超・美術館革命 ―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川新書)

  • 角川書店 (2007年5月10日発売)
3.62
  • (21)
  • (37)
  • (48)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 341
感想 : 48
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (204ページ) / ISBN・EAN: 9784047100954

作品紹介・あらすじ

年間150万人という驚異的な動員を続ける美術館が金沢にある。そこは宇宙船のような外観で、無料でも有料でも楽しめるという不思議な美術館。奇抜なアイデアを連発し注目を集め続ける名物館長がその全てを公開する

みんなの感想まとめ

美術館の役割や価値を再考させる内容で、特に子供たちにとっての身近な存在としての重要性が強調されています。館長のビジョンと行動力が、年間150万人以上を引き寄せる成功を生んだ理由が熱く語られ、文化が経済...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 美術館は美術好きの来館者をただ待ち構えるのではなく、収益を上げ来館者数を増やすため能動的に社会に対して働きかけていくための工夫が必要があり、その中でも特に将来を担う子供達にとって美術館が身近な存在だと知ってもらうことが大切なのだとわかった。
    国宝だからすごいと価値を押し付けるのではなく、幾つかのヒントを与えておいて好きかどうかは観る人に判断させる事が大事。
    経済が文化を支えるのではなく、文化が経済を活性化して日本を豊かにしていく、という文が印象的だった。

  • 21世紀美術館の館長のお話。いかにして年間100万人以上来館する美術館としたかを館長の蓑豊氏が熱く語る。ビジョンと行動力のあるトップが多くの人を巻き込んで大きな事を成し得た話。日本型の調整型のトップではこういうことは起きないと思う。それを実現した蓑氏とバックアップした金沢市はすごい。できない理由を考えるのではくてできるように考え挑戦することの大事さを身をもって語られる。

  • アメリカと日本の美術館の違いが根本的に違ったのがよくわかりました。
    また金沢21世紀美術館に行って、貼紙ないとか、監視員さんの服装とか観察したいです。

  • 「#超 ・美術館革命──金沢 2 1世紀美術館の挑戦」角川書店、蓑豊著
    Day31
    著者は「あの」金沢21世紀美術館の館長。かなり話題になった美術館だから、デザインの裏話的なものを期待して読み始めたら、これが大違い。
    勉強の仕方や、(学者さんなのに)営業の仕方といったところに、多くのページが割かれた内容。
    そもそも館のデザインは著者が館長に呼ばれる前年に決まっていたというのも、縁みたいなものを感じた。

    https://amzn.to/2Qhscif

  • vol.132
    初年度の経済効果は328億円!見せ方次第で人は集まる!
    http://www.shirayu.com/letter/2011/000262.html

    Vol.156 街ぐるみで仕掛けを施す!地方発の新しい集客のかたち?
    サブ本として紹介http://www.shirayu.com/letter/2012/000312.html

  • 建物というハードの奇抜さだけでなく、学芸員というソフトと、それを引っ張る館長の熱意がいかに重要かを教えてくれる。美術館を博物館に置き換えても同じことが言えそうだ。ただ巻末の対談が本文と同じことの繰り返しになっているのが気になるが。

  • 金沢21世紀美術館。行きたいと思っていたんだけどまだいけてない。笑 さらに行きたくさせるような一冊。確かにこの美術館が出来て美術館業界に革命がおきたのかもしれないね!

  • 【選書者コメント】北陸新幹線が開業して早1年強。金沢旅行も身近になりました。金沢旅行の定番としては、近江町市場、兼六園、そして、何より金沢21世紀美術館でしょう。金沢駅からそれなりに離れているにもかかわらず、年間150万人を動員する驚異の美術館の取り組みを紹介しています。
    【請求記号】7000:1290

  • 街の真ん中、四方から入りやすく、だれでもぶらりと立ち寄れて、子どもが走り回り、楽しくやさしく説明してもらえる。美術を見る目だけではなく、資金調達経験もあり、経営哲学を持っている。

    金沢という街にとって、美術館がいかに大きな存在であるか、もし駐車場になっていたらと考えるとその差が際立ちます。

  • 芸術とか全く興味が無い私ですが、すごく面白かったです。


    金沢21世紀美術館が成功した理由が書かれています。




    46万人しかいない金沢市で、現代美術の美術館への入場者が年間157万人にまで至った。

    それには様々な工夫がされており、簑さんが特に注目したのが「子供」だった。


    子供の心理を良く理解していて、"子供が親をこの美術館に連れて来る。"という仕組みを作った。



    「子供でいっぱいの美術館」


    という従来のイメージを払拭する美術館に驚きました。


    また、子供を集めたのはただ入場者数を増やすためだけではなく、簑さんの将来の日本を変える為でもあった。




    全部このような美術館になると、古き良き芸術作品が展示できないので

    (こういう美術館"も"良いな)

    という目で読むと良いと思います。

  • すごく分かりやすいし、世の中の美術に対する見方については的を射ていると思う。
    金沢21世紀美術館に行ってみたくなりました。
    ザ・ぴんくはうすってここにあったの初めて知った

  • 美術館の活気的な活用法・運用法が学べる良本。

  • 21世紀美術館の人気には理由があった。人気の美術館を創造するためのノウハウが書かれていた。

  • 本物を見せなければ人間は育たない。小学4ねんせいがターゲット。

  • ビジネス視点
    こども視点からの集客
    もう一回券

    小学四年生10歳がポイント

    いいもの、本物は昨日できたように新鮮
    古そうなものがいいものではない

    結果をすぐ求める

  • 金沢21世紀美術館の成功の理由が書かれた本。

    館長が徹底的に人を呼ぶことを意識して色々と試行錯誤。例えば、金沢の小中学生を美術館に招待した時に、無料招待券を配る。そしたら、無料招待券を配られた子供は、親をつれて美術館にやってくる。商売上手。

    そうやって、人のあらゆる欲望に訴えかけて、集客している所は凄い。

    でも、個人的に一番素晴らしいと思ったのは、金沢美術館では無駄な張り紙はしないし、させないということ。張り紙があったら、一気に美しくなくなるという理由で。これ、なかなか難しいと思う。しかし、クオリティコントロールの為だから守ると。

    アート魂かな。

  • 敷居が高く人を寄せ付けなかった美術館。この発想を180度転換し、日本唯一のにぎやかな美術館として注目を集める金沢21世紀美術館。美術館のみならず、地域までも活性化させてしまった驚異の美術館。大成功の軌跡が丁寧に詳述されている。目の覚めるような感覚、思考の方向性にこれまでの意識、認識を一変させられた。

  • 筆者・蓑豊氏の芸術で街を変えたいとの哲学に共鳴。金沢の21世紀美術館も訪れたが、氏の美術館運営が街を変えていることを実感した。

  • なぜ、金沢21世紀美術館には人が集まるのか?

    それは初代館長である著者を中心とした新しい取り組みの成果であることがわかった。

    その取り組みは奇抜に見えて、実は非常に合理的なものであった。


    美術館はお客さんに来てもらうところ。

    来たけりゃ来い来たくなけりゃ来るな、というような従来の美術館のモデルではダメだ、著者は外国で働いた経験からそう気づいたのであった。

    美術館もサービス業、お客さんに来てもらうために工夫を凝らすのが大事。

    言われてみたらそうだが、コロンブスの卵のようなものである。


    子供目線の取り組み。

    開放的な空間作り。

    肩肘張らずに、ふらっと寄れる身近な感覚。

    その他諸々。

    言葉でいうのは簡単かもしれないがそれを実行する行動力と手腕は天晴れの一言。


    シャッター街になりかけた繁華街を蘇らせた芸術の力。


    経済ありきの芸術ではなく芸術が経済を動かすという新しい発想には、驚嘆とともに感動を覚えた。


    文化の重要性とそれによる人間形成にも触れた興味深い一冊。

  • 年間130万人という考えられない多くの人々が訪れる話題の美術館。一介のビジネスマンにも示唆に富んだ一冊。130万人になるにはなるだけの理由がやはりあるわけで、それはとりもなおさず、企業のマーケティングにも個人の人生にも通ずるお話。
    ・館長は経営者でなければならない。絶えず経営努力をしていかなければならない。
    ・美術館長が経営者になるには、何よりも、外に出て多くの人々、団体と折衝し、説得する能力が求められる。夢を実現させるには、その想いをみんなにわかってもらわなければ始まらない。
    ・発信し、理解してもらい、納得してもらう。
    ・説得のスキルは「フレンドリーであること」「自分に自信を持つ=これだけは負けないというものを持つこと」。
    ・自分の専門を究めること以外にも、幅広い知識が必要。相手が持ち出すいろんな話題に対応できることが必要。
    ・そのためには、常に勉強していなければならない。
    ・そして、勉強は身構えてやるものではなく、日常生活の中でも常に好奇心を持って、アンテナを立てて、吸収していくものである。

    とある美術館へのプレゼンテーションの企画のためにうちのスタッフが購入し会社に置いてあった本。もっと早く読めばよかった。いい本である。

    金沢21世紀美術館を経験した子供たちが育った将来、金沢からノーベル賞受賞者が生まれるのでは?という著者の言葉もまんざらではないかもしれない。

全37件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1977年米国ハーバード大学文学博士号取得。1969年ロイヤルオンタリオ博物館東洋部学芸員。1976年モントリオール美術館東洋部長。1977年インディアナポリス美術館東洋部長。1988年シカゴ美術館東洋部長。1996年大阪市立美術館館長。2004年 金沢21世紀美術館館長。2005年金沢市助役。
2007年サザビーズ北米本社副会長。大阪市立美術館名誉館長。金沢21世紀美術館特任館長。2010年兵庫県立美術館館長。

「2015年 『文化発信基地としての瀬戸内文化圏の未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

蓑豊の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×