差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)

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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047101937

作品紹介・あらすじ

部落とは、在日とは、なぜ差別は続くのか?誰も語れなかった人間の暗部。差別への無理解と、差別が差別を生む構造。

感想・レビュー・書評

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  • 差別とは?
    部落差別 朝鮮人差別

    本人だけではなく家族として関係するすべての人々に影響する
    そして根が深い

    現在あるこのような差別が 始まったのは 明治期からのようだ

  • 差別問題に関心を持っていたので読了、本日読了です。

    「部落」という出自と闘い続けた政治家・野中広務さんと、「在日」という出自と向き合い構造的暴力・差別問題に積極的に取り組んできた辛淑玉さんとの対談本です。
    といっても、解説部分も含めると辛さんの分量が圧倒的に多い。確かに部落差別、在日朝鮮人差別の話題は多くの日本人が無知だったり関心を持っていなかったりする内容なので、辛さんの解説はそういう人に対しても対談を読み解く上で必要かつ丁寧な考える材料を与えてくれてはいます。ただ一方で、解説でありながらやはり全体として辛さんの主張が強いなぁと感じるところもあり、私としてはもっと野中さんの意見、考え方も聞いてみたいと思いました。

    そういう点はあるものの、部落差別、在日朝鮮人差別、女性差別を考える上で、この本の内容は私が初めて知ったことばかりでした。「男女雇用機会均等法」や「国旗国歌法」等、人権問題に関係する法案が成立する裏舞台が語られているというのもあります。戦後未処理問題もそうですし、政界の差別体質も改めて考えさせられる内容でした。ただ、個人的に感銘を受けたのは、「同和対策事業」や「エセ同和」等、「部落」を利権のダシに利用する体質を批判するということを野中さんがやっていたということです。「部落出身者であってもまじめに、真剣に働け。それでもなお差別されたら、その時は立ち上がれ」(p.6)という信念は、まさにそういう信念を持たなければ立ち向かえない部落差別の現実というものがあったことを考えさせられます。

    また、辛さんの「差別は享楽なのだ」(p.70)という言葉が深く刺さりました。結局、劣等感や優越感に振り回され、「人よりも上に立ちたい」あまり上に立っていないと精神のバランスを保っていられない心の弱さ、貧しさが差別を生むのだということを、よくよく考えなければいけないと思いました。

  • 知れば知るほど、簡単に語れない でも読書を続けるテーマ

    なかなか簡単に感想を書けない本。

    なぜ、差別が無くならないのか?

    差別に関して辛さんは冒頭

    「差別とは、富を独り占めしたい者が他者を排除するために使う手段である。そして、この差別は、する側に何とも言えない優越感を与える享楽でもある。」
    と述べています。
    既得権益を持つ人がそりゃ辞めないだろうな、というのの例として石原慎太郎と麻生太郎が挙げられていました。
    自分が出来ることはもっと調べて、勉強して、こういう人たちに票を投じないことなのかな、と。もっと、知らないことを知っていかないといけないと思いました。

    私の中で部落差別は豊臣秀吉からという認識だけど、それも認識が違っているかもしれないですし。

    読書ノートを読み返してみると

    ・知っていますか? 部落問題 一問一答 第3版 (知っていますか?一問一答シリーズ)
    の第一版
    ・だれも書かなかった「部落」 (講談社+α文庫)
    ・水平社の源流
    と、続けざまに読んでいるのは当時学校の授業か何かで衝撃を受けたのかしら。
    読書ノートの最初のページで感想とかまだ何も書いてなかった頃なのでわからないのですが、ここから
    ・日本人対朝鮮人―決裂か、和解か? (カッパ・ブックス)
    あれ、辛さんの本読んだことがことがあった。しかも16年前に。
    ・破戒 (新潮文庫)
    これは文学チャレンジの一環、という趣が強いけど。と次々と読んでいました。
    そこから時が経つこと7年。
    ・隔離―故郷を追われたハンセン病者たち (岩波現代文庫)
    ・「隔離」という病い―近代日本の医療空間 (中公文庫)
    ・新装版 わたしが・棄てた・女 (講談社文庫)
    ハンセン病と
    ・犯人―「狭山事件」より

    狭山事件。
    あれ私この段階で読んでいたのか。

    さらに3年後
    ・橋のない川〈1〉 (新潮文庫)
    これは実家にあったのを読み始めたけど、実家を出てしまってそれっきりだ。
    最初から読み直しだな。

    で、
    ・狭山事件 ― 石川一雄、四十一年目の真実

    また狭山事件に至る、と。

    こういった本を読めば読むほど、簡単には語れなくなってきます。
    それを積み重ねる事が、相手の事を知り、相手の嫌がることはしない人間になれることなのかな、と今まで読んできた本を並べてみて感じました。

    今後も、引き続き読書を続けていくテーマなのだと思っています。

  • 偶然、見つけた本。野中広務の名を知ってはいるが
    どのような人物だったかを知らなかった。
    この本は対談形式をとっており、読みやすいだろうと
    手に取った。思った通り非常に読みやすい。
    対談相手の辛淑玉が、この本をまとめており、解説も
    つけており、この解説が深みを増している。
    少し難を言えば辛淑玉のコメント等が前に出過ぎており
    もっと野中広務の話を聞きたかった。。。という点はある。

    野中広務が政治家を志した後輩の裏切り、そして自分たちが頑張れば頑張るほど家族を傷つけてしまう話は本当に読んでて
    辛い。あとがきで語られる野中広務が奥さんとしたいこと。
    二泊三日の旅行。これが日本の権力の中枢にいた男が持つ
    願いだった

  • うーん、辛さんがどういう本を作るつもりだったのかがわからないからあれだけど、普通にこの表紙を見て中をパラっと見て読み始めるものはこれを二人の対談、として期待すると思うんだよね。そう思って読むと野中さんの比重が少なすぎるし、何より彼女の主張が声高過ぎて全然野中さんの深いところまで話が聞けない。(まあ政治的立ち位置が違い過ぎで色々お互いに気を遣う部分もあるんだろうけど)

    それでも野中さんもあとがきで触れてた最後の部分はずーん、と心に響く。

  • 前の職場の上司に勧められていたのだが、長らく読んでいなかった。
    園部町ご出身とは!乗り換えの駅だ。

  • 日本人の差別意識は根深い。根深くて陰湿。閉鎖的。本書では辛さんの主張の強さが際立つものの、その解説によって差別の歴史や内容が分かりやすく説明されていて、勉強になった。野中氏の苦悩や功績も知らぬことが多く、私たち日本人はもっと学び反省し改善し、理解しなければいけない、と、痛感しました。

  • 色々考えさせられた

  • 外交下手と言われる日本の政治家の中で
    野中広務ってこんなに国際的な感覚を持ってる人とは知らなんだ。

    流石にベストセラーだけに
    差別が分かりやすく書いてある。
    太郎さんの「下々の皆さん」なんて実に分かりやすい。

  • 野中さんてすごい人だね。

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