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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784047102927
作品紹介・あらすじ
世界から日本だけが取り残されていた”電力インフラ”整備。これから深刻化する節電の正しいあり方と、スマートグリッドなど日本のビジネスを一変させる技術について第一人者が緊急提言する。
みんなの感想まとめ
エネルギー問題の解決に向けた具体的な提案が展開される本作は、スマートグリッドや再生可能エネルギーの重要性を説いています。著者は、エネルギーネットワークのスマート化が日本の未来を変える可能性を示唆しつつ...
感想・レビュー・書評
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2020年にピークオイル(物理的な枯渇前に採算ベースから生じる経済的枯渇)
火力60原子力30他10%(発電段階で6割捨てている)
北欧は電力取引所で(ノルドプール)
通常家庭の消費電力は2割程度だが、ピーク時は4割で産業用と逆転する。そこで!
スマートグリッド(情報通信技術を取り入れた新しい電力網)の活用。
電力の地産地消、コジェネ(1つの燃料から複数のエネルギーを取り出すシステム)
SFや精神論ではなく、実現可能な建設的な話でした。201412詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
次世代の電力供給網として期待されているスマートグリッドですが、東日本大震災後は俄然注目されるようになってきました。自分が初めてスマートグリッドの話を聞いたのは、2009年に埼玉に引っ越してきてすぐに参加した勉強会で、グーグルがこの事業に興味を持っているという話でした。そのときはグーグルは何屋になりたいのかと疑問に思ったのですが、ウェブと同じような形の電力供給網を、すでにかなり具体的に想定していたのですね。
大震災後、というよりは福島第一原発の事故後、電力供給のあり方が問われています。自由化や発送電分離といった競争を促進する施策もありますし、太陽光や風力、地熱などの再生可能エネルギー、そして本書で取り上げているスマートグリッドといった新しい仕組みの導入も提案されています。
財政難とねじれ国会で政治は動けず、5月には国内の全原発が稼働を停止し、再稼働も地元の理解が得られていない状況です。何の施策もなく、節電だけでこの夏を乗り切ることになります。電力不足で大規模停電に陥る地域が出る可能性もありますが、この夏を乗り切った後、ようやく国民が危機感を持って次世代の電力網のあり方を真剣に考えるようになる、……といいですね。
本書で紹介されている、スマートメーターについて。
家庭の電力消費を、従来のように1か月ごとの積算でとらえるのではなく、いつどれだけ使ったかを記録しておける装置が、スマートメーターと呼ばれるものです。スマートメーターを導入することで、電力消費の多い昼は高く、夜は安くといったきめ細かい料金設定を行ったり、家庭内の電気機器を管理したりできるようになります。家庭で太陽光などの発電、売電を行う場合も、スマートメーターに情報が蓄積されていくものと思われます。
反面、電力の細かな使用状況が電力会社に知られるところとなるため、プライバシーの問題が起こることが懸念されています。自分は認識していなかったのですが、たしかに利便性と情報漏洩は裏表の関係ですし、将来スマートメーターが普及したときに問題になってくるかもしれません。
こういったスマートメーターを各家庭に導入し、複数の電力供給源を組み合わせた電力網(スマートグリッド)を実現する地域が、社会実験としてではありますがいくつか出てきています。まだ実験は始まったばかりですし、市全体といった広い地域での導入を行ったところはありませんので、スマートグリッドが普及するとしても、あと十数年はかかるのかもしれません。とはいえ、歩みを止める必要はなく、着実に問題点を洗い出し、インフラとして日々の生活に耐えうる品質の電力網を作り上げてほしいものです。
当面は(1)大規模な節電、(2)シェールガス、メタンハイドレートといった新しいエネルギー源の開発、そして(3)再生可能エネルギーの実用化、といった流れになるのでしょう。スマートメーターの活用は、(2)(3)と並行した流れになるかと思います。
原発が利用できれば電力需給は楽になるのですが、世論は生活に影響が出ても原発を利用しないことを選んでいますし、私たちも原発再稼働はできないことを前提に、次世代のエネルギー問題を考えていく必要があります。 -
同じことを繰り返し述べています。特に蓄電池推し半端ないなと思いました(笑)手始めの1冊でも物足りないかなと感じます。スマートシティ、スマートグリッドについて詳しく知りたい方は別の本を読んだほうがいいかもしれないです。僕はスマートグリッド?なにそれおいしいの?っていう人だったので、へぇ~と思うところはありましたが。ビギナー中のビギナーが読む本ですね...多分。ざっくり書かれているので、読むスピードがそんなに早くない人でも2時間ぐらいで読めると思いますよ。
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2030年ごろまでの電力網として、約3割の基幹系を原子力で賄い、その上に分散型電源を取り入れたコミュニティグリッドを二段階に構築する三層構造がいいとする。コジェネの有用性などにも触れてはいるが、あとは相変わらずスマートグリッドのオンパレード。従来の筆者の書と差ない。大震災をきっかけに節電というキーワードを強調しただけ。
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著者はアイデアマン。
エネルギー革命はIT革命に続く21世紀の波になる。 -
今のエネルギーの需給の問題やスマートグリッドについてとてもわかりやすく解説されている本です。もともと、著者は地域通貨を提唱されていた方という印象だったので、どうしてこのような本を書かれたのかなぁと思っていましたが、「エコポイント」という手法での国民的活動を提唱されているところで、納得。経済価値とそれ以外の価値(環境に良いという価値)を通常の貨幣とは違う媒体で交換・循環させる、ということなのかな、と思います。
惜しむらくは本のタイトル。
「節電」というコトバの概念が狭いので、この本が扱う世界の幅広さと合っていない気がします。流行りのコトバで「耳目を集める」というやりかたも、善し悪しだと思います。 -
今、世の中には無責任なエネルギー未来図を説く本がいっぱい出回っているが、この本はしっかりした知識と洞察に支えられていて、とてもいい本だと思う。
それでも、著者の提唱するエネルギーネットワークのスマート化というのは、経済、ITのバックグラウンドの人が信じるほど容易いものではないし、エネルギー問題を解決する切り札にはなりえないと考える。
今後、再生可能エネルギーを今よりも増やすことは、著者の言うとおり「非常時・災害時のロバスト性、利便性確保」の点ではうなずけるのだが、結局のところ自然エネルギーは、本来、木々や海や鳥や動物が享受していた太陽エネルギーを「収奪」するものであることは忘れてはならない。屋根に乗せる太陽光パネル程度なら良いが、それだけでエネルギー供給を大きく支えるものとはならない。
また蓄電池は交直変換で結構大きなロスを伴う。継続的にネットワークに接続して用いることがそれほど合理性があるとは思えない。
そこでよく言われるのが、ネットワークを直流にせよ、というものであるが、これは効率的な電圧変換の困難さ、大電流での安全性、そして何よりも多数の電源が接続したネットワークを安定に運転することについて、技術的な課題が大きいため、見込みはないと思う。
かといって、連系先は交流ネットワークを基調にしたとしても、電源がパワーコンディショナーだけで構成される大規模な電力系統は、不安定な振動モードを除去するのに手こずるだろう。確実に安定的に運転される見込みはないといってよいのではないか。
分散型電源は、コンセプトでいえば、とてもよいものに見えるのだが、実際にはすべてをネットワーキングして、はじめてその効用が現れる。しかし、そのネットワーキングの技術的ハードルは、おそらくかなり高いものだということだ。
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