クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21 A 112)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.30
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本棚登録 : 637
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102262

作品紹介・あらすじ

今や急速なITの進歩と情報環境の変化が「知」のグローバリゼーションを加速する。その集大成「クラウド・コンピューティング」によって、2014年に日本の産業構造は大激変するだろう。その中で「ガンダム」を筆頭に世界で歓迎される日本のポップカルチャーなど、「クール」「かっこいい」と大衆に賞賛されるモノや出来事が社会を変革し始めている。これが"クール革命"だ。本書は情報産業最前線に立つ著者が、激変する現代を"クール革命"の力で生き抜く道を、模索し確信に至った覚醒の書である。

感想・レビュー・書評

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  • ダークナイトはアメリカでは、世界的には1000億円の興業収入だが、
    日本では、15億円だった
    1980年代まで 高関税政策 外国大手企業の日本進出の防止
    1986年東京サミット 輸出貿易黒字から貿易自由化へ
    バブル崩壊
    長期不況 失われた10年
    80年代までアメリカ文化の吸収
    90年代以降 金融ビッグバン大蔵省
    自分探し

  • 株式会社KADOKAWA取締役会長の角川歴彦氏が2010年に発表したクールジャパンに代表されるコンテンツビジネスやWeb2.0などネットビジネスについて論じた著書。当時、急速に勢力を拡大していたGoogle、Apple、Facebook、Amazonなど海外勢に完全に後れを取っていた日本の進む道を示そうとしていたのだと思う。日本独自のクラウドシステムなどの構築についても語られています。本書の中では2014年がターニングポイントになるとのことだったが、2020年現在の日本は…。

  • 大手出版社の中ではいちばんITに積極的で、正面
    から向き合っていると思うのが角川。
    その総帥が書いた本ということで手に取った。

    第一章「クール・パワーを新しい国力へ」から第五章
    「クラウドの奇跡」は、独自のフレーズをちりばめ
    ながらweb2.0やクラウドについて総括的に書かれた
    もの。びっくりするような内容はなかったけれど、
    系統立ててまとめてあるので、頭の整理には最適。

    でも、この本の肝は第六章「アメリカから起こる21
    世紀の産業革命」と、第七章「提言」。角川さんは
    これが言いたくて、この本を出したんだろうと思う。

    アメリカが史上最強の地財国家を目指す中、我々は
    「IT安全保障」を真剣に考える必要があるという指摘
    には、そういう整理もアリだなと思わず納得。

    でも、その最終的な提言が、クラウド・コンピュー
    ティングを省庁横断の親方日の丸プロジェクトに
    すべき、というのはどうなのか。
    確かに理想的な形ではあるけれど。

  • 角川グループのえらい人がどういうことを考えてるのか知りたくて、買ってみた。年齢的に上の方(67歳)である。この年齢になると、デジタル系に疎い方が多いのだが、そんなことはまったくなく、とても新しいことに通暁していて驚いた。いや、失礼な話だ。ところどころ、酔ってるような文章があったり、数字の根拠がいまいちよくわからないところもある。また、中身に関しては、この本独自というものはなかった。類書を読んでる者にとっては既知のものがおおい。昨今のITの流れをおおまかにおさらいする意味ではいいかもしれない。""

  • 角川書店が考えるクラウドとはという内容。
    「クラウド」ってタイトルに惹かれて買ってしまった。

  • 図書館
    挫折

  • クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21)

  • "出版界の経営者が電子書籍の登場により、今後どのような座視で経営の舵取りをするのかを知りたくて手にとって見た本。
    読んでみると、情報革命を著者の視点で描いた、私の予想とはちょっと違った本だった。
    ネタばれ 承知で、著者が紹介する本の中で、気になった本をあげておく。

    ・ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質 ナシーム・ニコラス・タレブ著 ダイヤモンド社
    ・誰が文明を作ったか ウィル・デューラント著 PHP研究所"

  • グローバリゼーションやクラウドといった新たな潮流に対して、日本という国やその企業は何を武器にしてどのように戦っていくべきか。現状の整理と今後の展望が分かりやすくまとめられた良書。

  • ちょっと思い入れと言うか押しつけ感が気になるが。
    角川さんだから許されるのかな。

  • 2014年、全てのサーバーは一元化されると予言する本。2010年3月初版。

    超巨大サーバー「クラウド・コンピューター」が完成すると、
    個人でサーバーを“所有”せずとも、始めは無料でクラウドを“利用”でき、
    全てのパソコンは駆逐され、iPad類で事足りるようになる。

    その時、勝者総取出来るのは、グーグル、アップル、マイクロソフト、つまり米国。
    日本にとって、江戸末期の「黒船襲来>情報植民地化」である。
    このままでは日本は丸裸のケツの毛までむしり取られてしまうことになる。

    更に、合理的な米国勢はAIコンピュータによる支配を望んでいるという。
    そこに疑問を感じる日本としては、独自のクラウド・コンピューター(仮称:東雲)を
    国家事業として今すぐ始動し、独自に自立すべきだ。

    今後世界の大衆が求めるのは「クール」(すごい、かっこいい、のクール)。
    アニメやゲームなど、日本のサブ・カルチャーは正に“クール”だ。
    日本はガラパゴスでいいじゃないか。
    良し悪しを選択するのは権力者じゃない、大衆だ。
    今こそ日本は“クール”に決めようじゃないか!

    という内容かと思います。

    読書も紙媒体派の断然アナログ人間の私としては、
    クラウド?ホンマかいな。と疑ってしまいます。
    インターネットに流した情報は基本オープンだと考える私としては、
    皆が皆そんなに無防備に共通サーバーに頼るなんてある訳がないと疑うのです。

    コンピュータなんて電源切っちゃえば関わり合いのござんせんこと。
    それに今より電力使用が増える世界なんて大丈夫なのかと心配です。
    とりあえず飯盒炊飯のやり方を思い出す今日この頃です。

  • 縁あって、この本に書かれた1シーンに同席した経緯があります。
    その場にいたものしかわからない興奮が、もうかなりの時間が経っているにもかかわらず、鮮明に思い出されます。
    そして2014年はもうすぐそこまで来ているのですね。まわりはまさにクラウドだらけです。

  • この手の本はこれまでも読んできたが、これをご高齢の角川グループ会長が書いていることが一番意義があると思う。最も、なぜ「クール革命」とやらが2014年に訪れるかの説明は無かったが・・・w

  • クール革命とは?

    →高度なIT化が進む中、社会の様々な場面で大衆が参加し、大衆の嗜好や意思が社会を動かすこと
    ハイブリッド型のビジネスモデルにおいて明快なコンセプトをかかげ、参加者を引きつけ、魅力的な体験で満足させる事業構想力が成功要因

  • 細田守監督のサマーウォーズも登場するよ。

  • クラウドの話なのか、クールジャパンの訴求をしたいのか、結局どっちの方向性に行きたいのかが最後までわからないままえんえんと同じ話を繰り返しているうちに読み終わったというのが印象。書くのにすごい時間がかかったというのでその間に色々時代も変わってしまったからやむを得ないのかなぁ。本書が出て1年でもうだいぶ変わってしまった感もあるし。社長が書くよりジャーナリストに書かせたほうが面白いですね、残念ながら。

  • ハリウッドが日本で流行らなくなってきて、文化としてはガラパゴス化をどんどんすべきだって話は確かにって思った。ハリウッドは皆で話し合って、誰もがそこそこ面白いと思えるものにする作り方で、日本は天才監督が一人で作り上げてしまうやり方って比較。

    メインの話は、Google、Amazon、Appleなど、アメリカのIT企業のクラウドビジネスへの取り組み紹介。細かく、かなりのページをさいて書かれているけど、これは別に角川さんが書かなくても他の人がいくらでも書いているような内容…

    あとは、電子政府を作るにあたっては国産で行きましょうっていう「東雲プロジェクト」の提言。極東のクラウドインフラってことでのこのネーミングセンスはなかなかナイス。

    コンテンツ産業界の重鎮として、今後のコンテンツビジネスのあり方とか、新しい提言なんかを述べているのかな?と期待してたのだけど、あまり語られてなくて残念。映像版コミケとしてYouTubeに早くから注目してたのはさすがだと思うけど。ニコ動と角川が仲いいのも、こういう考え方してたからなんだろうなぁ。

  • クラウドと、それを利用したメディアの今後のあり方を記述した本。

    角川ホールディングスの重鎮が語ってるだけあって、説得力がある。

  • 「クール革命」
    高度なIT化が進む中、大衆の嗜好や意思が社会を動かすこと。

    クール革命を実現した最たるものは「iphone」「ipad」。
    クラウド化したサービスを孵化装置とし、大衆がどんどん参加をし、変化を作り出してきた。スティーブ・ジョブスが作ったアプリケーション市場は、人々のアプリケーションの利用の常識を覆し、大衆が各々の目的に沿ったマシンを手に入れることが可能になった。ゲーム機にも楽器にも辞書にもなるハイテクマシン…。

    最後は、国際競争としてのITで締めくくられている。
    今後、世界の情報化の激動の波を生き抜いていくには、国家を挙げてのプロジェクトとして、日本独自のクラウド環境を構築することが必要になる。



    私の知識がなさすぎて、この主張が正しいのか、不安な部分もあるのですが、これからの時代のことを考えると、わけのわからない公共事業などにお金を費やすより、国家の産業のためにクラウド構築の投資をした方がましかもしれない・・・と思ったのは事実です。

  • サマーウォーズをマンセーしている時点で承服しかねるところがある。結果論。

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