カンタレラ~碧の毒薬~ (ドラゴンコミックスエイジ)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 富士見書房 (2012年10月4日発売)
3.86
  • (3)
  • (6)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 85
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・マンガ (164ページ) / ISBN・EAN: 9784047128248

作品紹介・あらすじ

初音ミク×KAITOの大人気曲を強力タッグでコミカライズ!!! ボルジア家の長子・チェーザレ(KAITO)と妹・ルクレツィア(初音ミク)。彼が父から渡されたのは家に伝わる毒薬「カンタレラ」だった―。

みんなの感想まとめ

物語は、ボルジア家の兄妹、チェーザレとルクレツィアの関係を中心に展開し、原曲の魅力を巧みに引き出しています。特に、壱加による美しい絵が物語の雰囲気を一層引き立て、読者を惹きつけます。原曲の色気だけでな...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最高でした!!
    楽曲にも添えた内容で終わったのかなと思います!
    壱加さんが絵を担当していることもあり、物語の雰囲気にマッチしています。
    何度も読み返したくなりました。

  • 毒がどこに向かうか追いかけて、辿り着いたわ愛のゆくえ。

    「チェーザレ・ボルジア」は、かの『君主論』の生みの親にして「マキャヴェリズム(権謀術数主義)」という言葉の語源になった思想家「ニッコロ・マキャヴェッリ」が理想の君主として見定めた人物です。
    そんな彼「チェーザレ・ボルジア」は、生家に伝わる謎の毒薬「カンタレラ」や実妹「ルクレツィア」との近親関係などという、醜聞ないしは伝説により長く欧州にて語り継がれた人物でもあるようです。

    と。そういったわけで、それらふたつの妖しいロマンスを下敷きにして世に送り出されたのが『千本桜』でも名高いボカロP「黒うさP」の初期の代表作『カンタレラ』でした。
    VOCALOID楽曲はサービス開始翌年から2024年現在に至るまで、動画サイト「ニコニコ動画」の人気を密度の差こそあれ下支えしてきました。その中で同作は初期からのファンなら聴き馴染んだ方も多いかと。

    そういったわけで同名の本作は、いわゆる楽曲の漫画というヤツです。
    楽曲をほかの媒体に持ち込むという試みは「悪ノP(mothy)」氏が自作「悪ノ/大罪」シリーズで端緒を開いて以降、2010年代は活発に行われていましたが本作もその一翼を担った形になります。

    よって、今回コミカライズを手掛けられたのは、今先ほど紹介した「悪ノP(mothy)」氏の作品でメインのイラストレーターを務めることが多い「壱加」氏でした。
    氏はシンプルながらに硬質で繊細な線の置き方から、童話の温かみ、もしくは残酷さを強く印象付けられるイラストレーターです。もちろん人によって賛否は分かれるのでしょうけれど、中世欧州を舞台にするのなら当時の界隈でこの方以上はそうそう見つけられなかったと記憶しています。かくいう私は壱加ファン。

    では前置きはこのくらいにして、いい加減作品そのものに触れておきますか。

    謎の毒薬「カンタレラ」の正体と、近親愛をどう描いてみせるか?
    伝説を基にするなら、まず気になるのは以上二点でしょう。
    ただ、本作は史実をモチーフにした楽曲劇です。あくまで史実は下敷きだということを念頭に置くとして。

    語られなかった物語という解釈で、チェーザレの内心に迫っていけるか。
    そして、楽曲の詩からも感じ取れる兄妹の淫蕩な関係にある程度であれ迫れるか。
    もっと踏み込んで本作の見どころを述べるとするのなら、やはり二点だと考えられます。

    ゆえに、それらのオーダーに、原作と作画の両氏はある程度ではありますが、応えてくださった印象です。
    ある程度というのは、元の楽曲がいくらでも想像を膨らませられる名作であるから。
    可能性は人により異なり、それこそ無限大であるのならそこまで応えた時点ですごいことだと思うのです。

    それでも、本当に最後の一押しが足りなかった感じもあるので私の中では星四つとしますが、楽曲の後押しがあり、ノリに乗っている時と限るなら星五を付けられるポテンシャルはあると考えます。
    それと単巻で完結させたのは、長々とチェーザレの人生を描くわけにはいかない以上妥当な分量でしょう。

    さて、チェーザレ役の「KAITO」とルクレツィア役の「初音ミク」。
    色気ある声で背徳の物語を歌い上げるKAITOと、その背後で確かな存在を主張するミク。
    動画PV出演がふたりに絞られる以上、ほかのボーカロイドキャラが登場しないというのも納得です。されど、キャラの象徴である巨大ツインテールを中世の背景・服飾に乗せて違和のない壱加氏はやはりすごい。

    元がイラストデザインのみで設定がほぼ存在しないからこそ、ボカロキャラはどんな役でもこなせるのかもしれないのかもしれません。あらためて読み返す度、その真価を実感させられる私がいます。
    それと壱加氏の絵は表情が動かない人形のようだと評されることも多いのですが、全体としては室内劇であり淡々と進行する背景と、最後の仕掛けを演出する上で噛み合うと思います。これぞ人選の妙ですね。

    というわけで、いささか陳腐な物言いになりますが、オチの部分はご自身の目でお確かめいただくとして。
    チェーザレと――の人生はこれからも続いていくのでしょう。
    人形のように変わらぬ微笑を浮かべるミクが確かに示した「我」にはじんわりと惹かれてしまいました。

    血と家の呪縛ありき、どこに行けないからこそ縛られることを選ぶ。
    なかなかに背徳的な選択をした彼女のこれからについて、ゾクリとさせられてしまいましたから。

  • 良かった。終わり方も良かった。原曲の良さを損なわず、物語の広がり方にも無理がない感じ。数多いボカロ楽曲メディアミックスの中でもかなりの良作だと思います。黒うささんの原曲が好きな方も壱加さんの絵が好きな方も是非。

  • この元ネタの曲がとても好きです。少し前に舞台になってたって話は聞いたけど漫画にもなっていたとは。メイトでたまたま見つけて思わず買い物かごに放り込んでしまった。
    漫画なのに台詞に使われている言葉がびっくりするほど美しい。原曲は色気ばかりに目がいってたけどこの漫画を見た後だと耽美に捉えられそう。ルクレッツィア、まさに毒薬みたいな性格でしたね。チェーザレは思ったより淡白な性格だった。
    以前舞台のあらすじを見たときと同じ名前が使われていることだけはわかったけど内容は舞台と一緒なのかな?イタリアが舞台なのも雰囲気出ててよいですね。

  • カンタレラーー十五世紀ローマにて、毒殺の歴史で栄華を築いたボルジア家の、当主にのみ受け継がれる秘伝の毒薬。
    次期当主・チェーザレの前に、離れて暮らしていた妹・ルクレツィアが現れた時、二人をめぐるボルジア家の運命が大きく動き出す。

    ボーカロイドの楽曲として有名なカンタレラをコミカライズした作品。
    正直期待してなかったんですが、予想以上の良作に仕上がっていて嬉しい。
    ビジュアルもほぼカイトとミクなのでなお嬉しい。
    楽曲の雰囲気を上手く纏めてる。幼少期の二人の出会いから最後まで、いい感じの肉付け。
    特にルクレツィアさんのキャラがすごく好みだった。兄妹愛最高です。
    可愛いのに強かな妹に頭が上がらないお兄様とかね。
    最後もちゃんと救いあって良かった!

  • 初音ミクとカイトで……?と思いつつ。元ネタ歌か別漫画か(どっちも知らずにすみません)解りませんが、何気に楽しめました。

全6件中 1 - 6件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

漫画

「2016年 『COMIC 悪ノ娘 第三幕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

壱加の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×