結果を出す人の「やる気」の技術 ”特訓”式モチベーション術 (角川oneテーマ21 B 148)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047102873
感想・レビュー・書評
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自分が昔よりも集中できない、モチベーションが上がらないことに悩んでいる時期だったので、この本を読んでスイッチを入れるいくつかのヒントを得られてよかった。
まずは1つのことに、期間を決めて、特訓する環境を作ることをしてみようと思う。
五感を使うこと、昔やっていた部活や習い事など修業に近いことを思い出して大人になった今もう一度やってみる、2週間目標を決めて集中する、などもチャレンジしたい。 -
"修業"という現代ではなかなか聞かなくなりつつあるキーワードで、やる気の揚げ方を説いている書。
著者が言うように負荷を与えないと人は伸びない -
ゾーン
やり始める
2週間 -
◆1 特訓モードで飽きる前に成果を出す
◆2 特訓で研ぎ澄ますゾーンの集中力
・ゾーン感覚をカラダに教える
ゾーンとはいい集中状態が続いて高いパフォーマンスが可能になる心身の状態
ゾーンに入ると時間感覚が変わる
カラダが集中モードに切り替わる
自分の想定していた限界値の枠を越えることが可能になる
自分なりのゾーンをみつける
精神的に課題と技量とプレッシャーが最適化したところで出る
・課題を小分けして今に集中
小さな課題で今に集中する、その今を拡大延長していくという発想
◆3 修行感覚は日本人の特訓の知恵
・なぜ日本人は箱根駅伝が好きなのか
たすきで心をつなぐと思うことで普段の自分の力以上の力が出る
・修行は心の加圧トレーニング
・天皇の料理番の修行感覚
上司は自分にできない技量を持っている。その技術に対して頭を下げればいい
・落語家の家事修行
小さなことができる人は大きなこともできる
◆4 これも修行だ式発想が逆境を力にする
・修行とは不合理を引き受けること
これも修行だと思うことで、心に渦巻くネガティブな感情の牙を収めることはできる
・不愉快な刺激をパワーの源にする
不愉快な刺激によってアドレナリンが出る
否定的な感情を自分を発奮させるエネルギーに変えていく
・矛盾に耐えるのが修行
・価値観の違いを受け入れ人は大きくなる
◆5 やる気が切れない特訓モードの作り方
自分の実力の120%でやろうとするから無理し過ぎで挫折する
70-90%の力ですればいい
◆6 五輪書に読む宮本武蔵の修行論
・いかなるときにも平常心
・観の目強く、見の目弱く
観とは大きく全体を捉えること
近い動きばかりに気をとられないで俯瞰の目で捉えることが大事
・ネズミの頭のように小さいこと、馬のクビのように大きいこと、細やかな考えと大局観を入れ替えることでもつれた局面を変えることができる
◆終章 特訓を技化すれば百戦危うからず
・昔とった杵柄で心を整える
部活でやっていたことなどカラダに深く刻まれていることで自分の心を整える装置にする
・特に才能のない人でもやっているうちに成長するのが修行
人間には理不尽な苦難体験を力に変えていく力がある -
*マイゾーンを見つける
*人間ではなく、技術や知識向上を相手だと思うと、多少のいらだちなどは乗り越えられる
*宣言して自分を追い込むのも一つ
*集中する時間は誘惑となるものを全て断ち切る。ネットとか
*ゾーンに入りやすい場所と時間を自分の中で作る。完全集中する
*小さな達成感を積み重ねていく -
特訓の必要性を謳っている本。確かに今は、自分の限界を超える経験が減っているように思える。それを今の教育でしていくべきではないか。
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求めていたモチベーションアップ本とは少し違った内容だったけれど、
特訓という方法で最初は無理やりにでも、行動をスタートさせることが必要だということがわかった。
覚えておきたいメモは以下の部分。
☆これをやって何になるんだ、と思える仕事でも、やらなければいけないことがある。
その時、その仕事のもつ意味は何かといった抽象的なことを考えない。意味とか意義に関して考えることを一旦保留して、そこに没入してこなす。技術を高めることで余計なストレスを減らす。
☆その人の持っている技術を学ぶためだ、と思えば、その人がいい人かどうか、優しいかどうかなどは関係ない。人間が相手でなく、技術だけが相手と思えばいい。どんな上司も、自分にはできないような技量を何か必ず持っている。その技術に対して頭を下げるのだと思えばいい。
☆不快なことも、意のままにならぬことも、一旦、自分の中に引き受けて、否定的回路を経て肯定にもっていく。
些細なことに一喜一憂して動揺するのではなく、穏やかな心を保つことが大事。 -
特訓モードをいかにして作りだすかということの重要性が書かれています。また脳科学的に動き出さないとやる気は出てこないという解説がされています。
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一点集中の期間を作る。
意識が拡散しないような環境を作る。みをおく。
「これも修行」の精神を持つこと。
矛盾や不合理を引き受けた先に成長あり。
自分が快か不快かではなく、
技術や技を盗めるかどうか。
不器用な人の修業力には、小器用な人は太刀打ちできない底光りする何かがある。
滋味があるから妙に人を惹きつけるのだ。 -
修業は楽しいのだ!
修業の苦しいというイメージを払拭させてくれます。とても読みやすくて面白いです。
集中力がないけど続く方法は、没入すること。これを「ゾーン」という。
課題をやる前はやる気が出ない
が、やってみると脳が興奮し始めて、やる気が出てくることを「作業興奮」という。
これらを利用する手はない。 -
一つのことにエネルギーを集中して何かをつかむ感覚を得ること。自分の状況を突破するためにエネルギーの一点集中投下をすること。人からやされさている意識があると苦しみや不安に繋がるが自分の意思でやるという能動性が重要なのだ。
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他書がたくさん引用されており、それでいて話にしっかりと筋が通っていて、読んでいてすごく面白かったです。
この人が書いた他の本も読んでみようと思いました。 -
苦しいことを特訓モードで、ゲーム感覚でやっていく。
どんなことでもとりあえず2週間を目安にやってみる.
いまこの瞬間を大切に生きていく。 -
齋藤さんの本は、結構な数を読んでいる。これも実にわかりやすい。
引用のジャンルも幅広く、書籍ばかりでなく雑誌のインタビューなどからも例となる発言やエピソードが盛り込まれる。短期集中型で一気呵成に物事を修得する特訓スタイルが、いかに効率的であるかを納得しやすい例で示してくれる。 -
うむ。
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どのしたらやる気がわいてくるのか常日頃悩んでいたのですが、
根本的にそこが違っていたみたいです。
①やる気のスイッチをいれる
「脳のメカニズムとしては、やる気があるからできるのではなくて、刺激を与えることでやる気のスイッチが入る」そうである。
つまり、やるきの出ないときこそ、とりあえずやってみるということが大事。
やっているうちにだんだんとやる気が出てくるもので、そのやる気がでるまでは多少辛くても「特訓」と思って我慢しなければいけない。
②やる気を持続させる
「自分が予想していたよりもうまくいっている」と脳に感じさせることが大事。
よくスポーツなどでいわれる「ゾーン」の状態に入ること。
日常にはいろいろなものがありふれていて意識が拡散しやすい状況にある。
それをできるだけ断って今目の前のことに集中すればいいのだが、
ついついゴールを意識してしまいがちで、これにどう対処するかが難しいポイントだと感じた。
常に目的意識を持たなければいけないが、効率よく物事をこなしていくためには目的を意識せずに目の前のことに集中しなければいけない。
この相反することを効率よく切り替えて使い分けられるように、
特訓していくことが今の課題だ。 -
宮本武蔵や亀仙人の修行など、とっつきやすいテーマが多いので、読みやすい。ポイントもつかみやすかった。
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2週間?の特訓で自己効力感を高めよう
明治大学文学部教授で著書多数(個人的には読書がテーマの本が好き)な齋藤孝さんの本。
趣旨としては、「(2週間等の)期間を決めて、何をやるかを明確にして、徹底的にやり切る経験=特訓をやりなさい」という内容。
「納期設定」「身体感覚」「自己効力感」のすべてが揃えられれば、短期間で何か(成果目標ではなく、プロセス目標をおそらく想定しています)が身につき、身に付いた事が自信になり次の学習に繫がると主張。
「修行だ」と考えるという発想を持つことが出来れば、ピンチもチャンス化に長い目でみると出来る。
良かったのが、テーマ的にともすれば「我慢してれば良い事がある」という社会の成長を言外に前提にする感覚になりそうにも関わらず、そういった読後感は無かった。すごく人の本質にフォーカスされていた。
逆に何故「特訓」が廃れてきたのかの考察もっとあるべき気がした。
少年誌でも「努力」が読者人気が落ちているように、努力を才能とした時に、その才能の持ち主が減っているか成長機会が少ないのだろうか?
文章全体がリズム良く読みやすいので、普段新書を読まない人にもいいかもしれません。 -
「特訓」だ!! 「修業」だ!!という本。
*特訓
長続きしない人ほど、短期集中の「特訓」が向いている。
ちょっとしんどそうな事も、短期だったら耐えられる。
まず初めてみることで、「やる気」スイッチが入る。
*修業
不条理、不合理だって、角度を変えれば「修業」のうち、修業と思うことでネガティヴな感情の矛を収める。
ドラゴンボールから、歴史上の偉人、現在活躍する人の実例などもあげて、特訓しよう、修業しよう、と投げかけている。
私の身近なところでは、長編物の本を読むのも、
”長編を読むことは、結果を引き延ばされている状態に耐える訓練”
であり修業であると紹介されている。
この本を読んで、さぁやる気になった特訓だ!!と思える人はどれくらいいるのか疑問だが、
気の持ちようだ、というメッセージは私の何か変えてくれたかもしれない。 -
目標に向かって取り組むモチベーションを長続きさせる方法、それはゾーンまたはフロー状態をいかに作り出せるかである。特訓や修業はとてもいいきっかけになる。自分を追い込む・期間を区切る・日常性を断ち切る・空間環境を作る・おてほんを見つける・質より量でハードルを下げてみる、こういう方法でゾーンに突入しやすくなる。
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テレビのコメンテータなども務める大学教授である著者の"モチベーション"に関する本。巨人の星やドラゴンポールなどを例に、「特訓モード」を使って短期間に成果を上げる方法が紹介されている。ちょっと同意。
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散文的で、個人的にはあまり読みやすくは無かったです。内容には数人の偉人伝も含まれていて具体的で参考にしやすく書かれていました。
作業をするにはランナーズハイの様な作業興奮があり、それをやる気と言う。つまり、作業し始めて楽しくなりやる気が出る。また、修行のように作業を一度習慣化するとやる気が出やすい。の様な事が書いてありました。 -
やる気はやることから生まれてくる。心理学的には作業興奮というそうだ。
なぜやる気が出ないのか、それはやってないからだ。 -
この人の本はどうも散文的で、苦手。
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宮本武蔵の話が印象的だった。剣を極めた人のメンタリティに興味を持った。バガボンド読みたくなった。
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・20年の大学教育生活は、ヤル気をワザ化させることだった。
・特訓式のいいところは、苦手とか言ってるヒマがないこと。
・習慣化すると、きつめや当たり前になる。
・やる気はやるから湧いてくる -
斎藤先生の本はいつも買い、です。
学ぶことは好きと言いつつ、いままであまりモノになってなかったのは、修行という感覚がなかったから。
好きなことを好きな時にする、いわゆる、お嬢さん芸にすぎなかったのかも。
理不尽も、非合理も、不公平も受け入れる、決意の強さがかけていたのです。