なぜ日本人は落合博満が嫌いか? (角川新書)

  • 角川書店 (2010年5月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784047102439

作品紹介・あらすじ

選手としても監督としても実績は抜群なのに、落合博満への評価は低すぎるのではないか。落合流の超合理主義こそ、今日本人が参考にすべきリーダー像ではないか。無類の野球好きのテリー伊藤が鋭く突っ込む。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

落合博満の生き方や考え方に焦点を当てたこの作品は、彼の合理主義や独自のリーダーシップに対する新たな視点を提供します。選手や監督としての実績があるにもかかわらず、なぜ日本人が彼を評価しづらいのか、その背...

感想・レビュー・書評

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  • テリー伊藤は好きではないが、落合博満は野球人としては好きだ。
    直接自分と接触することがないから好きなので、もし落合博満が身近にいても親しくはなれそうにない。
    喜怒哀楽に乏しく自信満々で頑固。何を考えているのか理解不能。常識破り。
    だが有言実行できちんと実績を残している。失敗もあるが全て自分の責任として言い訳しない。
    この本は落合が好きな人が手に取る本で、落合が嫌いな理由を知りたい人が読む本ではない。
    落合博満を絶賛している内容となっている。

    テリー伊藤の思い込みや想像の押し付けが強くて、言ってることにいちいち反論したくなった。
    本書は、「なぜ日本人はテリー伊藤が嫌いか?」というタイトルの方が合っているのではないかな?

  • 途中までは、なかなか読み応えのある内容だったのに、落合と作者を重ね始めたあたりから、だんだん腹立たしくなったちょっと残念賞。
    なんとか読者を楽しませようとする姿勢は評価できるのだが、落合博満を論じるのに軽薄さは要らない。
    本書の「落合力」とは、みんなに嫌われても自分の信念や理想を貫くこと、と定義。たしかに、名球会拒否や中日ドラゴンズ監督時のWBC参加の対応などいろんな風波を立てている。しかし、その理由を聞けば、ある程度納得出来る。まず、1995年2000本安打達成時の名球会拒否は、任意団体なので義務ではない、そもそも活動にオフシーズンの時間を割かれたくなかったというのが理由。会見では、「2000本安打は別に目標でもないし、1999本と2000本の差はどこにあるのか。それなら、自分のプロとしてのキャリアを球界に在席したら誰でも入れるプロ野球OB会で役に立ちたい。それに専任するためにも名球会は辞退させてもらうことにした」。
    《そんな“オレ流”の考えに異を唱えたのが、ヤクルト・野村克也監督だった。
    「何かにつけ悪い前例を残すな。誰のお蔭で好きな野球をやって、何億も稼いでいるのか。プロ野球の創始者、諸先輩、ファンがあってのもの。(名球会は)そんな人たちに恩返しをしようという団体なのに」と批判した。
    「何かにつけ」とは、中日時代の1991年に日本人選手として初めて年俸調停を行い、翌92年に選手会を離脱したことなどを指しているようだが、当時は野村監督のみならず、“名球会入り拒否”を単なるわがままと捉えて批判する者も少なくなかった。》
    では、WBC不参加の件は。
    《09年、WBCの日本代表選考において、中日選手全員が辞退したことで、当初は公表しないとされていた辞退者の名前が公になり、非協力的だとして大バッシングを受けた。「あの年はね~、各球団に候補者名簿を渡して、それで“返事をください”と。で、これは絶対外に漏れないような極秘なことなんで…っていうことで球団にリストが届いたの。そっから選手に言って。そしたら、選手たちが2008年の北京(五輪)の岩瀬(仁紀)のことがあってね。まあ“俺らも行って、またこういう(岩瀬のような)目に遭うのは嫌だな”っていうようなものが(候補の選手たちに)感情的にあったんだと思う。そしたら“できたら断ってください”っていうようなことが全員、俺のところに言ってきたんだわ」とNPBからのリストの存在や、候補選手として名前が書かれた選手との詳細なやりとりを明かした。
     落合氏の「北京の岩瀬のこと」とは、前年08年に行われた“野球が五輪から消える”最後の大会となった北京で、韓国との準決勝でイ・スンヨプに本塁打を打たれるなど大会3敗を喫し“金どころかメダルを取れなかった大きな要因”と大バッシングを浴びたこと。チームも川上、岩瀬、荒木、森野に加え、台湾代表からはチェンも選出されるなど主力5人がも抜かれた中日は巨人、阪神に次ぐリーグ3位と苦しみ、優勝した巨人とは12ゲーム差も離される完敗の一年となった。
     落合氏は続けて、リストには「5~7人ぐらい入っていたと思う。全員がああいう目に遭いたくないっていうかね。直にみんな見てるもんで。どれだけ大変だったのかっていうのは想像がつくんでね」と候補者リストの人数を回顧。選手らに「“個人的に断るか?”って言ったら“まとめて断ってください”っていうようなことで“じゃあ球団として断る”っていうことで返事をしたんだわ。それが漏れたっていうだけのこと。内密のことだから、それは漏れたら“誰が漏らしたんだ”ってなるじゃない。誰が漏らしたかは知ってるけどね。あえて名前は言わないけども。よその球団でも辞退した選手はいるんだよ。それらは守られていたんだ。だからウチだけ球団で全員行かせないような方向性を出したのか、監督が自ら行かせないようにしたのかっていうようなこと(が憶測として報じられた)。それで新聞沙汰になったけども。実際は、行く行かないの権利っていうのは選手が持っているんであってね。選手が行きたくないって言えば、それはそれで筋は通るはずなんだけども、ややこしくしちゃった」とプロ野球史に残る“事件”をしみじみと思い返していた。》

    以下は個人的備忘録。
    ・2004年、Bクラス常連中日ドラゴンズ監督に就任、宣言通り戦力補強無しで5年ぶりのリーグ優勝を果たす(有言実行)
    ・2007年には53年ぶりに日本一に
    ・2009年は、川上憲伸、タイロン・ウッズ、中村紀洋が抜けたが、吉見一起、チャンウェイン、ブランコの活躍でリーグ2位(戦力分析が的確)、さらにシーズンオフのファン感謝デーを欠席(ナゴヤドームにはいたが、ファンの前には現れなかったオレ流)
    ・落合力とは〈自分が正しくと思ったことはどんな軋轢が生まれようとも主張〉〈周囲との折り合いや前列なんか気にせず、信念を貫く〉〈有言実行、保険もかけず、退路も断って勝利を目指す〉
    ・落合の野球歴がある意味すごい(東洋大学野球部の上下関係に反発し、1年で中退。実家の秋田に帰りプロボウラーを目指すもプロテストを受けられず断念。東芝府中に臨時工として就職し、日中はトランジスタラジオの基盤を組み立て、夕方から野球部の活動)こんな経歴の男がドラフト指名を受け三冠王を3度獲る日本球界を代表する選手になるとは誰が想像できただろうか!
    ・長嶋茂雄に憧れて野球を始めた落合、明るく絵になる男とは真逆の選手となったが、それでも長嶋監督に請われて巨人に入団し優勝の立役者となった(1994年10月8日伝説の巨人中日戦、最終戦での同率首位チームによる優勝決定戦。落合はホームラン、タイムリーと活躍するも守備で怪我をして中畑清コーチに担がれてベンチに引き下がる。その後、足を引きずりながら守備につく。「ミスターを胴上げするために俺はここに来たんだ」)
    ・落合が自由奔放に“オレ流”を貫けるのは、信子夫人というパートナーのおかげ

    やはり、すごい男です。

  • 周囲に媚びず己の信念を貫く彼の生き方は、リアルタイムでは選手・監督時代を知らない自分でも惹かれるものがある。落合監督のような、一歩引いた目線で全体を客観的に見る意識も大切にしたいと思う。

  • テリさんの独自の視点でみる落合さん象がなかなか面白い。自分も読む前はあまり好きじゃなかったなぁ。
    落合が総理大臣だったら、落合は昭和のおふくろであるとか、面白い。
    野球ファン以外の方こそ読んでほしいです

  • ● なぜ日本人は、そんなに落合博満が嫌いなのだろう。それは、日本人が落合の凄さを評価できるほど、大人になっていないからではないだろうか。

    ● 必要なことは直接、本人にしっかり話せばそれですむ。媒体を通して発した言葉が、選手やチームに思わぬ悪影響を及ぼすのは絶対に避けたい。だから、余計なことは言わない。

    ● 選手たちは何しに沖縄にきてるの?野球の練習のためでしょ。休みをとるためじゃないでしょ?このキャンプ1回に球団がいくら使うか知ってる?2億だよ、2億。何のためにそんな大金出すの?明るいうちに練習を切り上げるなんて、お金をドブに捨てるのと同じじゃないの。

    ● 去年はウッズと中村紀の2人で149点取ったけれど、彼ら2人の守備でどれだけ失点したか。得点が減るのは事実だが、守備のマイナスが解消される。それこそが最大なる強化だ。

    ● 最近、ファンサービス、ファンサービスと言われるが、球場に来ていただいた方に、勝って気分よく帰ってもらうことがファンサービス。勝つこと、優勝することしか考えていません。

    ● うまい、まずいっていうのは個人の嗜好だよね。文句言ったら、みんなイヤな気になるじゃない。自分には合わなかったというだけで、それをおいしいと思っている人もいるんだから。気に入らなきゃ、次は来なければいいんだ。だから、俺は星2つとか3つとか、ぜんぜん気にしない。

  • 落合が好きなのは伝わる。確かに野球界の事を考えている。俺流。ここでも同調圧力がつながる。

  • なんというか、あまり中身のない本だった

  • 左の王貞治、右の落合博満、偉大ですね!テリー伊藤氏の「なぜ日本人は落合博満が嫌いか?」(2010.5)を読みました。私は大好きですが~w。現役時代3度の3冠王、中日の監督就任1年目で優勝。群れず、はしゃがず、黙って信念を貫いていく。媚びず、言い訳せず、寡黙に勝負して、勝つ。古き良き日本人が持っていたパワーそのものですね(^-^)「名球会」入りを断る姿に、国民栄誉賞を断るイチローの姿が重なります。大型補強を続ける巨人を横目に、「補強しないで勝つ」と有言実行、研ぎ澄まされた集中力の成果ですね!

  •  まずまず面白かった。しかし、落合さんは好きなプレイヤー(ただし、ロッテ時代の彼は憎きプレイヤーだったが、それは○○ファンというバイアスがかかっているというだけにすぎない)な上、至極当たり前のことしか書いていないことから、ことさら仰々しくテーマとして挙げたところがよくわからない。
     

  • 普通

  • テリー伊藤による、アンチ近頃の幼稚な日本人論。
    均質化というか、幼稚化する大人(世の中)の風潮には辟易していたところなので、落合博満が好きか、嫌いかではなく本書の言わんとすることに納得することが多かった。
    Facebookの「いいね」なんて、絶対、押したくなし、押されたって、嬉しくもない。鏡を見て、身だしなみには気を遣うが、セルフィーを公開する気はさらさらない。
    イマドキじゃないとしても、それが自分の有り様だし。

  • 落合が嫌いな人って多いんだろうか。この本を見て実ははじめて気づいた。ちょっとショック。

  • 落合氏がGMという立場でドラゴンズに帰ってきた。早速契約更改で信賞必罰な査定をバンバン出している。氏の理論は至ってシンプルだ。勝つために練習する、活躍した者には其れ相応の対価を支払う等…。当たり前の事を誰にも気兼ねなく、躊躇なく行う事に多くの日本人は嫉妬を覚えるのでは無いだろうか。
    平成25年11月6日読了。

  • 結局、この本を読む人は落合が好きな人なのだから、共感しかないはず。

  • 落合が監督時代に書かれた本。終盤の「落合が去ってから評価しても遅い」という主旨の内容は、今読むと「まさにそのとおり」という感じ。本文の内容はちょっと大げさな書き方だと思うが、面白いことは面白い。でも落合に対しては、「周囲ともう少しうまくやればいいのに」と思ってしまう。

  • 感想は後日。

  • 僕は好きです。中日ファンだし。絶対結果出すし。

  • 著者の落合監督と野球へのアツい思いがよく伝わってくる内容。ただ、大半が「落合監督だったらこう言うに違いない」という著者の想像の範疇でしかない。だから、まるで落合監督を神格化しているような印象を受けてしまった。内容は野球から現代日本人への批判まで繋げていて面白い分、そこが残念。

  • 「落合博満は嫌われることを恐れない」それがこの本の中でテリー伊藤が一番伝えたいことを端的に表している個所ではないでしょうか?
    なんとなく与えられるものを考えずに受け入れてしまっている現代の日本人にとって、落合の潔さは新しい価値観を提案してくれるものだと感じました。
    最後の部分で「もっと今のうちに落合に注目し認めていこう、辞めてからではもったいない」というのが今や現実になってしまっているのが残念なところです。

  • 平成24年8月17日読了。

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著者プロフィール

テリ―伊藤(てりー・いとう)
1949年、東京・築地生まれ。早稲田実業高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
現在、慶應義塾大学大学院の政策・メディア研究科に在籍。
「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「ねるとん紅鯨団」「浅草橋ヤング洋品店」などのテレビ番組の企画・総合演出を担当し、注目を集める。
現在は演出業のほか、プロデューサー、タレントとしてマルチに活躍している。
YouTube公式チャンネル『テリー伊藤のお笑いバックドロップ』も配信中。
『君は長嶋茂雄と死ねるか!』(メディアワークス)『お笑い北朝鮮』(コスモの本)『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』(KADOKAWA)『オレとテレビと片腕少女』(KADOKAWA)など著作多数。

「2020年 『老後論 この期に及んでまだ幸せになりたいか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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