人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047101975

感想・レビュー・書評

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  • 「人は誰かに命令されたことには従いたくないが、自分で思いついたことには積極的に取り組む」という内容が印象に残った。
    質問することで、人も動かせるようになるし、人と仲良くなることもできる。質問力はいまの自分にとって身につけたいスキル。

  • 「人を動かす・・・」というタイトル通り、カーネギーの「人を動かす」が基本的な考えで書かれている。
    人は命令では行動したくないが、自らの考えではすすんで行動するというものだ。また、営業マンの立場からのセールストーク技法など、中盤までは質問法も含めてテクニカルな内容が書かれていたが、終わりのほうはなぜか「成功するための方法」になっていた。目標を決め、行動し、継続するという成功本おなじみのフレーズで隙間を埋められた感じだが、これは本書の主旨から見ると不要に感じた。
    よかったことは他人にするための質問を自分に向けて質問を繰り返し、考えて、実行していく、ということ。いわゆる自問自答だが、あらためて自問自答に深い意味があるという事に気付かされた。それが相手の立場になって考えることにも繋がってくるのだろう。

  • 大学進学のために上京して間もなく、ご縁いただいて見知らぬ土地で、見知らぬ小学生の学童野球チームのコーチをやらせていただいた事があります。

    その時、どうやって子どもたちに野球を伝えるか、を考えるために、本書に似たような書籍を手にとった記憶があります。

    本書は、決して真新しいことや、難しいことに触れている訳ではありません。古来より、人間社会の歴史の中で積み上げられてきた質問力。その基本を、平易な表現と例で示してくれます。
    ただし、当然ではありますが、基本だからといって、それを実践できているかどうかは別の話。今の自分が、本当にできているか。それを手軽に問い直し、自分の振る舞いを改めるというサイクルを回していく際に、気軽に寄り添ってくれる一冊です。

  • 思考や意識の伝達、情報収集のみならず、人材を育成するうえでも質問力が重要なカギになるということは、今日誰もが承知しています。
    本書が面白いのは、著者が現役の弁護士なので、その業界ならではの質問を意図的に武器のように使用するという、ちょっと狡いんじゃないの?と思われるようなテクニックまで紹介されているところです。また、他者ばかりにではなく、たまには自らに質問してみるということも大事なんだと、あらためて考えさせられ、たいへん参考になりました。


    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”

  • 途中から自己啓発本みたいになってきてたので、当初の内容とは違うと思ったが、テクニックと考え方、という両面がバランスよく書かれていて、適度に読むことが出来た。

    質問される側より質問する側の方が強い、これは当たり前だがなかなか弁護士という特殊な立場であるから数をこなせるのかなと。
    普通の人は中々質問する側ばかりには回れん。
    ソクラテスやリンカーンのような芸当もとてもじゃないが難しい。
    詰将棋のようだと思った。

    ただ確かに質問の仕方、自分への質問の仕方で考え方も変わるし、いい方向に向かえる可能性はあるな。
    自殺した人がネガティブな発想だった、は短絡的すぎると思った

  • 質問は強し。この本と「思考の棚」をMIX UPするとかなりいいかも。

  • 様々な質問の方法とそれによる心理が書かれていた。なんとなくハウツー本かな。タスクの振り返り質問は使えそう。他はおいおい。

  • 命令によって人を動かすよりも、質問によって他人を動かすことである。なぜなら人は他人から押し付けられることを嫌うが、自分で決めたことには従順であるからである。

  • 2,3章がまんま『影響力の武器』なのは正直萎えた。
    他の章はおもしろくかった。読み返して定着させたい。

  • 本日ご紹介する本は、

    人に動いてもらうために
    質問を有効に活用することを
    テーマにした本です。


    コミュニケーションの目的は
    最終的に人に動いてもらうことです。

    その人のことを思って伝えるにしても
    仕事の指示をするにしても、
    相手が期待とおり動かなければ
    そのコミュニケーションは失敗です。




    人を動かすには命令してはいけない。
    質問をすること。

    そして、よい質問者になるには
    まず、相手に好意を持ってもらうことが大事。

    そして、相手に好意を持ってもらう最強の方法は、
    相手に好意を持つことです。




    私は犬を飼っていますが、
    家の中で、私に一番好意の感情を
    大げさに表すのは犬です。

    仕事から帰ってくると、毎日毎日
    うれしそうに飛びかかってきます。

    私は家の中で、その犬がかわいくて
    しかたがありません。

    ですから、犬がなにか訴えてきた場合
    何を言おうとしているのか
    一生懸命理解しようと務めます。

    犬からも、学べることは
    たくさんあります。




    また、質問は、自分に対しても
    有効に使えます。


    よい質問をすれば、よい方向に
    思考が回転します。

    自分に対して良い質問をすることは
    セルフコントロールのための
    一番いい方法です。


    忙しい時に限って、問題は発生します。
    どう考えても理解できない問題が発生した場合
    人は、感情的になり、冷静な判断ができなくなる
    ことがあります。

    そんなとき、一度自分の外にでて、
    自分に対して客観的に質問することで
    冷静さを取り戻すことができます。




    質問はコミュニケーションスキルの要です。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    人を動かすには、命令してはいけない。質問をすること
    よき質問者になるには、まず相手に好意を持ってもらうことが必要
    「犬に学ぶ」=相手に好意を持ってもらう最強の方法は、相手に好意を持つ
    相手に質問するときは、心から相手に興味を持ち、「あなたのことが知りたい」という気持ちで質問する
    人は人から命令されたことには従いたくないが、自分で思いついたことは喜んで従う
    人を変えようとしたら、まず自分を変えなければいけない
    いい上司は、食べ物を与えず、食べ物を得る方法を与える
    業務の大まかな方向性と目指すべきところを説明し、こう質問する=「君はどうすればよいと思う?」
    自己コントロールのための一番の近道=「自分に良い質問をすること」
    問題の当事者になってしまうと、冷静に見れなくなる。一度自分の外にでて考えることで、よりよい解決ができる。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆

    第1章 知りたい情報を楽々獲得する6つのテクニック
    第2章 聞くだけで人に好かれる質問力
    第3章 その気にさせる質問力
    第4章 人を育てる質問力
    第5章 議論を制する質問力
    第6章 自分を変える質問力
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/3328875053d9ffd7.png

     

著者プロフィール

谷原 誠(たにはら・まこと)
弁護士。1968年、愛知県生まれ。明治大学法学部卒業。91年司法試験に合格。企業法務、事業再生、交通事故、不動産問題などの案件・事件を、鍛え上げた質問力・交渉力・議論力などを武器に解決に導いている。現在、みらい総合法律事務所代表パートナー。ニュース番組等の解説でも活躍する。
著書に『「いい質問」が人を動かす』『気持ちよく「はい」がもらえる会話力』(以上、文響社)、『弁護士が教える気弱なあなたの交渉術』『雑談の戦略』(以上、大和書房)など多数ある。

「2020年 『7タイプ別交渉術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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