いのち問答 最後の頼みは医療か、宗教か? (角川oneテーマ21)

  • 角川グループパブリッシング (2011年3月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784047102781

作品紹介・あらすじ

現代医学は人の身体を診るが、苦悩まで見通しているか?かたや宗教者は心を見つめるが、身体への科学的視点は持ち得ているか?「生と死」を徹底的にとことん考え語り尽くした異色問答エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 2025/2/2
    死、慣れ親しんだ身近なテーマ。

  • ホメオパシーが肯定的に紹介されている箇所があるので(第6章)そこについて触れると、まずホメオパシーは科学的に満足のいく医学的証明というものがほとんど取られておらず、またメタ分析などでもその”薬効”が否定されているのに、対本はホメオパシーを否定する学術会議議長談話を「ごく一部の否定的な論文を根拠にしている」と述べているのはそもそもホメオパシーに関する問題への根本的な認識が足りないからではないか(詳しくはサイモン・シン『代替医療解剖』(新潮文庫)参照)。香山もホメオパシーに対しては表面的には否定するものの、でも「西洋医学=エビデンス」「代替医療=親身になってくれる」という認識に(そしてそれは対本の根本的な認識でもある)沿ったことを述べているのだが、それもまた問題ではないか(ホメオパシーが強い医学否定の要素を含んでいることは、最近出たNATROM『「ニセ医学」に騙されないために』(メタモル出版)にも書いてある)。

    本書全体に関して言うと、本書における対本が述べてきたことは、香山が過去に『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』において〈若者〉がハマっているものとして非難してきた「スピリチュアル」的なものにかなり親和的であるのだが、〈若者〉でないもの(例えば自分や死期を間近に控えた患者など)がハマるのは肯定するのだろうか。「科学」を過度に二項対立的なものと考える態度も問題だろう。

  • やっぱり香山先生は好きだなと思った。正直なところが。あと、「できるところまでは『ふつうの医学』のメガネで追い詰めていき、それでもどうしても語れないところを、例外的に超越的次元、宗教的次元でとらえるようにしたい」っていうスタンスにすごく共感。

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著者プロフィール

たくましいリベラルとして、右傾化する政治状況から現代社会の病理まで、メスをふるう行動派知識人。1960年生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部教授。『若者の法則』『ぷちナショナリズム症候群 若者たちのニッポン主義』『生きてるだけでいいんです。』『弱者はもう救われないのか』『「悩み」の正体』『リベラルじゃダメですか?』ほか、著書多数。

「2017年 『憲法の裏側 明日の日本は……』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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