数学でわかる社会のウソ (角川oneテーマ21) (角川oneテーマ21 A 65)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2007年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047100961
感想・レビュー・書評
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有意水準に注意しなければ誤解を生んでしまうことがsるのだと思った。数学を使うことによって、メディア伝え方に誤りがある、ということに気づけて良かった。
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とりとめのない話である。
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タイトルから、世間で数値が一人歩きしている指標についての解説がなされる本だと思っていたのだが…。
GDPで景気を語ることの危うさや、債権などの現在価値の考え方などの部分はたしかにそうなんだけれども。
しかし、そうした部分は本書の一部分にすぎなかったのが残念。
あとは数学教育の問題点とか、大学教育の問題点などの指摘が多かった。
いろいろなところで書いたエッセイを寄せ集めた本なのだろうか? -
社会のウソを数学で見破る方法や、ビジネススキルに適用できる数学の使い方の本。
曲尺を使うと円が書ける(数学のバックボーンがちゃんとある)なんてことを、尺貫法が使えないから教えられないというのはさびしいこと。 -
後半は著者の教育論が多く見られた。私の意図と違う内容だったので、その辺は流し読み。特にビジネススキルの章は数学とビジネスの関わりは面白かった。
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パラ読み
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『数学的思考法』の著者、芳沢光雄さんの本。社会に対して数学という視点から問題提起し、解決しようという内容だ。
第1章「数学でわかる社会のウソ」では、GDPや消費者金融、耐震偽装などの数字のからくりについて述べている。確かに、数字というのは現実味があるからこそ、だまされやすいという気がした。数式が多く出てくるので読み応えがある。
第2章「数学が変えるビジネスモデル」では、実際に社会で使われている数学を紹介している。特に興味深かったのはベンフォードの原則についての記述だ。これは、ありとあらゆる数字の中で、最初に来る0以外の数字を調べると、1が1番多くて、2が2番目に多く、・・・9が1番少ないという現象のこと。ある調査で、この原則を大きく逸脱しているのであれば、調べなおす必要があるという。本書では、大学入試センター試験の数学を例にとり、説明されている。大学に入って、詳しく学んでみたいと思った。
第3章「数学教育を見直す」では、現在の数学教育に対する不満とともに、重要性を訴える声が聞こえてくる。例えば、大学の偏差値について。受験に使う科目が違えば、単純に偏差値を比較することはできず、私立大学は偏差値を上げるために科目を減らす傾向にある、というのは初めて知った。大学の教育内容を重視ようになってほしいと思った。
数学の視点というのは社会に出てからも役に立つのだ、と改めて感じた一冊。それを次の世代に伝えていけるような教員になりたいと思った。 -
◇概要◇
著者である芳沢先生(桜美林大学教授)が、『数学は実生活で役立つ』という主張のもと、数学的視点から様々な社会問題(第一章)にメスを入れる。
二章ではビジネスと数学の関連性を述べ、ビジネスに数学的視点が必須であることを訴え、終章では今後の数学教育に絞ってその改革案を論じている。
◇感想◇
芳沢先生の『数学が実生活やビジネスで役立つことを教えるべきだ』という主張には、非常に共感出来ました。
たしかに、生きている上ではあまり出会わない数学の内容(微積など)であっても、『実生活に密着している』ということを実感出来れば、学習意欲が向上しますよね。
入試に特化している学習塾とは違う、学校ならではのメリットはその辺りに見いだしたら良いのでは、と思いました。
あと、この本の良い点としては、書中様々な問題がとりあげられているのですが、生じた『結果』に対する批判ではなく、
何故そうなったのか、どこが悪かったのかという『仮説』『検証』に力を入れて論じられている点だと思います。
そして、どの問題に対しても芳沢先生なりの改善策が提示してあって、問題提起のみでは終わらないところが良かったです。 -
数学という切り口から現状に対し、問題提起を行っている。
内容は、3つにわかれる。第一に世の中の数学で考えると奇妙なことをズバズバっと指摘。続いてビジネススキルとして数学の一部を述べる。最後に数学教育への疑念を説く。
一番最初は結構しっかりと数学を用いているので、ちょっとびっくりしたが、面白い。他にも、ベンフォードの法則などの統計的話題がある。最後の数学教育への疑念には、やはりゆとり教育への疑念が多い。
やっぱり、数学の浸透しなさ具合が非常に気になっていただけに、すっと読めた。 -
2009/4に図書館で借りる。
結構面白かったと思う。
が、あまり読まなかった。