脳トレ神話にだまされるな (角川新書)

  • 角川書店 (2009年6月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784047101890

作品紹介・あらすじ

脳が活性化するといわれているトレーニングには、実はデータが不十分だったり、論理に飛躍があるなど、信憑性に欠けるものも多い。最新の医学データから、それらの問題点を分かりやすく教える。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

脳のトレーニングに関する一般的な神話や誤解を解説し、科学的根拠に基づく視点を提供する内容が魅力です。著者は、脳トレが必ずしも認知症予防や学業成績向上に寄与しないことを指摘し、流行に流されない重要性を説...

感想・レビュー・書評

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  • 様々な脳の検査において、何らかの刺激を与えた前後を比較することにより、あたかもそれが脳の活性化につながるといった「脳トレーニング」が謳われている。

    しかし実際こういった検査における結果は、単に脳の血流が増しただけのことであって、それが実際に教育的な効果を与えたか、思考能力が改善されたかということの証明には全くならない、ということを筆者はまず強調する。それについてはとても納得できるし誤った行動をフ防ぐためにもありがたいことだ。

    ただ、認知症を防ぐために記憶力増強のための脳トレをすることにあたり、筆者は「思い出すことの90%は悪いこと」とした上で、徒に記憶を刺激すべきではないと主張する。確かにトラウマやPTSDの現状を見ると、記憶の中には見たくない何かが潜んでいることも多々あろうが、高齢者に対して「思い出」を喚起することが望ましくないこととは思えない。「未来」における楽しみや期待をそれほど持てない人々にとって「過去」にちりばめられた歓びはとても大切な財産であり、それを導き出すことが「悪いこと」とはどうしても思えないのだ。

    筆者が最後に挙げているミラー細胞の役割強化、あるいはプラシーボ効果には送り手の「ポジティヴな態度/ことば」がとても肯定的な結果を生むとされている。であれば、高齢者に対してもそれを心得として臨むことで、効果はポジティヴに振れるのでは、と思う。

  • 脳トレよりも、禅が良い。日本人は神話が好きだから、流行物には気をつけよう。

  • 脳トレで脳が活性化することは科学的事実だとしても、だからといって認知症の予防や、学業の成績を高めることにはならないということ。

    まぁ、当たり前の事を言っているだけなんでしょうけど、テレビやなんやかんやで、脳の最新のMRI画像がどうたらこうたらを見せ付けられているうちに、著者いわくの「科学という錦の御旗を掲げた世論誘導」なんてのがまかり通ってしまっているのも現実。気をつけましょう。

    また、右脳を鍛えすぎると、うつ病傾向になりやすいとか、記憶力が優れているから幸せというのはウソで、思い出さない訓練も必要。呼吸法が重要、、、などは、なるほど感のご高説でした。


    (2009/8/14)

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著者プロフィール

1935年、静岡県生まれ。慶應義塾大学医学部卒、同大学院修了。医学博士。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を経て、同大名誉教授。専攻は生理学。日本生理学会、日本臨床血液学会などの評議員も勤める。
89年、中国科学院より国際凝固線溶シンポジウム特別賞を受賞。
91年、ポーランドのビアリストク医科大学より名誉博士号を受ける。
血液学と生理学の分野で国際的な活躍をする一方、最新科学の成果を実生活に生かす具体的な方法を説いて幅広い読者をもつ。
著書には「40歳を過ぎても記憶力は伸ばせる」(講談社)「ウツな気分が消える本」(光文社)など多数。

「2004年 『定年後は「いきいき脳」を鍛えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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