ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学 (角川oneテーマ21)

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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102538

作品紹介・あらすじ

不安を生きる現代人に薦めたい、牧水の歌と人生。

感想・レビュー・書評

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  • この本もまた、ツイッター上で@hideoharadaさんが紹介されていたので、購入しました。
    私が子供の頃、通っていた小学校て、確か、僅かな期間だったけど、若山牧水が通ったこともあったみたいです。
    若山牧水の伝記か何かに、その話が出てて、記憶が不確かなのですが、家の都合か何かで、一旦、私の通った小学校に転校になったものの、いじめにあって元の小学校に戻ったとかいう話だったかと思います。
    でも、その小学校には、若山牧水の歌碑が一応、ありましたからね。
    ただ、木製だったから、今もあるかどうか、、

    それはともかく、この本を読んで、若山牧水がなんとなく身近に感じられるようになりました。
    何時か、若山牧水の歌集を読んでみようかなという気もするのですが、でも、歌集を読むのって、ものすごく労力がいるので嫌なんですよね。実際。

  •   けふもまた心の鉦を打ち鳴らし打ち鳴らしつつあくがれて行く

    「あこがれ」の語源は「在所(あく)を離(か)る」
    「あこがれ」と「寂しさ」は表と裏
    だから心の鉦を打ち鳴らすんだよね
    はい、もうすごくよく分かります
     

     酒やめてかわりになにかたのしめといふ医者がつらに鼻あぐらかけり

    なんでもない日常、なんでもない自分
    それを丸ごと肯定できる牧水の実体が感じられて
    大好きな歌

    記憶メモ:酔っ払った牧水の口癖は「どうでもしなはれ」

  • 堺さんの、
    牧水は、バランスを崩すことを前提として、人生というものをとらえていたのかもしれませんね。生きていること自体、バランスを崩し、まろびながら前に進んでいくものなのだ、ということを知っている人。

    という表現が印象的だった。

    牧水が強く「あくがれ」、歌で表現しつづけたものは何なのか・・・歌集を手に取ってみたいと思う1冊だった。

    けふもまたこころの鉦をうち鳴しうち鳴しあくがれて行く

  • 文字で表現する「短歌」と、身体表現を伴う「演劇」という二つのフィールドが出会った時の化学反応が楽しい一冊だった。
     若山牧水という歌人の魅力が対談形式で次々に明かされるのが、この本の一番の良さだと思う。「対談形式」にはひとひねりあって、牧水研究第一人者とその教え子堺雅人との対談。
    伊藤先生と、堺さんとの高校時代から続く関係性がいいからなのか、構えることなく読んでいて気づいたら牧水の人生の深いところまで覗くことができていた、という気にさせられる。
    「あくがれ」は「有限の人間が求める力強さ」(伊藤)、「さびしさと生命力が、対立する言葉じゃない」(堺)という解釈が面白い(p143~145)。
    あとは、「さびしさに色がある」(堺)という読みかたもいいなと思った。
     
    だいぶ前に、電車の中などで慌ただしく読了した本で、一度ツイッターに感想をメモしたりしているのだけれど、しっかり残しておきたかったのでここに書いておく。

  • 堺さんのエッセイの2が出たなあ、と思ってそう言えばこれも読みたかったのであった、と思い至り手にとって読んだ。
    若山牧水のことはまーったくしらなかったのだけれど、対談の中で取り上げられる歌人のひととなりであるとか詠んだ歌の中身を読んでいると、とても人間味のあるおじさんだったのかなあという印象を抱いた。海女さん5連発のところで声を立てて笑った(わかりやすい反応。
    対談しているふたりの関係性がとても素敵だと感じた。
    あとは、牧水から離れてお二人が時間を遡った当時のそれぞれの言葉(話した当人はとっくに忘れている)を、聞いた側は覚えていてお互いに話しているところなんかが気になった。

  • 俳優・堺雅人に関心があって読みましたが、名前しか知らなかった牧水を身近に感じ、更には生きるためのメッセージを受け取るという面白い本でした。高校の恩師である伊藤先生と堺さんが3夜掛け、酒を呑みながら牧水問答を繰り広げます。個人的に、堺雅人のイメージが良い意味で変わりました。飄々とした奇才といいますか…笑。タフで知的でユニークな方なんだな、と!語彙の多さには驚かされました。伊藤先生との会話を心地よく拝聴しました。機会があれば、牧水の朗読劇の一人芝居、みて見たいですね。

  • 俳優の堺雅人と恩師の伊藤先生が、同郷の牧水について呑みながら語り明かす。2人の話が、牧水に始まり大きく拡がりまた牧水に戻ってくるのが楽しい。役者の堺さん、俳人でもある伊藤先生それぞれに一番表現しやすい言葉で 語っているのに、不思議と共通する健やかな牧水観。

  • 若山牧水が好きになる理由がわかった気がします。
    堺雅人さんと恩師伊藤先生の楽しく深くわかりやすいお話のおかげで、私も牧水のこと大変気になるようになりました。さらっと読むのはもったいなく、時間をかけてゆったりとじっくりと読ませていただきました。せかせかと生きる生き方にうんざりしていた私にとって、いいときに出会った本だと思います。
    もっとお二人の対談聞きたいと思いました。
    第二弾はないのでしょうか!

  • 牧水の短歌はただきれいなだけではなく、自分の気持ちや身体の震えを素直に自白されたような気分になる。
    だから演技でいつも心と身体の生々しい部分に向き合っている堺さんの読み方はとてもすんなり入ってきた。

  • 若山牧水をめぐる対談集。
    短歌にも興味を持てる一冊です。

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