いのち問答 最後の頼みは医療か、宗教か? (角川oneテーマ21)

  • 角川グループパブリッシング (2011年3月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102781

作品紹介

死んだらどうなる?西洋医学代表の精神科医と宗教者として生きる僧医が「いのち」の行方を徹底問答。

いのち問答 最後の頼みは医療か、宗教か? (角川oneテーマ21)の感想・レビュー・書評

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  • ホメオパシーが肯定的に紹介されている箇所があるので(第6章)そこについて触れると、まずホメオパシーは科学的に満足のいく医学的証明というものがほとんど取られておらず、またメタ分析などでもその”薬効”が否定されているのに、対本はホメオパシーを否定する学術会議議長談話を「ごく一部の否定的な論文を根拠にしている」と述べているのはそもそもホメオパシーに関する問題への根本的な認識が足りないからではないか(詳しくはサイモン・シン『代替医療解剖』(新潮文庫)参照)。香山もホメオパシーに対しては表面的には否定するものの、でも「西洋医学=エビデンス」「代替医療=親身になってくれる」という認識に(そしてそれは対本の根本的な認識でもある)沿ったことを述べているのだが、それもまた問題ではないか(ホメオパシーが強い医学否定の要素を含んでいることは、最近出たNATROM『「ニセ医学」に騙されないために』(メタモル出版)にも書いてある)。

    本書全体に関して言うと、本書における対本が述べてきたことは、香山が過去に『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』において〈若者〉がハマっているものとして非難してきた「スピリチュアル」的なものにかなり親和的であるのだが、〈若者〉でないもの(例えば自分や死期を間近に控えた患者など)がハマるのは肯定するのだろうか。「科学」を過度に二項対立的なものと考える態度も問題だろう。

  • 対本宗訓氏は僧医であり。京都大学文学部哲学科卒業後、禅僧となり46歳にして帝京大学医学部に入学。現在は「僧医」として活躍されている方。
    人は「枯れて死ぬ」のだそうです。最近の医学では枯れさせてくれない。輸液を続けて「溺れ死に」状態だそうです。普段は考えない「死」について、ちょこっとたまには考えてもいいなと思えた一冊です。

  • やっぱり香山先生は好きだなと思った。正直なところが。あと、「できるところまでは『ふつうの医学』のメガネで追い詰めていき、それでもどうしても語れないところを、例外的に超越的次元、宗教的次元でとらえるようにしたい」っていうスタンスにすごく共感。

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