あぁ、阪神タイガース 負ける理由、勝つ理由 (角川oneテーマ21)

  • 角川書店 (2008年2月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784047101326

作品紹介・あらすじ

知将・野村楽天監督が他球団で低迷する阪神タイガースを徹底分析し再生論をアドバイス!前作ベストセラー『巨人軍論』に続く第2弾登場。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

プロ野球の舞台でのマネジメントの重要性を深く掘り下げる本書は、弱小から常勝軍団へと導いた名将が、阪神タイガースでの監督時代を振り返りながら、批判と本音を交えた貴重な洞察を提供しています。著者は、当時の...

感想・レビュー・書評

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  • 2008年の楽天の監督時代に、99年から3年間務めた阪神タイガースでの監督時代を振り返り、嘆くノムさん節炸裂の本。当時の先週やOB、フロントの実名も隠すことなく出してボヤキ、批判を展開している。

    批判も恐れず本音と理論・理想を綴っているのはさすがというところか。後任の星野仙一氏がその後阪神をリーグ優勝に導いた時に「野村が蒔いた種を星野が花を咲かせた」という世間の評価に対しても「お世辞半分」で聞いたり、それぞれの欠点だけでなく長所も見てその後の可能性にも言及したりと、ただの批判本にはなっていない。

    ボヤキに満ちながら、良くも悪くもプロ野球球団を舞台にしたマネジメントの重要性とトップが気概、ビジョンを持つことを説いた本でもある。

  • ノムさん。

  • 弱小ヤクルトを常勝軍団まで押し上げた名将と呼ばれても良い野村監督が、同リーグの弱小軍団、阪神タイガースを率いた時代に感じた何故ファンが多く、資金力もあるはずなのに最下位に沈むかを書かれた内容。途中で聞いたところなど、憶測めいた部分もあり、また、選手が聞かないと言うが、人が違えば、球団も違うわけでそれ相応の対応を変える必要もあるわけだけども、その辺ではヤクルトでトップを取った傲りもあったんじゃないかなと思う。色々球団側も問題あったかもしれないけど、連れてきたコーチ陣などを含めて、チームを掌握できなかった問題もあるような気もする。

  • 私は、子供のころからのタイガースファン。 関東地方出身で周りは巨人ファンばかりだったが、なぜかずっと阪神一筋であった。

    とくに子供のころは弱い阪神をずっと応援してきて、なぜ弱いのか? ということもよく考えたものである。 実際に自分も野球をやっていたので、戦術的なこともいろいろ考えていたものである。

    著者の野村克也氏は、阪神タイガースの監督3年間勤めたわけだが、周囲の期待に応えられるような成績は残せなかった。 ただ、野村氏の野球に対する考え方はとても好きで、この書籍も書店で見つけてすぐに購入した。

    内容としては、かなり生々しい阪神という球団の本質が書かれており、一気に読み終えてしまった。

    感想としてはやっぱりな、という感じ。 野村氏のあと、星野仙一氏が監督を継ぎ、タイガースを優勝まで導いたわけだが、私は野村氏の3年間があってのことだと思っていた。

    星野氏もそのように発言することが多かったが、それは間違いないであろう。

    タイガースファンとしてこういう言い方はしたくはないのだが、阪神タイガースの選手は、頭を使うことが苦手であると思っていた。 ヤクルト時代の野村氏の戦術をみてもわかるが、超一流の選手は少ないにもかかわらず、適材適所で選手を使い、何をやってくるかわからない、というイメージを植え付けられた。

    ところがタイガースではそれができていなかった。 ただ打つだけ。投げるだけ。 野村監督3年間を見ていて、タイガースはイケイケドンドンの野球しかできないんだろうなぁ、と思ったものである。

    タイガースは大人の考え方をできる選手がいなかった。 単純明快な野球しかできないのである。 今を見ていてもはっきりわかる。

    ヤクルトのスター選手だった池山は、ブンブン丸といわれ、三振か本塁打かというID野球にはに使わない選手であったが、彼でさえ、ミーティング中、メモを取りつづけ、膨大な量のノートを今でも財産としてもっているそうである。

    ところが、タイガースの選手はミーティング中、メモをとる選手は皆無に近かったようである。 お話にならない。 だから今でもここぞ! というときに、何もできず、少し負けが込むとどうにも修正がきかなくなるのだ。

    おもしろいエピソードのもう一つに、タイガースの左のエースとして在籍していた仲田投手はFAでロッテに移籍したが、ミーティングの長さの違い、メモをとることの重要性にはじめてきがついたそうです。

    タイガースが歴代、どれだけ「知」を無視してきたかがわかるものである。

    現在の監督の岡田は、「バントはアウトを一つ相手にあげてしまうのでもったいない」という発言をしていた。 野村氏はそれを聞いて唖然としたそうだが、私も岡田が監督になった時点でタイガースは低迷期に入ると思っていた。

    実際は、金本という中心選手がいるおかげで常に上位にいられるが、内容のない試合は相変わらずだ。

    ただ、この書籍を読んで一番驚いたのはフロントの考え方。 「優勝すると選手の給料を上げなくてはならない」ということを言っていたそうだ。

    野村氏が要望した選手も金がかかると取ってくることもなく、挙句の果てにはドラフトの指名選手も知らされなかったらしい。

    それが大きく変わったのが星野氏になってから。 フロントが変わり、星野氏がまたうまく動いたことで、有能な選手を多数獲得できた。 今、タイガースがAクラス常連になれているのはそのおかげであろう。

    ただ、岡田監督ではあまりにも非力。 野村氏のように知性があるわけでなく、星野氏のような力量もない。

    デコボコだった道を野村氏と星野氏が舗装して、その上を岡田が通っているだけ。。。まるで自分が名将のような顔をして・・・

     

    このままではまた元のダメ虎に戻ってしまいかねない。 オーナー、選手、ベンチ、そしてファンが一体となって、タイガースを常勝軍団にしていければよいのだが・・・

  • 阪神球団のことを痛烈に批判しているノムさんの購読2作目。阪神の体質は巨人と優勝争いをして、最終的に2位になることを目標とするというものであった。優勝してしまうと年俸を挙げねばならないとのこと。阪神球団の集客率は関西では異常というべき人気だそうだ。江夏が優勝のかかった試合のエピソードで上記のことを球団から言われたんではないか…という黒いうわさもあった。

    そのため江夏はオーナーがもっと球場に足を運んでくれないととこぼしたらしいが、この文書をみてつくづくソフトバンクの孫社長のことを思い出した。優勝した時に選手と一緒に喜んでいて、それが選手にとっても普通のことという感じであった。やはり常勝チームは違うと思った。

    この本は上記のように阪神批判であったので、学ぶべきことは少なかった。読み物としては面白かったが、期待が大きかっただけに☆2つ。

  • なんで阪神の監督として失敗したのか、
    それが実によくわかりました。

    逆に、星野は良くチームを変えたな、
    と正直そう思えてしまいました。

    となると、楽天での立場の逆転はどういうことなのか。

    実に興味深いですね。実に。

  • 野村克也氏のタイガース分析書見たいな一冊かな。

  • 著者は野村克也氏。

    大の阪神ファンとして・・・
    阪神ファンの方は一読を。

  • プロ野球チームだって、人間が集まっているから性格ができる。
    正直言って、ノムさんの言うことが本当だとすれば阪神タイガースはどうしようもない球団だ。負けるべくして負けるなんて、情けないではないか。
    プロだろプロ。ちゃんとやれよ、と。

    でもあながち嘘でもないんだろうなと思えるだけの成績をこの球団は残してきた。そして、ノムさんが言うあまりよくないファンを僕はしてきた。

    阪神への盲目的な愛。でも、これはもうそうなっちゃったからには仕方ないのだ。愛は盲目なのだから。
    今僕にできるのは、冷静に阪神を分析し、冷静に愛し、冷静に批判できるファンになること。こりゃ苦しいシーズンになるぞ!

  • 2008年2月 
    野村監督の本は6冊目。
    今回は阪神タイガースについて。

    「中心なき組織は機能しない」
    阪神には昔からありとあらゆる中心が役不足であるにも関わらず、マスコミやファンにちやほやされてきた。メディア、ファンによる責任が大きい。子供を甘やかす親と同じですね。
    人気もあるから勝つ必要も無かったんです。あるスカウトが漏らした話だと「優勝争いして2位になるのがベスト。給料あげなくてすむし。」と球団側が言っている。そんなんで強くなるわけないですね。

    いい意味でも悪い意味でも阪神タイガースを知り、負ける理由、負ける伝統がわかる一冊です。

    これ読む前に野村克也監督の
    「巨人軍論」
    読んだら理解度が増すかもしれません。

  • 弱小球団をいかにして立て直しを図ったか。弱小球団には負ける伝統があった!今や阪神が優勝に絡めるチームに成長した背景には、名将野村あり!

  • 野村監督の新書は、同じような引用があるが、題名は異なることが多い。この本は、阪神がどうして再生しないか、関西の有名だからこそ、なかなか大成しない。

    阪神のようなところでは、野村さんの理論派よりも、鉄拳制裁の星野さんがあうことが自分でも書いている。やっぱり相性なんだよね~。

  • 野村監督の阪神論。

    阪神では、度重なる内紛や派閥があるなんてマジで意外。

    能力が無いのにもかかわらず、タニマチやスポーツ紙が選手を持ち上げることによって、実力を見誤るのも知らなかった。今は、あんまりないのかもしれないけど。

    阪神球団と親会社の阪神電鉄の関係が、阪神電鉄が業績のいい球団に金を借りに来る関係ってのも意外。

    阪神の監督は、確かに生え抜きだらけで外様がいないのもいわれてみればそう思った。その上、外様もなかなか成績も出せないてのもいわれてみれば…

    フロント、特に編成部の能力も低レベルらしく、即戦力はとってこない上に、現場の声をスルーしているらしい。
    このようになる原因が、球団に来る人間が、親会社からの出向でほとんどの人間が、2、3年で戻ってしまうため、本気で球団を強くしたいと思う気もないらしい。


    「人間はどん底まで落ちれば、意識が変わる。が、心地よいぬるま湯に浸かっていれば、いつまでもそのままだ。磯部も今回のことで、中村のように、改めて自分の本当の評価を身にしみて知らされたと思う。心を入れ替えれば野球に取り組む姿勢も変わり、選手寿命はまだ延びるはずだ。」
    →これは、中村紀洋選手の2006年のリストラ、礒部公一選手の2007年のFAの件。
     個人的には、野球選手のことより、最初の1行が胸に突き刺さった。
     自分もおそらく今、どん底?(またはもっともっと下に行ってしまうかも?いや、下に行かないようにするが。)の状態だと思うけど、少し、世の中の見方、考え方、意識が変わりつつある気がする。
     心地よいぬるま湯ではそのままってあるけど、それすらも気づいていない状態だったのかもしれないと思った。
     野村監督は、深いと思う。

     同じようなフレーズで、
     「1度どん底まで落ちた選手は、『何とかもうひと花咲かせたい、このままでは終われない』という気持ちが強い。だから、アドバイスに素直に従うし、懸命に野球に取り組む。」
    →これも心にぐっときた。

     野村監督は、阪神をフロント、選手、マスコミを変えようとした。でも、例えば選手であれば、そこそこの給料をもらえて、周囲がおだててくれるから、心地よく、変わる必要がなかったそうだ。相当、変えることが難しかったのだろう。それで、結局、奥さんの問題もあわせて退任した。
     やはり、1度ぬるま湯に浸かると、なかなか変えられないようだ。広く一般的に言えることだと思う。自分もそうだった。ぬるま湯に浸かっていることさえ気づいていなかった。
     しかし、ヤクルト時代であれば、古田敦也選手、池山選手に対して相当厳しく当たったらしく、彼らは悔しさをぐっと押さえ、努力をし、チームの中心選手となった。この二人を見習わなければいけない。

     星野仙一監督の鉄拳と人脈についても触れられていた。
     星野監督は「こわさ」があり、闘将として恐れられていた。でもそれは一面に過ぎず、「政治力」も相当優れていたらしい。彼は、相当交友関係が広く、例えば野球選手を引っ張ってくるルートがたくさんもっていた。世渡りも非常にうまく、中日時代から財界人とのパイプも太かったそうだ。「じいさんキラー」といわれるように先輩にもよくかわいがられ、メディア対策、OBの懐柔もうまく、気配りの人でもあったそうだ。
     →このことも非常に勉強になった。一面的ではなく、多面的にみる姿勢。
    気配り。
     でも、変な話、星野監督にメディア、OB、財界は手玉に取られていたわけでもある。かつそれに気づいていない。気づいてれば、なんらかの対応をするはずだし。監督はともかく、どうなのかなぁ…

     プロ野球2軍と、社会人野球の違いにも触れられていた。社会人野球は、ほとんどの試合がトーナメントで負ければ終わり。よって試合への真剣さが2軍と違う。かつ、社会人野球の選手は、企業の広告塔の役割と、社員に一体感を与えて士気を鼓舞するための機能を担っている。負けたらその役割を果たせないため、ほとんど仕事をしないでいい代わりに、プレッシャーがプロの2軍の比ではない。その上薄給で、かつ現役選手でなければ会社にいづらくなるので、結果を出そうと死に物狂いになるそうだ。
    プロ2軍であれば、特に阪神だと、給料も良く、周囲におだてられるから、いくら才能があっても、どんどん潰れていく。要するに、社会人の方が厳しい環境であったのが本当に意外だった。


     最後に、野村監督の著書は、非常に的を得ていて分かりやすい。勉強になることも多く、本当に良かった。

  • 2011.4.16

  • 世の阪神タイガースファンに言う。
    この本を読みなさい。
    そして、最初から阪神ファンをやり直しなさい。

  • 阪神がだめだったときの理由がよくわかるなあ。

  • 2008年2月初版ですが、阪神ファンは絶対必読!
    激辛だが、プロならば当然のことが平易な言葉で書かれています。
    あなたがこれを読まなきゃ、阪神は真の常勝球団たりえない!

  • [ 内容 ]
    敵将が徹底分析した前代未聞の阪神タイガース論。
    敗軍の将だからわかった復活のための「野村の考え」。

    [ 目次 ]
    第1章 阪神が“ダメ虎”だった理由(最大のガンはスポーツ新聞 「悪いのは監督」の大合唱 ほか)
    第2章 なぜ、阪神監督で失敗したか(久万オーナーの一言 エースと四番の不在 ほか)
    第3章 阪神に伝統はない(感じない伝統 私が選ぶ歴代ベストナイン ほか)
    第4章 阪神を星野、岡田は強くしたか(阪神には“理”よりも“熱” 星野の持つ鉄拳と人脈 ほか)
    第5章 阪神は変わったか(金本という中心 改革のメスが入った編成部 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ノムさんはやっぱいい。

  • 阪神が80年代後半から2000年代初めまで、なぜ暗黒時代を経験したのか、さらに巨人のV9の時期にはなぜ万年2位のチームだったのか、ということが分かりやすく解説されています。

    「阪神タイガースという球団は、歴史的に見ると伝統があるように思うけれども、実際には巨人のほうがはるかに伝統があるように感じ、全く阪神には伝統を感じない」と、野村氏は語っています。

    その理由は、本書に詳細に書かれていますので、ここでは書きません。

    さらに、野村氏は「巨人軍論」(これも前述の書と同じ出版社)という本も著していますが、本書はそれとも大いにかかわっており、もし読むなら、「巨人軍論」を先に読むことをお勧めします。

    まあ、我々阪神ファンの言いたいことのほとんどが書かれていますので、ぜひとも阪神フロントに読んでほしいです。そして、今不調にあえぐ今岡選手にも読んでもらいたいです(今岡選手のことも本書で触れられているので)。

    それと同様に、「巨人軍論」は巨人フロントに読んでほしいです。巨人について野村氏は、「優勝するためにはバランスが必要であり、それを考えない補強をするから優勝できない」という趣旨のことを述べています。しかしながら、ある意味で巨人のやり方は正しいとも言っています。

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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