デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102330

感想・レビュー・書評

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  • 割と一般論を見下して批判した文体だなぁと読み始めは思ったが、総じて良い。里山で参考にされていた本?と思ったら同じ著者だった。この他者批判は、読み終わるころには著者の危機感からくるものなのだろうと思えた。

  • 話し言葉で書かれているのが違和感を感じる。講演の内容を書き起こしたものを確認しただけと言った感じで本作りという面では手抜き感がある。それでも内容に関してはうなずけるもので、後半の3つの対策は現在実行されつつあるし、3つの提言も考えさせられるものとなっている。

  • 『里山資本主義』読了後に本書を読む。デフレの正体が出生数の減少と高齢者数の増加に端を発する生産年齢人口の減少だという論は興味深い。富裕高齢層の消費の冷えに対し、最近ようやくビジネス展開されたニュースを見聞きするようになったし、相続税と贈与税の改正に伴う孫への教育資金拠出は本書の提言が実現された好例だろう。若者世代に対する所得向上は、年功序列の呪縛から抜け出せていない日本ではまだまだ難しそうだ。永く会社に勤務しているだけで、ろくに働きもしない者が高い給料をもらうのはおかしいぞ!

  • 出版から7年。政府がやろうとしていることの中には方向性は著者の提言に近いものもあるが、そのやり方は形だけであったり、ピントが外れていたり。さて今後どうなるやら。

  •  推奨者に池上彰や小飼弾が名を連ねる帯に目を引かれ、さらに書店でかなり大きなスペースを割いて並べられていたことから読んでみました。

     現在の日本の「デフレ」は、必ずしも本来の意味のデフレ(通貨価値の上昇)ではなく単なる価格下落で、その原因である小売販売額の減少は景気悪化というより人口減少によるもの、というのが著者の主張の概要。サブタイトルで7割くらい語りつくしている感じです。

  • デフレの原因を生産人口人数の減少とする、あまり普段は目にしない視点で書かれた興味深い本。付加価値に注目した成熟社会、特にスイスに見習う点が多いというのはとても面白く、スイスについて深く知りたくなった。またインバウンドに対する先見の明も感じたので関連本を読んでみたい。

  • まあそうなのだなと納得の一冊。景気を考えるのに難しい理屈はいらない。

  • 藻谷さんの本、好きデスね。

  • 生産年齢人口の変動をベースに、GDPの増減や消費の増減などを解説してくれます。
    必読書です。

  • 「地域暖房」発電の際に出る排熱を暖房や給油に利用しようという、コジェネレーションシステム エネルギー買い取りから地域から自給地域へ転換する 日本の食料自給率は39%、ずいぶん前から、もっと自給しようと呼びかけている耕作放棄地活用の肝は、楽しむことだ 「都会のスマートシティ」と「地方の里山資本主義」が「車の両輪」になる 真の構造改革は「賃上げできるビジネスモデルを確立する」こと 人間の価値は、誰かに「あなたはかけがえのない人だ」といってもらえるかどうかで決まる

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著者プロフィール

1964年、山口県生まれ。㈱日本総合研究所調査部主席研究員。1988年東京大学法学部卒、同年日本開発銀行 (現、㈱日本政策投資銀行)入行。米国コロンビア大学ビジネススクール留学、日本経済研究所出向などを経ながら、2000年頃より地域振興の各分野で精力的に研究・著作・講演を行う。2012年度より現職。政府関係の公職多数。主な著書に『実測!ニッポンの地域力』(日本経済新聞出版社)、『デフレの正体』(角川oneテーマ21)。

「2012年 『藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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