実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ (角川oneテーマ21 B 135)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102392

作品紹介・あらすじ

真の教養を身につけるには一度に多くの読書をするしかない。本を同時にたくさん読み、グローバルな視座を手に入れる。経済書から軍事書まで、併読で身につく、実践的教養。

感想・レビュー・書評

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  • 10冊読め よりも紹介してる本が難しくなってるけど、読書欲を掻き立てられる感じが爽快

  • 併読(ランダムに併読、組み合わせて併読)を勧めているのは分かるが、その効用がいまひとつ理解できない。前作を併せ読む必要がある。

  • 本読みの本は好きである。以下、気に入ったところ

    安易なビジネスのハウツー本や手軽すぎる入門書、あるいは簡単に儲かったり健康になることを謳った本を何冊読んでも無駄だ。ーー>激しく同意。

    ハルバースタムの「ベスト&ブライテスト」は良本なのに絶版

    書店は大型店に集約するべきだ。ーー>これには僕は反対。恵文社などの反証例がある。

    昔は科学系書籍の翻訳本はうんざりするほど下手だったーー>今も医学書はそうだが、今の方がずっとまし。僕は昔はよかったと主張する人の意見は原則、あまり信用できません。

  • 本日ご紹介する本は
    多読のメリットやどのような本を読めばいいのか
    のヒントを与えてくれる本です。

    読書をする人が成功するとは限らないけど
    成功している人はみんな、たくさん読書を
    しているようです。

    ”読書”と言うと、
    せっかく入手した本なので、
    最初から最後までキッチリ読まないと、
    次の本を読んではいけない。

    というような感覚があるのでは
    ないでしょうか。


    著者は、最初にざっと目を通して
    つまらない本は読まない。
    そして良い本は、複数の本を平行して読む
    読み方(併読)を推奨されています。


    また、ビジネス力を磨くためには
    どのような分野の本を読むべきか
    について、論じられてます。

    ここで読んだほうがいいと
    言っている分野は、主に
    ①経済学
    ②自然科学
    ③軍事本
    です。

    経済学に関しては
    ケーススタディを学ぶことによって
    擬似体験ができる。

    自然科学は、
    実は自然科学の研究自体が
    仮説と検証の繰り返しであり、
    経営も同様に仮説と検証の
    繰り返しだからです。

    軍事本は、論理性と戦略論が
    学べるからです。


    この分野以外は役に立たないとは
    思いませんが、

    本というものは、
    他人の体験を簡単に擬似体験させてくれる
    安価なツールです。

    ぜひ、目的に合ったいろんな本を読んで
    自分の体験を増やしてみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    読書の効能=
     ①夢を見る力を養う
     ②常識を疑う力を得る
     ③モノの見方を多面的、視野を広げる
     ④アイデアを豊かにする
    「愚者は経験から学ぶ、賢者は歴史から学ぶ」
    自然科学の研究も事業計画の立案も仮説、検証作業が基本
     →だから自然科学を学ぶことは大事
    軍事物からは合理性と戦略論を学ぶ
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆

    第1章 超併読のある生活
    第2章 賢者の読書、愚者の読書
    第3章 経営者は自然科学に学べ
    第4章 書評の技術
    第5章 賢者の蔵書棚を作ろう―厳選ブックガイド
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/a9067235d4f09a0a.png

  • 成毛さんは、以前から知っており、多読についての著書も持っていて、かなり考えが共感できる方である。
    自身も、併読をすることが多くて、実は頭の良い体操になっていたのだと改めて知らされた。
    成毛さん自体がおすすめされている本も、いずれも面白そうで、ついメモをしてしまった。

  • 【要約】
    ・ハウツーやノウハウ本はそこそこにして、経済学の本を読んでいくこと。
    ・サイコロを振る回数を増やすことは、読書を続け、行動に繋げていくことだ。

    ➖ちなみに➖
    著者は読書において、付箋は付けるが、アンダーラインは引かず、読書メモも取らないそうだ。著者曰く、本当に重要なことは覚えているものだと思う、とのこと。

  • 多読術のハウツー本
    著者は「ビジネス関連や自己啓発関連などの、いわゆるハウツー書を読むというのは、どう考えても時間の無駄だと思っている。多くのハウツー物は著者のその場の思いつきで書かれたものが多い。」と言っている
    だとすれば、著者も(自認しているくらいなので)このハウツー本は著者の思いつきが適当に書かれた本で、読むだけ時間の無駄なのかもしれません

    ただ、「新刊本を読むのが忙しくて、古い本(1年以上前の本)を読む暇がない」とかは、なかなか極端で面白い
    ただ、新刊本がすべてにおいて以前の学説をすべて取り込んでより発展的なものになっていて素晴らしいものだ、と考えている点はどうだろうか
    (例えば、小谷野敦の「バカのための読書術」では、ほぼ正解が出た後の本は無理に違いを出すためにトンデモ本になることが多いと言っている)

    【なるほどな点】
    ・必要欠くべからざる本なのだが、簡単に絶版されてしまった。だからこそ、新刊のときに買うべき本を買っておかなければダメなのだ。
    ・(古典である「孫子」などを読むなら)きちんとした現代の経営学書を読めば、この敵を知るためのプロセスや情報の評価法など、いわば組織的に実戦で使える知識が得られる。孫氏の格言を持ちだし、あとは精神論で頑張れとのたまう中高年ビジネスマンなどが敵う相手ではない。
    ・小説を語るのであれば漫画や映画、あるいはテレビの連ドラについても同列に語るべきだと思っている。私にとっての小説のポジションはあくまでもエンターテインメントなのだ。
    ・(ネット上の情報を元にしようとすると)その場合は玉石混交の情報の海の中から信頼に足る情報を救い出す能力が要求される。
    ・良質の本を読むのもそうであるし、また社内にだけ留まっているのではなく、社外の人たちと勉強会などを行うことも、サイコロを振っていることになる。
    ・事業計画の立案などといった、本格的な仮説の立案は経営が担う機能であり、そのための方向性とタイミングを見定めるのが経営者の仕事なのだ。経営者こそが仮説を検証するためのプロセスについて体得しておく必要がある。
    ・いっぽうでマーケティング部門は科学ではなく、むしろ軍事に似ていると考えている。いわば作戦参謀の仕事であり、戦術や戦略を練って実行計画を立案する仕事である。
    ・つまり英語力を身につけるのではなく、自分の考えをきちんと論理化するために会えて英語で作文すると考えれば良い。
    ・英語が重要なファクターだとはいえ、わざわざ洋書を読む必要はないと思う。英語を使ってバリバリと仕事をする必要のない人が、洋書を読みこなすように努力する必要は全くない。洋書を読みこなすためにはさすがに相当の英語力が必要になる。そもそも、英語を使って仕事をしない人が、予備的に、あるいは予防的に英語を勉強する必要はないと思う。
    ・そもそもアンダーラインを引かなければ、覚えていられないほどの内容であれば引く必要はない。
    ・視覚上のリズムはむしろパラグラフでとる。したがって、パラグラフごとに1行分のスペースを挿入する。

    【参考図書】
    ・「水彩画プロの裏ワザ」(奥津国道)
    ・「図説科学で読むイスラム文化」(ハワード・R・ターナー)
    ・「私はフェルメール−20世紀最大の贋作事件」(フランク・ウイン)
    ・「縛られた巨人南方熊楠の生涯」(神坂次郎)
    ・「巨人伝」(津本陽)
    ・「白洲次郎−占領を背負った男」(北康利)
    ・「ストラディバリウス−5挺ののヴァイオリンと1挺のテロと天才の物語」(トビー・フェイバー)
    ・「サルコジ−マーケティングで政治を変えた大統領」(国松憲人)
    ・「マネジメント−務め、責任、実践1・2・3」(ピーター・ドラッカー)
    ・「経済学−名著と現代」(日本経済新聞社編)
    ・「コンテナ物語」(マルク・レビンソン)
    ・「山・動く−湾岸戦争に学ぶ経営戦略」(W・G・パゴニス、ジェフリー・クルクシャンク)
    ・「失敗の本質−日本軍の組織論的研究」(野中郁次郎ほか)
    ・「ノアの洪水」(ウィリアム・ライアン、ウォルター・ビットマン)
    ・「凍った地球−スノーボールアースと生命進化の物語」(田辺栄一)
    ・「素数ゼミの謎」(吉村仁)
    ・「完全なる証明」(マーシャ・ガッセン)

  • あまり得るものは無し。
    ハウツー部分は数少なく、思想もどこかで読んだような内容が多かった。

  • "成毛さんの読書術の紹介と読書ガイド。
    経済学・・・自然科学、イギリス・フランスのノンフィクション、軍事物・・・マーケティングを読む楽しさを教えてくれる。"

  • ・ズバズバと心に刺さった。読書法というよりもどのような本を読むべきかについて得たものが多い。
    ・とは言え、純粋に「本が好きなんだな」と思わせてくれる、と同時に、どんどん読書がしたくなる。
    ・ブックガイドとしても秀逸。
    ・これからのバイブルになるかもしれない。

    ・前々から気になっていた方なので、読んでみようと思い購入。

    第1章 超併読のある生活(私は一体、どれだけの本を併読しているのか
    まず本をリビングでざっと読み、仕分け作業を行う ほか)
    第2章 賢者の読書、愚者の読書(古典は他人に任せて、新刊を読もう
    ハウツー書や投資本は捨てて経済学に学べ ほか)
    第3章 経営者は自然科学に学べ(仮説検証は経営の仕事、だから自然科学を学べ
    マーケッターは、把握できないものに手を出すな ほか)
    第4章 書評の技術(書評とキュレーター
    書評を書く場合のいくつかの注意点と気構え ほか)
    第5章 賢者の蔵書棚を作ろう―厳選ブックガイド(文化・人生編
    社会派ノンフィクション編 ほか)

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著者プロフィール

HONZ代表

「2022年 『39歳からのシン教養』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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