護憲派の語る「改憲」論―日本国憲法の「正しい」変え方 (角川oneテーマ21)

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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047101029

感想・レビュー・書評

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  • 【8】

  • 戦後民主主義を継承し、「固有の私」から「言葉」を通じて「公共性」を立ち上げることの必要性を訴える著者が、日本国憲法の「言葉」を現実に使うことで、その有効性を確かめようとする試みです。

    フリーター問題や女性問題、さらには九条の改正を求める改憲論者たちが向き合っている問題に、現行の憲法の言葉を「使う」ことを通じて、問題の解決へと向かう道筋を示そうとしています。

    憲法改正の是非についてはさまざまな意見がありますが、いずれにしても憲法を改正さえすればあらゆる問題が解決するというような幻想は厳しく退けるべきだろうという点で、著者の試みは是認されるべきではないでしょうか。仮に憲法が改正されたとしても、私たちは新しい憲法のもとで、本書で著者がおこなっているような公共性を立ち上げる努力を怠ってはならないと思います。

  • 近代はまだ未完である。憲法は市民を縛るのではなく権力を縛るもの。憲法に保障された権利の積極的活用。近代社会における本当の市民の役目について、知に足をついて説明しており、納得。

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著者プロフィール

大塚 英志(おおつか えいじ)
1958年生まれ。まんが原作者、批評家。国際日本文化研究センター研究部教授。まんが原作者としての著書に『多重人格探偵サイコ』(田島昭宇画)『黒鷺死体宅配便』(山崎峰水画)、民俗三部作『北神伝奇』『木島日記』『八雲百怪』(森美夏画)、『恋する民俗学者』(中島千晴画)など。
評論では『「捨て子」たちの民俗学――小泉八雲と柳田國男』(角川選書/第5回角川財団学芸賞)、『公民の民俗学』(作品社)、『怪談前夜 柳田民俗学と自然主義』『殺生と戦争の民俗学』(ともに角川選書)などがある。

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