水ビジネス 110兆円水市場の攻防 (角川oneテーマ21)

著者 : 吉村和就
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年11月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102163

作品紹介・あらすじ

今、世界で水の争奪戦が始まった。はたして日本は生き残れるか。

水ビジネス 110兆円水市場の攻防 (角川oneテーマ21)の感想・レビュー・書評

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  • 世界の水は有限であり、これからの大ビジネスになるであろうこと。歴史的にも、現代の戦争においても重要な位置付けとされていた。水メジャーと呼ばれる幾つかの大企業が世界の水ビジネスを占めている。日本は入れていない。故中川昭一氏は水ビジネスに明るかった。

  • 水問題に関してまだまだ議論が熟していない

  • 豊富な水資源と高い技術力を持つ日本に足りないのは国家レベルの戦略です。

  • 日本を代表する水専門家が、地球の水不足事情とそこから派生するビジネスについて説明された。

    日本で生活していると、世界の水不足なんて想像もつかないことであるが、これはひとえに上下水道技術で日本は世界のトップクラスにあることの恩恵を受けているからであると述べられてる。また、日本の周辺諸国の水利用環境が改善されたのも、我が国から贈られた政府開発援助に拠るところが大きいと述べられている。

    しかしこうした技術を持ちながら、水ビジネスの世界で日本は遅れをとっています。なぜなら、こうしたハコモノを建てた後のメンテナンスを日本の民間企業が行っていないため、海外の民間企業に先を行かれているのである。ODAによって途上国に建てられたハコモノの技術は確かに世界ではトップクラスにあるが、それも海外の民間企業にリードを保てる余裕はない。また、ハコモノの技術も既に追いつかれ始めている。

    これらの現状を踏まえ、日本の意思決定のトップである政治家たちに協力して、日本から取り組む水不足対策が思案し続けてきたが、政局の流れにより立ち消えになってしまったのは勿体無い。
    故・中川昭一氏がこの問題に関心が高く、積極的に取り組む意志を示されていたことを知り、日本は大変重要な政治家を失ったことを改めて思い知らされた。

    民主党政権に変わって再び自民党が政権を奪還したが、日本は世界の水ビジネスにおける遅れを取り戻すことができたのであろうか。

    本書の初版発行は2009年である。

  • 地球上の使える水は存外少ないこと。イラク戦争の実相は水争奪戦争であったこと。水処理技術の進展が世界の水問題に光明をもたらし、世界の成長に大いに寄与する可能性を秘めているということ。110兆円水市場に世界の耳目が集まっている

  • 世界の水問題もそうですが、日本における水資源問題の課題を確認したくて手に取った一冊。
    自分でもそれなりに学んだつもりでいましたが、新しい知識を得るよい機会を得たように思います。

    特に、
    ・イラクにおける水資源を利用した巧みな国政
    ・戦争と水資源の関わり
    ・筆者の考える日本の上下水道事業の課題とこれから
    は参考になりました。

    文章も平易で堅苦しくないので、気軽に手に取れる本だと思います。

  • これからの時代と水の関係は今以上に深い関係になっていくのだなと、この本を読んでいて感じた。水の管理技術は日本はかなり優れているにも関わらず、その技術を世界に展開しきれていない現状を知り、もどかしい気持ちになった。また、戦争時にインフラとしての水資源が優先的に攻撃対象になることは驚きであった。

  •  世界では今、水ビジネスが注目されている。新興国での上下水道の整備、海水の淡水化、そして貴重になりつつある水資源の確保などだ。
     著者は日本の水ビジネスの出遅れについて警鐘を鳴らしている。海水を淡水化する膜や水道管などのアイテムでは世界屈指の技術を持っているが、水道施設の管理などのソフト面が弱く、市場規模100兆円といわれる世界の水ビジネス市場の1%のシェアも取れていない。そして、世界に類を見ない素晴らしい日本の水も危機に瀕している…。
     非常に現実的な思考の本だと思う。日本はもっと貪欲に、政府と民間企業が力を合わせて、世界の水ビジネス市場に挑戦していくべきだと強く共感した。

  • 日本企業が水ビジネスにおける戦略を考える参考になるか

  • 私は学生で就職活動の一環として本書を読んでみましたが日本の現状から海外の現状まで幅広くまとめられており非常に勉強になりました。
    以下に自分のアウトプットとして簡単にまとめを書かせてもらいます。

    全人類が例外なく必要とする水。
    その8人に1人は安全な水を飲めない。
    サダム・フセインは「石油と水は国家なり」と言い、イラン・イラク戦争の発端も水であったと言える。
    今後水ビジネス市場は110兆円市場になると言われており、世界各国でこの大型市場の争奪戦が起きているが、日本の企業は出遅れている。
    というのも海水淡水化技術では日本が優れているが、110兆円のうち100兆円は管理・運営であり日本の上下水道の管理・運営は地方行政がになっているからである。
    ただし漏洩率をみると日本の平均は7%であるのに対しロンドン26%香港26%韓国20~40%と誇るべき素晴らしい技術を持っているといえる。
    このような技術を海外に売り込むためには日本政府の支援も必要になる。

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