生ききる。 (角川oneテーマ21)

  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 86
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102934

感想・レビュー・書評

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  • 東日本大震災後に行われた瀬戸内寂聴さんと梅原猛さんの対談を1冊の本にしたもの。
    ともにアラナインティーでそれなりの地位を確立された方々なので、まさに歯に衣をきせぬ対談でした。

    でも、ちょっと梅原さんは思想が凝り固まってるかな…。
    柔軟性で言えば女性で僧侶でもある瀬戸内さんのほうが、どんな意見もいったんは受け入れるって姿勢を感じました。

    戦争を知っている世代として、原爆投下がなければ本土決戦でもっと多くの日本人が死んでいたから、被爆された方々のその犠牲を心から感謝したうえで今をしっかり誰かのために生きていきたいって瀬戸内さんが言っていたのが印象的でした。

    梅原さんもさすがにいろいろと研究をされている方なので、己の私的な弁解のために本来の趣旨とは異なった「悪人正機説」を前面に打ち出した近代浄土真宗は間違っているだとか、今の政治家は己の利益ばかりを追求して天皇陛下を都合よく利用している悪人ばっかり
    だとか(この対談時は民主党政権。某国の要人とムリヤリ陛下を会わせたことを言っているとみた。)なかなか言いづらいことをズバリと言っていました。

    まぁ、長く生きられてきた酸いも甘いもかみ分けたお二人が、いろんな対談をして、その本の収益金を東北への義捐金にあてようとして出版された本です。

    能とか源氏物語とかいろんな話が出てくるので、このお二人を知っていて、ちょっとその思想が気になる人には楽しめる1冊かもしれません。

  • 東日本大震災について語り合う対談に興味を引き、手に取りました。
    そのものについては多くは語らず、日本の文学作家や文芸、文化などに触れるところが多かったですね。
    この本を通じて古事記、源氏物語、能に興味がそそられましたが、
    元々私が読みたかった部分は最初と最後の章だけで十分であったかなと思います。

  • 東日本大震災後におこなわれた対談。瀬戸内が89歳、梅原が86歳。瀬戸内は、壮絶な恋愛の末に出家するという経歴を持っています。梅原は、日本古代史の分野で大胆な仮説を次々と提示し、さらにはスーパーカブキの原作をも手がけるという異端の思想家です。

    人生の酸いも甘いも噛み分けた2人の対談なので、東日本大震災後の日本人へのメッセージといっても、日本の文化全般にまで話は進んでいきます。仏教の自利利他の考えや、『源氏物語』から、日本人の精神について説き起こすといった内容になっています。もっともそのぶん、震災から話が離れてしまっているのではないかという疑問も生じますが。

  • 対談

  • お二人の対談が多岐に渡るものであり、非常に興味深く読むことができました。片方では飾らない、ざっくばらんな生きかたであり、もう片方は、信念を貫く生きかたをされているお二人のお話しに惹きこまれます。お二人のこれまでの生きかた、東日本大震災を経験した後の生きかた、考えさせられます。

  • 最初に著者お二人に謝りたい。
    この本の印税はすべて被災地に行くみたいなんですけど・・・・すみません古本で買いました・・・・ごめんなさい
    震災直後、梅原さんのお誘いを受けた寂聴さんとの合計175歳の対談です。
    内容的には震災をきっかけとした対談ですが、そこはこの二人。源氏物語やお互いの東北との関わりなど多岐にわたります。
    ですので、時間が無い方は最後の章だけでも良いかもしれません。
    (個人的にはそれ以外の章は・・・・な感じで)

  • 源氏物語や能、仏教、岡本太郎などを達観した二人の対談。脱原発、どん底は続かない、というメッセージは共感するところがあった。達観した領域にいるだけに、二人の世界に入ってしまっていると感じる部分もあったかな。

  • 2011.11.11読了

    瀬戸内寂聴と、梅原猛の会話をそのまま本にしている。
    少し期待しすぎてたか、内容があまりなくてガッカリ。
    二人とも、脱原発派。

    瀬戸内寂聴さんの勧めてた与謝野晶子が書いた源氏物語を読みたいと思った。

    P188~の、代受苦ー死んだ人の魂の救済
    この賞が一番面白かった。

    ・神仏は敬うもの
    ・ものは大事にするもの
    ・被災しなかった人間は、被災人が身代わりになってくれたと思って、いつも忘れることのないように

    P194
    ・瀬戸内寂聴「戦争が終わった時、アメリカは、なぜ日本の国は小さいのにあんなに戦争が強かったのか調べたそうですね。そうすると、家族制度だっていうわけです。(中略)マッカーサーが来て、核家族を推奨したそうです。(中略)家に年寄りがいなくなると古いことがわからなくなって、だんだん家族が弱くなった。アメリカの政策が買ったんです。日本は戦争に二度負けたんですよ。」

  • 生ききっている二人にしかできない対談。確かに読む価値のある本ですが、そこから何をすべきかは見えてきません。

  • 仏教や源氏物語のことなど、私には勉強不足でわからないことが多かったのです。ただ、どん底はずっと続かない、必ず救われるときがくるというメッセージが強く感じられました。源氏物語、読んだことないので、読んでみようかなと思いました。原文ではきついので、与謝野版か瀬戸内版で。

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著者プロフィール

せとうち・じゃくちょう 1922年、徳島生まれ。東京女子大学卒。1957年に「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる(旧名晴美)。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞受賞。1998年『源氏物語』現代語訳を完訳。2006年に文化勲章を受章。他の著書に『釈迦』『死に支度』『わかれ』『求愛』『いのち』など多数。

「2018年 『花のいのち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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