手作り弁当を食べてる場合ですよ 格差社会を生き抜く処方箋 (角川oneテーマ21 A 119)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102170

作品紹介・あらすじ

格差社会なんて、当たり前。鬱と不況の時代に打ち勝つ最も簡単な処方箋。

感想・レビュー・書評

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  • 自己啓発本?…でもエッセイのくくりでいいかと(笑)
    啓発される人も多々ありましょうが、されようにもできずにギッタギタになってしまう人もかなりいると思うので。

    ちょうど「下層化する女性」に関する格差の本を読んだばかりだったので、著者の「格差を社会のせいばかりにしてないで、個人で何とかするすべを見つけようや」というような意見は目からウロコでした。
    いや、おっしゃることは正しいです。でも、そうできない人間が多いから何ともならないわけで。…ええ日垣さんにしたらば、そういう人はバカな人間のくくりにされてしまうんでしょうけど。
    この本の発刊から6年ですが、現在では格差格差と聞かない日はないくらい耳にするようになってしまってます。

    最後にお薦め本の紹介がありますが本書全体にお薦め本の紹介の要素があります。
    書かれている時事はもう6年以上前のことですが、それに対する洞察は全然古くありません。
    日垣さんの「何事も容赦なくバッサリ」というスタンスにいつも痺れてしまいます。あとがきにやっと手作り弁当の話が出できますが、私も常々買いに行く時間や行列に並んで待つ時間が無駄だと思っていたので膝を打つ思いでした。

    でもなぁ…賛否・好き好きハッキリ分かれる一冊ですねこれは。
    終章の最後に、ある本の紹介に関する記述で「神経を逆撫でされる記述も散見されるわけですが、およそ自己肯定だけの読書は人を知的に成長させません。多少の違和感あってこその楽しい読書と心得ましょう」とあるのですが、ご自身の著書もそう読まれている可能性が高いと、大変知的な日垣さんはきっと気付いておられるんでしょうね。
    嫌な感じですよ。でもそれがたまらなく爽快に感じるような中毒性のある危険な(?)文章、どんどん読みたくなります(笑)

  • 「歯に衣を着せぬ言動」を超え、もはや「歯茎を見せながら主張」するような辛辣な内容です。筆者の主張がわからなければ軽く馬鹿にしてきますので、読者も自然と身構えてしまいます。著者の類似性を、上念司氏にも感じてしまいますが、どこかもの好きな出版社で一度両者の対談企画実現してほしいものです。
    本書の中では、同一労働同一賃金議論の前提のおかしさを論じた第4章は面白かった。
    好き嫌いはあるでしょうが、主張内容は極めてマトモです。

    著者:1958年、長野県に生まれる。東北大学法学部卒業後、販売、配送、書籍の編集、コピーライターを経て87年より作家・ジャーナリスト。著書には、『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫、新潮ドキュメント賞受賞)、『世間のウソ』(新潮新書)、『ラクをしないと成果は出ない』(だいわ文庫)、『情報への作法』(講談社+α文庫)など多数。

  • 辛口で、新しいことは
    特に書いてないんだけど
    やる気がでる本。

  • 時事ネタを著者の解釈で語る本か?面白いところもあるけど、退屈なところもあった。

  • 新入社員の初任給が一律なのは戦時体制の名残というのは興味深し、また、中高年のウエストポーチは見苦しいも然り、後は、特筆するもの無し。そんなことは、著者自身分かっているだろうが、シャープなマインドを持っている著者の関心は徹頭徹尾「巧く生きること」にある。騙されず、惑わされず、上手に生きなさいということ。しかし、たった一つのことがこの著者の書くものに欠けている、存在しない。だから、カッコよく言えば、ニヒリズムの臭いが漂う。この著者なら「そのたった一つのものが知りたい方は、メルマガを購読して下さい(笑)」と書くのだろうが。

  • 完全に名前に釣られて借りたと思われるが、2ヶ月くらい更新を繰り返し借りっぱなしで、予約が入ったのでやっと読んだ本。

    作家・ジャーナリストの日垣氏の、生きづらい現代社会を強く生きていくアドバイス(?)本。社会・経済・政治などについて、いろいろな角度から書かれています。
    手作り弁当の話はいったいどこへ?
    ついにあとがきまででてきませんでした。

    日垣氏は独特の毒舌で、少し言いづらいこともズバッと斬り込んでいくので、壮快な部分もあるけれど、耳が痛かったり、受け入れ難い主張があったり。
    著者曰く、
    「およそ自己肯定だけの読書は人を知的に成長させません。多少の違和感があってこその楽しい読書と心得ましょう。」とのこと。

    ただなんとなくニュースをみて世の中をわかった気になっている所に、こういった「自分の頭で考えろ」的な本はたまに読むと、刺激になっていい。

    他の気になった箇所は引用のページ(下記)に書くとして、この本の言いたいことは、
    「私は、『どちらに転んでも』という言葉が嫌いではありません。もちろん『転ばない』のが一番いいと思いますけれども、自分の力の及ばない経済全体や、弱者救済システムや、詐欺的な年金システムが、良くなるにせよ、悪くなるにせよ『どちらに転んでも』、我々個人は対応できるようにしておく、という生き方を選ばない限り、他者依存から脱することはできません。」
    ということなのですね。勉強になりました。

  • 矢部正秋「プロ弁護士の思考術」PHP新書
    中山治「「格差突破力」をつける方法」新書y(洋泉社)

  • 手作り弁当を食べて、昼休みを有意義なものにしよう!

    たいへん生きにくくなった現代社会でのサバイバルな方法が詰まっている。

    あれ?手作り弁当を作る朝の時間は?

  • 1時間程度の短い昼休みに、ランチを食べてる場合ではない!栄養、コスパ、時間の観点からいっても手作り弁当の方がお得! という表題

    この本のいう格差社会を生き抜く処方箋とは、きちんとセルフコントロールしてやってきましょうということです 普通の本です

  • 表題の「手作り弁当・・・」の効能は、何とあとがきに登場してきます。なるほどね。

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著者プロフィール

1958年、長野県に生まれる。東北大学法学部卒業後、販売、配送、書籍の編集、コピーライターを経て87年より作家・ジャーナリスト。著書には、『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫、新潮ドキュメント賞受賞)、『世間のウソ』(新潮新書)、『ラクをしないと成果は出ない』(だいわ文庫)、『情報への作法』(講談社+α文庫)など多数。

「2011年 『つながる読書術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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