朧月夜の怪 薬師・守屋人情帖 (富士見新時代小説文庫)

著者 : 青木祐子
制作 : 中島 梨絵 
  • KADOKAWA/富士見書房 (2013年12月11日発売)
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  • 本棚登録 :31
  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047129856

作品紹介・あらすじ

江戸の中心から離れ、ひとり暮らす薬師・守屋真。江戸府内で一通りの医学を学んだのち渋谷町に居をかまえ、江戸の中心とを往復しながら暮らしを立てている。そんな守屋は着流し姿で背に刀傷のある男を助けるが……。

朧月夜の怪 薬師・守屋人情帖 (富士見新時代小説文庫)の感想・レビュー・書評

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  • コバルトで少女小説を書いている作家さんなのですね。筆致が落ち着いていて時代物でも違和感なく、なかなか良かったです。。寛政の頃の江戸時代、医師・薬師としてひっそりと生きる守屋真が関わる4短編。主人公が何故、腕がありながら医師として大々的に活躍しないのか謎めいていて気になります。飼い猫の“おぼろ”も、もっと登場して欲しいところです。

  • ヴィクロテの作者による時代小説。

    時代小説でミステリー仕立てだが、捕物帳でもなく勧善懲悪でもない。

    薬師でもあり、医術の心得もある守屋を中心に事件は起こり、淡々と謎が解かれる人情物の風情。

    どちらかというと今まで華やかな世界を描いていた作者の新境地か?

  • 少女小説の人気作家青木祐子さんの新作です。

    『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー・シリーズ』や
    『上海恋茶館シリーズ』などのヒット作を持つ青木さんは
    確かに今ノッている作家さんのお一人。
    意外なことに時代小説に挑まれたということで、
    このジャンルも大好物なので早速読ませて頂きました。

    あまり色を付けず、淡々と物事を描くことで作品に上品さや
    いい意味の静けさを出したかったのかなと思うのですが
    主人公の医師、守屋の個性があまり際立たなかったのは
    残念です。

    お話には破綻はなく、きちんと始まりきちんと落ち着くので
    やはり筆力はお持ちなのでしょうね。

    守屋が医師として関わったけが人の背後にある
    事件や事情を解き明かし、彼らの傷を癒やすというのが
    コンセプトなのですが。

    次回もし続くのならば、もう少し大胆に守屋の感情の起伏や
    市井の人々の姿を描いていいと思います。

    連作短編の主人公たちの感情をもっと細やかに描かないと
    ただ淡々と物事が起きているだけに見えるので
    設定は魅力的なのに読者は食い足らないのです。

    何か秘密や過去のありそうな守屋を、もっと思い切って
    クールな二枚目に書くとか、情緒的な部分や季節感・風俗
    が書き込まれればもっと面白かったはずです。

    失敗しないよう、慎重になりすぎたのでしょうね。

    ちなみに。

    どなたかが、なぜ守屋の住む場所が渋谷なのか?
    と疑問を呈していらっしゃいましたが、おそらくこういうこと
    が理由かな、と思うことが調べてみてわかったので。

    当時の渋谷村は江戸の郊外。
    武家屋敷もありましたが農地も広がるという江戸へ
    指呼の間の場所です。

    ですので江戸の喧騒を避けて薬草を栽培している青年が
    浮世を捨て切ってもいず、隠れ住むには格好の距離感の
    場所なのでした。

    このへんの説明も作中にあればもっと具体的で
    イメージが湧きますね。

  • 気軽に読める江戸物。
    さらりと読むのにちょうどいい感じ。

  • 薬師の守屋が人のつながりを元に謎を解いていく時代小説。
    守屋という人物の過去もなにもわからず、謎めいた感じでさらりと読めました。ただ、謎解きの部分はなんだかありきたりのものが多かった気がします。時代小説へ初挑戦だからなのか、謎解きに関することばかりが出てきて、余白というか町の情景などがあまり出てこなくて、その部分がちょっともったいない気がしました。ちょっと唐突な印象が。色んな意味を込めて、今後に期待してます。

  • さらりと登場人物を紹介、という印象を持ったのでがっつりした続きが出るといいな。

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