。
    パソコンの将棋ゲームを久々にやってみようかと思った。

  • 診断士受験生の友人から紹介された一冊。
    偶然にも『シリコンバレーから将棋を見る-羽生善治と現代』に続き、将棋関係の本。

    著者は、年齢制限により奨励会から退会したものの、その後、アマチュアとして活躍し、プロ入り嘆願書を書いて61年ぶりの編入試験までこぎつけ、35歳でついにプロとなった。
    本書では、その著者の人生観や将棋への接し方が連ねられている。

    自分の人生を遅咲きの「後手」の生き方とし、後手ゆえの「強さ」について触れた記述ももちろんある。
    副題には、“「先手」にはない夢を実現する力”とあるように、「先手」の生き方と、自分の生き方を比較をしている記述もある。
    でも、読み進めてみると、「先手」を意識・比較した上での「後手」についての記述は、意外に少ない。第一章と、最後に収録されている、渡辺明棋士(先手の生き方の代表格)との対談だけではないだろうか。

    では、残りの章には何が書いてあるのだろうか。
    ・ 将棋だけではなく、仕事やスポーツや勉強でも共通の、「極める」「達成する」ために必要な強さ・意志・心構えについて。
    ・ 愛する将棋を一人でも多くの人に広めることを使命とした、プロとしての心構えについて。
    この2点について、飾らない言葉で、真摯に、でも、力強く書かれている。

    これは、自己啓発書にとても近い内容といえる。

    そういう意味では、将棋がわからない私でも、深く頷ける内容ばかりだった。言葉を返せば、共感するが、真新しさはないといえる。
    けれども、著者は、壮絶に体験を積んだ結果、それらのことに達観したのだと思う。
    私は、同じことを頭で理解し、いくばくかを実際に体験しているが、著者の達観には程遠い。
    だからこそ、著者の文章は、真摯で力強く、語りかける力があるのではないだろうか。

    それから、もう一つ。
    本書を読んで、形式知化した考え方がある。「信用」という考え方だ。
    ・「信用」が絶大な棋士であれば、相手が勝手に「この相手では、粘っても逆転の見込みはない」などと諦めが早くなることがある。
    ・「信用」がないと、こちらが優勢でも「この相手ならきっと間違えるだろう」などと頑張られて逆転される可能性が増えることがある。
    だから、棋士は、棋士間の信用を勝ち取っていく必要があるのだ。

    これ、仕事の上でも見かけるなぁ。
    「信用」という言葉を使えると、「悔しいけど、今は信用を積み重ねていくしかない、がんばろう」とか、感情のコントロールに役立ちそうな気がする。

    ちなみに、この「信用」というフレーズは、将棋界では非常に有名なフレーズらしいデス。

    読んだ日: 8月14日
    読んだ場所: 平塚→東京の東海道線内


  • 自身の正当化に見えるのはうがった読み方をしているからか。達成したことはすごいことだけれども。もちろん後手と先手は見るものが違い、得るものも違うだろう。けれど将棋という同じ尺度に乗っているのだから少なくとも先手はエリート気質の人間なのでは?普及は普及で別の話。向いてる方向が違うだけか・・。

  • 【頑張るオヤジ、すがすがしい】

    詰め将棋を一問解いたことによって、どのくらい自分の力がつくかというと、それはほとんどあるかないかのプラスにしかならないだろう。
    けれども小さいことの一つ一つを投げ出さないでやっていくことが、結局はプロとしての本当の実力を積み上げていくことになる。

    ■プロとはどうあるべきか、に関し自らの経験をもとに記述。
    ■プロは疲れた様子を見せない!といった箇所が印象に残った。

  • サラリーマンからプロ棋士へ

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著者プロフィール

著者/瀬川晶司
1970年、横浜市生まれ。小学5年生のときに将棋に夢中になり、6年生でプロを志す。中学3年生のとき、中学生選抜選手権大会で優勝、その年、プロ棋士養成機関の奨励会に入会する。22歳で三段に昇るが、その後、低迷して26歳のとき年齢制限の規定により奨励会退会。一度は将棋と縁を切ったが、神奈川大学法学部在学中に将棋を再開すると、平成11年のアマ名人戦優勝をはじめ、アマチュア強豪として大活躍する。やがて就職してサラリーマンとなるが、プロとの公式戦で7割以上という驚異的な勝率をあげると、平成17年、日本将棋連盟にプロ入りを希望する嘆願書を提出、周囲の協力もあって戦後初めてのプロ編入試験将棋を実現させる。平成17年11月6日、この試験将棋に合格して念願のプロ棋士となる。平成24年8月五段昇段。

「2018年 『泣き虫しょったんの奇跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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