勝てる子供の脳: 親の裁量で子供は伸びる (角川oneテーマ21 C 143)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047101241

感想・レビュー・書評

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  • 精神の未発達について知りたくて読書。

    まるで今問題となりつつある新型うつの要因を見るかのようだ。子離れできず、自分の所有物扱い、自分の分身くらいに意識なく思っている親に育てられた子どもは、精神的に幼く、脆弱で、人間関係の構築、維持に障害が発生し、適応できない人が増えているそうだ。

    自分のできなかったことを子どもへという気持ちは分からなくはない。しかし、子どもは親の所有物ではないし、著者の言葉を借りると応援してあげるようなコーチがふさわしいと思う。

    子どもに選択させない。達成感を味あわせない。褒めず、叱らず。危険なもの汚いものから遠ざけ触らせない結果、反応が鈍く、無表情、異常なくらい落ち着いている子どもが生産されていく現代日本の教育。

    私も受験競争は弊害ばかりではないと思う。健全な自信と達成感を感じることができる機会だと思う。試験内容は、詰め込み教育で対応するものではなく、問いかけ教育で対応できるものなどへ進化させる必要はある。

    音読教育の弊害は、なるほどと感じ、勉強となる。私が児童の時より、教壇に立っていた時代の方が音読教育は減ったと認識しているので、現在は、さらに減っていると思う。音読は、処理速度が上がらないため、能力向上へとつながらないのは、フォトリーディングの論理から理解できる。

    親は仕事をしている姿、現場を見せることも重要だと思う。しかし、それ以上に、自宅で読書や勉強している姿を子どもへ積極的に見せることが、もっと重要だといえる。

    読書時間:約30分
    (12月2日完読)

  • 大事なのは、子どもの自主性を大切にまたは伸ばし育むこと、自分に自信がもてる心を育てること
    ことふたつに集約されるのかなと思いました
    受験系の本かと思いきや外あそびは大切と書いてあったので、手にとって見ました

  • 吉田たかよし すごい!おしつける教育はダメ!

  • 夫受験関連購入本、その4。子供時代は自己中心的、集中力が無い、というのは正常な成長に必要というあたりに救われる。問いかけと反応を心がけよう。私は子供達の力を信じている。

  • 著者の経歴をみて、異次元の話かと思いましたが、悪くない。
    そうか、安倍晋三さんはストレスに弱かったのか。
    これ妙に納得してしまいます。

  • この本はかなり理論的に書かれている…このやりかたで子供にコーチングしようと思ってます。

  • 学習医学で、あなたの子供は「受験」も「人生」も勝てる。灘中・灘高・東大・医師国家試験・国家公務員上級試験に合格した著者が、自らの経験も交えてノウハウを紹介。最強の学習法。


    なるほどね~
    勉強できるのが人間的にえらいわけでは決してないとは思いますが、学ぶことはソンではないですよね♪
    さて、子供が好きになるか?
    そういう風にうまくうながしてあげたいものです。。。

  • どうしたら子供の脳を発達、活性化させることができるのだろうか。
    今の勝ち組といわれている子供達の学習における環境は、もはや危機にさらされているようだ。
    やはり、親は勉強は教えられなくても、いいコーチでいるべきである。
    いかに、子供の才能を引き出し自主的に学ぶ力を発達させてあげられるかにかかっているのだ。
    脳が気持ちいいと感じる学習法は、何といっても問いかけと、それに対する子供の反応である。
    常に親がそばで問いかけ、子供がそれにリアクションをしながら気持ちよく学習できるとよい効果が期待できるのだそうだ。
    よいところをみつけ、具体的に誉めてあげることも忘れないようにしたい。

  • うーん、とりたてて。

    ただ、「プレゼン勉強法」は面白いと思った。

  • 興味のない勉強をやらされると受験にさえ勝てない子供が育ってしまう。好奇心(A10神経。ドーパミンの分泌をする)を刺激することで、子供の脳を育てよう、というのが本書の趣旨。躾は別にすると(この本も、躾は必要と言っている)この趣旨には大賛成。 その昔、九九が覚えられなくて、お袋に無理やり覚えさせられて算数嫌いになり、その呪縛が解けたのが高校生になってからだった自身の経験を思い起こすと、人間、無理やり突っ込まれると嫌気が指す。それでも強制されると燃え尽きる。内面から湧き出す情熱を引き出すのが教育だといえると思う。お子さんをお持ちの方すべてにお勧めする。

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著者プロフィール

医学博士・心療内科医師。本郷赤門前クリニック院長。新宿ストレスクリニック顧問。1964年生まれ。灘高校、東京大学卒業。東京大学大学院医学博士課程を修了。現在、脳科学とメンタル医学を活用した診療に携わる一方、TV・ラジオ・雑誌・WEBなどメディアに多数出演中。

「2019年 『「ついつい先送りしてしまう」がなくなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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