物語論で読む村上春樹と宮崎駿 ――構造しかない日本 (角川oneテーマ21 A 102)

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  • / ISBN・EAN: 9784047101999

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーメーカーに続いてこちらも読了。
    けど、けっこう流しちゃったな。

    村上春樹の小説と宮崎駿のアニメを、著者の物語に精通した知見から捉えた一冊。
    批評的ではありつつ、それぞれの作品の説明が新鮮だった。

    個人的にジブリアニメの部分がヒット。
    ってかジブリはそんな細かいところまで色々と伏線をはっているんだ!って驚いた。
    キャラクターは当然凝っているんだろうけど、場所とか、設定とか、想像以上に暗黙的なテーマの上で成立しているのかと思うと、神は細部に宿るという言葉が頭をよぎていく。
    村上春樹とオウム真理教との話とかもけっこー面白かったな。

    人はそれぞれ物語る生き物。

    小説や文章を書くときだけではなく、生活している中で私達は自分固有の「ストーリーメーカー」を、正しいか誤っているかは別として、無意識に使っているんだろうな。

著者プロフィール

大塚 英志(おおつか・えいじ):大塚英志(おおつか・えいじ):1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。まんが原作に『アンラッキーヤングメン』(KADOKAWA)他多数、評論に『「暮し」のファシズム』(筑摩選書)、『物語消費論』『「おたく」の精神史』(星海社新書)、他多数。

「2023年 『「14歳」少女の構造』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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