組織と人間 (角川oneテーマ21 A 109)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047102200
作品紹介・あらすじ
『沈まぬ太陽』(山崎豊子著)恩地元のモデルが語る迷走する「航空業界の闇」。
感想・レビュー・書評
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小倉氏は元、日航労組の委員長。小倉氏と佐高氏の対談をメインに、日本企業における組織と人の関り合いを問いかける。
小倉氏は小説「沈まぬ太陽」の主人公のモデルとされている。組織の論理に巻き込まれる人間の普遍的な業に言及している。日航だけでなく、著名な経済人の批評も。
企業トップの心構えを問う中で、イエスマンばかり揃えた社長が次の社長を指名する場合、自分より劣る人物を選ぶ傾向があり「縮小均衡の再生産」が発生するという言葉が印象に残った。
トップに立つ人物だけでなく、他者からの批判にはきちんと耳を傾けられるようにしたいものだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「沈まぬ太陽」の恩地のモデルになった人の本
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本書は沈まぬ太陽の恩地元のモデルとなった小倉貫太郎と
佐高信による対談をまとめた本である。
労働組合のありかたや、アフリカの野生動物の話など
が面白いです。草食獣のバッファローはライオンに対し
群れで戦うそうです。それに対し、同じ草食獣でもヌーは
チーターと戦うことを知らない。
ヌーは仲間が食べられている傍で、今日は俺ではなかっ
たとほっとしながら草を食んでいるそうです。
この話を読んで思わず笑ってしまいました。しかし人間
社会におきかえると笑えない話です。
お前はヌーになっていないか?と問いかけられている気
がしました。 -
昔のを見てみると、前回は4カ月くらいしか続かなかったBOOKレビューを今年は書きます!今年の目標です。
さて、今年の1冊目
著者の倉さんは沈まぬ太陽の恩地さん(渡辺謙)のモデルになった人です。
映画しか見ていないのですが、映画では表現しきれなかった、当時の思いなどが語られていて、沈まぬ太陽を見た人にはお勧めです。
そして、なぜJALが今のようになってしまったのかもよーくわかります・・・
JAL社内では批判が多いようだが、JALの視点で書かれたものを読んでみたい。
と書くと、沈まぬ太陽のことしか書いて無いように見えますが、実際にはタイトルの通り、日本の会社組織と人についての本です。なぜ日本の会社員は組織の言いなりなってしまうか、組合のあるべき姿は?偏っている部分はありますが、あれだけ、左遷されまくった人が言うだけあって読み応えがあります。
ただ、他で一度発表されている文章やインタビューの3本立てなので、最後に章になると一度出た話がちょくちょく登場するのが残念。 -
「沈まぬ太陽」裏話で面白かった。
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沈まぬ太陽を読み終わった直後に読んだ。
1章が秀逸。2章は小難しいので、-★