戦争と日本人 テロリズムの子どもたちへ (角川oneテーマ21 A 133)

  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102729

感想・レビュー・書評

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    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    この本を読み、最も印象に残ったのは「不幸の均霑」という言葉だ。
    全ての人間が同じ幸せを平等に与えられるのではなく、全ての人間が同じ不幸を平等にあたえられるという、この考え方は日常においても似たような事に思い当たる事があり、妙にしっくりとしたことが印象に残っている。
    ちょっと考えてみたが自然災害の多い日本では不幸を共有することで集団の結束を高めることが生存する上で必要不可欠だったのかもしれない。ただ、現代においても過度に残ってしまっていることが度々、問題になるのだろうと考えた。
    また、別の対談では人々の意見が極端になるということは色々と問題の多い状況なのだと改めて感じるようになった。以前の首相がコロコロと変わる状況ではなくなたことは良いことだとは思うが、今度は極端になっているのが心配だ。やはり政治では対立しつつも妥協点を見つけるようになって欲しいものだ。

  • 率直に言って難しかった。
    歴史は大好きだけど、近現代史は苦手だ。嫌いといってもいい。なぜって怖いから。大正や昭和なんて新しすぎて歴史って感じがしないし、ただただ戦争ってものが怖い。
    だからずーーーーっと避けてきた。火垂るの墓だって怖いから見ない。
    戦争の悲惨さや恐ろしさは、NHKの番組で毎年いやというほどやるし、学校でも習うし、正直辟易さえしていたから子供の頃から若い頃までは避けてきた。

    けれど、ここ数年で日本はどんどん良くない風に変わっていっているように感じる。数に物言わせて必要かどうかもよくわからない法律ができたり、何か起きればマスコミ国民の一斉バッシング。忖度なんて言葉が流行語になっちゃう。
    そしてそんな日本を「戦前に似ている」と言う人がけっこういて、そういえば戦争ってどうやって起きるのだろうと。何年に何々戦争が勃発したとか何年に終戦したとかそういうことは習ったけど、そもそも突然チュドーン!と戦争って始まるもの?昔の人たちはさも戦争の被害者みたいな顔をしているけど本当にそうか?だって総理を選んだのはあんたらなのに?とか、そういう戦争が起きる前にどういうことがおきて、どうやって戦争がおきるのかが知りたくて読んだのが、加藤陽子さんの「それでも、日本人は戦争を選んだ」で、さらにもっと色々読んでみようと思ったら、まさか佐高信さんの対談があるなんて!と嬉々として手に取りました。

    が、難しい。対談の中で「それでも、日本人は戦争を選んだ」の中の学生さんのような反応は奇跡に近いと加藤さんは言っていたけど、本当にその通り。まず人物名がまったく分からない。幸徳秋水も大杉栄もこの対談ではじめて知ったし、原敬も犬養毅もまったく知らない。総理も官僚も大臣の名前も知らない、外国の大統領も然り。もっと言えば歴史の年表も頭に入っていないから、前後に何が起きてるのかもよくわかっていない。

    こんなひっどい状態の私でも、ウィキペディアとかでどういう人物なんか調べたりしながら、なんとかかんとか読み終えました。
    特に面白かったのが「徴兵制と不幸の均霑」〜「草の根ファシズム」まで。徴兵制なんてトンデモナイことどうして受け入れちゃったのか、なんで満州なんて遠い国にわざわざ行こうと思ってしまったのか。そういうことがわかったし、また女性が政治に参加することが戦争加担に一役かってしまっていたこととか。朝ドラで戦争に積極的じゃない主人公をやたらと蔑む割烹着の女性がよく出てくるけど本当にいたんだ。雑誌や読み物の巧みな誘導など空恐ろしい。
    けれど今にだって、言葉を変えて存在するものじゃないか?と。

    正直、一度読んだだけだから全然理解度が低い。何度も何度も熟読しないとわかったような気から抜け出せない。私のような近現代史の知識弱々な人間じゃあ、それくらい読み込まないと理解できないくらい難しいけど、この対談の中で色んな書記や本の名前が挙げられているから、今度はそれを読んで、またこの本を読み返したい。
    テロリズムをする子どもにならないためにも、私はこの本を読んでよかったと思いました。

  • (2016.08.28読了)(2015.07.10購入)(2011.03.20・三版)
    副題「テロリズムの子どもたちへ」

    【目次】
    はじめに―多様な日本人イメージを近現代史に探る  加藤陽子
    序章 世の中をどう見るか?―歴史に対する眼の動かし方
    第一章 政治と正義―原敬と小沢一郎に見る「覚悟」
    第二章 徴兵と「不幸の均霑」―「皆が等しく不幸な社会」とは
    第三章 反戦・厭戦の系譜―熱狂を冷ます眼
    第四章 草の根ファシズム―煽動され、動員される民衆
    第五章 外交と国防の距離―平和と経済を両立させる道を探る
    第六章 「うたの言葉」から読み解く歴史―詩歌とアナーキズムと
    終章 国家と私―勁く柔軟な想像力と、深き懐疑を携えて
    おわりに―歴史と日本人  佐高信

    ☆関連図書(既読)
    「満州事変から日中戦争へ」加藤陽子著、岩波新書、2007.06.20
    「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」加藤陽子著、朝日出版社、2009.07.30
    「NHKさかのぼり日本史②昭和」加藤陽子著、NHK出版、2011.07.25
    (「BOOK」データベースより)amazon
    少年たちが従軍した西南戦争、政治家・思想家を狙った「子ども」によるテロ、戦争と徴兵制、知られざる昭和天皇の姿、そして検察ファッショ、尖閣問題―。“国家と戦争”を軸に、気鋭の歴史研究者と練達のジャーナリストが歴史の重層的な見方を語り、時代に爪を立てる方法を伝授。柔軟な“非戦の思想”を日本人の経験にさぐる。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2015年度第1回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第1弾!

    本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。

    木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。
        
    開催期間:2015年4月8日(水) ~ 2015年6月13日(土)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

    ◎手軽に新書を読んでみよう
    1938年に岩波新書が創刊されたのが新書の始まりです。
    値段も分量も手ごろな新書は「軽く」見られがちなところもありますが、内容的に読み応えのあるものも多くあります。気に入った著者やテーマで探してみるとけっこう面白い本が見つかるものです。広い視野を持つために、興味や関心を広げるために新書の棚を眺めてみましょう。刊行中の新書を多様な角度から検索できるサイトもあります。(「新書マップ」)

    ◇新書で社会を読んでみる
    本に書かれていること(情報)すべてを鵜呑みにすることはできません。しかし、情報を判断するための情報もまた必要です。多様なニュースソースから情報を得て、物の見方や考え方を養いマスコミに騙されないような自分をつくりたいものです。

  • 加藤陽子という人の、独特のものの見方というのは論理性と当事者性にあるのかと思っていたが、そうばかりでもない、というのは本書で笠原和夫と大杉栄という補助線を得て、了解した。国や国民に対するどこかさめた距離感は、いってみればアナーキストのそれなのかもしれない。
    取り上げられた中で備忘:笹まくらと東京裁判三部作。

  • 正義とは何か?公平とは?一つの考えに傾倒し、突き進んでしまう傾向にある日本の政治・マスコミ・国民が如何に危うい結果を生んできたか。誰も疑っていないことはむしろ恐しいのだ。クリーンなタカとダーティーなハトといった端的な切り分け表現すら怖いと感じてしまう。

  • 最近気になる。

  • 特に印象的だったことを徒然に書き記しておきます。

    学徒出陣に対して、庶民からはむしろ当時のエリート層である
    大学生が出征することを、喜んでいたような節があるというような
    話が興味深かった。「不幸の均霑」という言葉を用いて説明されているんだけど、「同じ辛い思いをしろ」というような、庶民側の感情というものがあったと。これなんか、まさしく今の日本とおなじ構造だと思う。昨今の過激な発言で賑わす政治家達が既得権益をぶっつぶすみたいなこと言うけど、それに市民は喜んで同調してしまう。
    その背景にあるのは「大変な思いをしている時に甘い汁を吸っているやつらはけしからん」というような、感情と同じだと思う。
    本当は、研究者や学生までもが戦争にかり出されて行く姿を異常だって気づかないと行けないのに。

    「非政治的な活動」がいつのまにか、結果的に政治的な方向に導く力を持っていた、こととか。国防婦人会なんてのは、最初はもっとローカルで無害な、コミュニティとしての集まりだったと。主婦の節約術、的なことを教えていくような。それがいつしか組織化され、国家の意向を推進するような強い影響力を持って行ったと。人があつまる、団結する、組織化するということ、それ自体にもともと力があるんだと思う。そして、それはもしかしたら目的があるかなしか、に関わらず、ただそれだけでパワーがあるんだろう。大正デモクラシーとかにもちょろっと触れていたけど、当時の日本人にとって、そういう全国規模で何かをするっていうこと自体がもしかしたら新しかったのかもしれない。そういう一体感っていうのがある種、感覚を麻痺させる麻薬的な要素があるんだろう。そういう非政治的な部分っていうのは、目的が明確でなかった分、一度方向を間違えると危ういんだと思う。

    個人的に思うのは、日本人は政治を嫌う傾向にあると思う。
    職場や学校で政治の話、自分の心情などを話すのはタブー視されている雰囲気があるけどそれってダメだと思うし、それこそが、みんな思考を停止してしまう、引いては自分のこととして政治を考えられなくしてしまうことなんじゃないかと。本当はもっと身近な話題であるはずなんだよね。誰かと話す、意見が食い違う、そこから問題意識が深められると思うんですよね。だから、私としては、いろんな人と話そうと心がけるようにしております。

  • 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』の著者・加藤陽子氏と評論家・佐高信の対談本。

    本書の副題に出てくる「子ども」というキーワード。単純な未成年を指しているのではなく、大人であっても「子ども」的な気性であれば「子ども」なのである。その「子ども」たちがテロを引き起こしてきたと加藤は言う。
    そういった「子ども」たちを産み落とさないためにも、日本の近現代史をしっかりと学ぶことが重要だというのには賛成。

    ただ、本編の対談の話を読んでも、結局は各人の思想に帰着してしまい、ある種のイデオロギー論を生みかねないと感じた。

  • 反戦というキーワードはお二人に共通している。

    個人的には、佐高さんの著書はあまり読んでいないがTVで見た印象から生理的に受け付けない。加藤さんはお姿は拝見したことがないが、「それでも日本人は戦争を選んだ」と本書を読んだ印象としては悪くない。

    学問として歴史を研究する学者の立場として、見る側が色眼鏡(マルクス史観だとか皇国史観だとか)をかけずに、当時の人々が何を感じ、何を感じざるを得ない状況だったのかを考える姿勢は正しいと思う。

    対談の中で、小林秀雄と丸山真男が対比されている表現があった。もしかしたら自分は小林秀雄に影響されすぎているかもしれない、丸山真男なんて読んだこともないので読んでみよう。

    P43で井上ひさしの演劇に登場する国語の女性教師の台詞として、「主語は、いつもその時々の状況の中に隠されているのです」と紹介している。これは山本七平さんが指摘した「空気」に通じる感覚だと思った。

    p171では、『中国は今、日本海軍が1930年代に用いていた論理と同じプロセスで、南進しています。中国のいう第一列島線など、一度ゆっくり地図上で眺めてみるといいですね。このような点では、主語を交代させつつ、歴史はまさに繰り返す。』と指摘している。日本が嫌いな人にも中国が大嫌いなひとにも出てこない視点だと思う。

    好印象な加藤さんだけど、小沢一郎の政策やアナーキストを評価することが腑に落ちない。

    あと、副題は本文と結びつかず何のことかわからない。本を売るために表紙にキャッチーな言葉を入れてみたということか。

  • 加藤陽子が”はじめに”で書いている、題名・副題の意味するものは理解できる。しかし、本文からそれを読み取ることができない。

    まえがきだけ読めばいいのか? またしても、何が言いたいのか読み取れない。

    クリーンなタカ派(市川房江、管直人、前原誠一)よりも、ダーティーなハト派(小沢一郎)

    以下、引用
    ●加藤 思想運動に対する原のスタンスは、非常にまともだったと思います。そのような思想を抱いているだけ、実行に移さないのであれば、思想を罰してはならないとする考え方です。

    ●加藤 中井本人も「中井英夫戦中日記 完全版」(河出書房新社 2005年)で書いています。(略)つまり、70年代ぐらいになると、人々の記憶自体、すごく不思議な記憶になってきた。時間と、戦前に対するある種の思い入れが、記憶をすり替えてしまうんですね。「戦争が終わって本当にほっとした」が、「いつでも死ぬつもりでした」に変容する。自らの経験を美化することが、どうも70年代ぐらいになって顕著になる。わずか30年たらずで日本と日本人は過去のことを忘れてしまうのか、ということに中井さんは衝撃を受ける。ならば、ということで、戦争に対する自分の嫌悪、憎悪を綴り、まわりの戦友らの言動を綴った日記をそのまま出版しなければいけない、と思うようになったそうです。

    ●加藤 戦前記に女性の普通選挙の解放運動をやっていた市川房江さんは、とにかく女性に政治参加を、普通選挙権を、とまったく正しいことを言ったわけです。しかし、市川さんに限りませんが、当時、もっと熱心に政治運動をやっていた女性たちが掲げていたスローガンには、なんだ、というものが多かった。例えば、女中税を廃止しましょうというようなことを言っていたんですね。女中を廃止しましょうではなく、女中税を廃止しましょうというのは、つまりは女中を家に抱えている、都市の裕福な奥さんの発想です。しょせん彼女たちは、女中税を払っているような階層の味方であった。

    ●加藤 アメリカにしろフランスにしろ中国もそうですが、喧嘩しているから、例えば対外的に一致せずに、反政府運動のようなものが可能なんですね。だけど日本の場合は、喧嘩していながらも、例えば、条約派と艦隊派が海軍の中で争っていたからといって、対米開戦が遅れたりしない。国が進んでいく方向にマイナスに作用しないんです。これはなぜなんだろうと不思議です。分派的な対立、勢力の対立、内部対立がなぜたい外的な反戦なり、反政府運動につながらないかは、日本には社会がないからなんでしょうね。

  • 興味深く読めた。このような見方のあるんだと勉強になった。日本の近現代史の一面を知る上では便利な本だと思う。

  • 『それでも、日本人は戦争を選んだ』があまりにむずかしかったので、対談だったら少しは読みやすいかなぁという不純な動機から選んだ1冊。が、たいへんむずかしかったです。うーん、どれだけ理解できたか・・・。気になる本がたくさんあったので、そこらへんも読んでみたい。

  •  NHKのさかのぼり日本史をみて、加藤陽子さんの本を読んでみた。佐高信さんとの対談。
    加藤さんの
    国民を刺激しない形で「その気にさせる」ため、公平で平等に徴兵する。今まで特別待遇だった徴収猶予の対象であった人たち、知識階級の帝国大学の学生などを徴兵していく。そういう人たちを、ガダルカナルやレイテで戦わせる。そういうことを一般の国民は正直「いい気持ち」がしたのではないか。これは、「皆さん等しく不幸です」というところで保っていた社会だ、「不幸の均霑」である。という話。
    なるほどなあと思う。今だって、みんな一緒だった仕方ないと思うだろうなあと思う。昔、早くに夫に死なれて4人の子供をたった一人で育てた祖母が「みんな貧乏だったから、うちも生きていけた。戦争中だから生きられた」といってのを思い出した。
     家の光の小説を読んで満洲への移民が敷居の低いものになったという話も納得した。国の欲するブームを作ることがマスコミはうまい。
     以前、歴史の教科書に、社会を学ぶのはだまされないためです。と書いてあったけど本当にその通りだと思う。

  • 面白かった!!!「それでも、日本人は戦争を選んだ」の加藤先生と歴史評論家の佐高さんの対談で、お二人とも難しい言葉は全く使わず、とても読みやすい一冊でした。ただ!!!(汗)内容はとても濃く、うっかり読み流していると大事なことをさらっと逃してしまいそうなので、意識して、ゆっくりゆっくり読んだので、随分時間がかかってしまった・・。(*^_^*)歴史から学ぶこと、という言い方をよくするけれど、これがまさにそういうことなんだなぁ、と深く感じた次第。原敬の暗殺から何が始まったか、徴兵制による不公平感から戦争末期に知識階級が最前線に送られた⇒不幸の均一化は公平ではないということ、また、諸外国の志願兵の背景と日本の徴兵制の決定的な意識の違い、政治家に対し、クリーンなタカ派よりダーティなハト派を求めるべきである(日本は歴史的にその逆をやってきたからアレもコレも起こってしまっている)。明治維新から日清・日露、第一次、第二次世界大戦、戦後を検証しながら、菅内閣がなぜダメなのか、に結びつける論理がとてもわかりやすく、日本人って連綿と「間違って」来たんだね・・と悲しくなってしまった。よ〜〜〜く考えないといけない、結果として勘違いしていたとしても、少なくとも、マスコミや世論をそのまま鵜呑みにせず、自分の頭で一度は咀嚼しなければいけない、と、これは、私の常日頃の自戒ではあるのだけど、改めて強く感じた。読めてよかったです。長老みさわさん、御紹介、ありがとうございました!

  • 「それでも日本人は「戦争」を選んだ」の著者 加藤陽子と佐高信の対談。 クリーン至上主義の危険性に共感。 

    「民主主義とは、より軽微な悪を選択し続けること」
    「暗殺される政治家は共通している。状況を支配しようとする。」
    「日本語には主語がない。主語はいつもその時々の状況に隠れている」

    クリーンで一途で未成熟な者(子ども)が、状況を維持したい者の思惑に影響され、テロリストになってゆく。

  • 『それでも日本人は「戦争」を選んだ』の加藤先生と佐高信さんとの二人による対談集。章立てテーマを決めておいて、どちらかが聞き手に回って色々と聴く形を取っています。『それでも〜』は中高生(とても頭がいい)相手に加藤先生が自ずと答えを出させるように導いてくれるのでとても判りやすかったのですが、章タイトルの課題となる本を読んでないとしても、関連する文献や登場人物については両者ともにかなり詳しく知っている訳で、ちょっとハードル高かったかな。文章そのものはすらすら読めるのですが、読んだ気になっても中身を理解出来ていない自信があります(笑)

  • 不思議な読後感というか、佐高の現政権批判にどこか違和感(現政権を僕が肯定/否定というのではなく、本の構成として)を感じつつも、取り合わせの妙に読んでしまった。キーワードとなる「不幸の均霑」のもとの『徴兵制と近代日本』を読みたくなった。

  • (要チラ見!) 国家と戦争

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著者プロフィール

東京大学大学院人文社会系研究科教授

「2023年 『「戦前歴史学」のアリーナ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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