機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER (カドカワコミックス・エース)

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  • KADOKAWA (2007年6月22日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ) / ISBN・EAN: 9784047139312

作品紹介・あらすじ

SEED初OVA作品を完全コミカライズ化。しかも、OVAでは語りつくせなかったストーリーを描き下ろし!! ファントムペインのスウェン、DSSDのセレーネ、二人をつなげるスターゲイザーの戦いとは……。

感想・レビュー・書評

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  • 『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』のコミカライズ。
    どうしても読みたかったのは、アニメではセレーネとスウェンの生死が不明のままエンディングを迎えるのだけど、こちらではその後のエピローグがちゃんと描かれているからなんだよね。
    もうね、読んでよかったよ(これってネタバレか)。

    大筋はアニメのとおりだけど、アニメでは描ききれなかった部分について幾つかのシーンが加筆されたり、セリフの違いがあったりして、アニメよりはもう少しキャラたちの感情的な部分の色合いが濃くなっている。

    そのなかで私はコミカライズの方がアニメよりもお気に入りになったシーンがあった。
    それはストーリーの終盤、セレーネとスウェンが〈スターゲイザー〉のコックピットで交わすセリフ。

    【アニメ】
    スウェン「あなたに似た人を知っているような
         気がする」
    セレーネ「うふふ…、そういえば昔、そう言っ
         て言い寄ってきた男が1人いたわ 
         もう死んじゃったけど…」
    スウェン「あっ そういう訳じゃ」
    セレーネ「照れてるの?」
    スウェン「からかうな」
    セレーネ「…名前は」
    スウェン「スウェン…」

    最初のスウェンのセリフはセレーネを口説いているわけじゃなくて、忘れていた優しいお母さんの面影を思い出しかけて、つい口にでちゃったんだよね。
    それをからかうセレーネの言う「男」というのがエドのことなのか、それともエドと知り合う前に愛した男なのか、私にはわからなかったのだけど。
    でも、もしエドのことだとしたら、このセリフでストーリーがいきなり悲しいラブストーリーへと傾いた感があって。なんていうのか、セレーネが何のために生きて帰ろうとするのか、その意志が見えづらくなった気がしたんだよね。そこに私は違和感が残ったんだ。
    エドは、うん、そうだよな。
    エドはセレーネのことが好きだったと思う。
    でもセレーネにとって1番大切なものは〈スターゲイザー〉とともに少しでも遠くへ、火星軌道よりも遠くの天体を目指すこと。
    エドはセレーネの「星を目指す」想いをとても理解してたから、大人な彼はセレーネを恋愛とは別の方向から彼女の夢を支えようとしたはず…、たぶん。だからコーディネーターでも2年かかると言われる第1級管制官の資格試験を受けようとしたんだと思うのよね。
    セレーネも共に「星を見上げる」エドでいてほしいのじゃないのかなぁ。
    恋愛よりももっと強くて尊い絆で。
    だからこの状況で、もしエドのことを言ってるのだとしたら、こういう思い出しかたはエドがちょっと気の毒に思えちゃった…なんて、また妄想が暴走してるよ、わたし。

    【コミカライズ】
    セレーネ「少しでも遠くに行きたくてこの子
         (スターゲイザーのこと)を作ったの
         に…
         こうして元いた場所へ必死に帰ろう
         としてるなんて」
    スウェン「遠くに…?」
    セレーネ「そう
         昔から星座や流星群を見るのが好き
         でね…
         まわりはみんな恋愛だのファッショ
         ンだの夢中なのに…
         私だけずっと遠くの星ばかり追って
         た」
    スウェン「……」
    セレーネ「さんざん変わり者だって言われたけ
         ど…
         でも仕方ないじゃない
         こればっかりは好きなんだもの
         だから必ず帰って─」
    スウェン「…俺もだ」
    セレーネ「…え?」
    スウェン「俺も…
         星を見るのが好きだった」
    セレーネ「そう…君
         名前は?」

    ね、全然セリフが違うし、雰囲気も変わるよね。私はこちらの方が大好き。
    セレーネとスウェンは、さっきまで敵として戦っていた相手が「星を見ることが好き」という、自分と同じ気持ちを抱く者だったことを知るんだよね。とくに私はセレーネの言葉に、初めて自分の気持ちを素直に口にしたスウェンに心が揺さぶられてたまらなかった。
    なにより、いつ死んでもおかしくない寂しい状況と、それでも大好きな無数の星に囲まれたなかで星を見ることが好きな人が側にいるという安心感。この設定がね、私にはぐっときたの。
    そこには「星を見上げる」ためには必ず生きて帰ろうという未来も見えてくる。
    それに「星」はスウェンが夢の中で思い出す過去にも繋がっていくし。
    あと、この会話がコミカライズのエピローグの伏線になるんだよ。

    コミカライズは、みんながやりたいこと、望むことを叶えるために、もう一度上を見て進むことを決意する前向きなエンディングだった。本当によかった。
    それと、ぜひ表紙カバーをめくってみて。にっこりしちゃうから。アポロンAでビームを発射した管制室の女性も救われたよね。入り口の陰に立っている彼も!

    悲しい終わりかたが苦手な私は、このエピローグを知っているおかげで、アニメを何回でも観ることができるのた。


    コミカライズを読んだことで、アニメを観る際の参考になったことをメモしておく。

    ・ ソル(16歳)とソルが「おじさん」と呼ぶエ
     ドモンド(37歳)の関係
     → 「叔父さん」ということ。
       エド(エドモンド)はソルの母親の弟。
        DSSDで働いていた両親を事故で亡く
      し、ひとりぼっちになったソルを引き取っ
      てくれたのがエドだった。

    ・ ソルは コーディネーター?
     → ソルは第1世代のコーディネーター。
       両親はナチュラルだったが、ソルをコー
      ディネーターとして産み、育てた。
      その理由は両親が亡くなってしまったため
      ソルには分からない。
       両親の意志をついでDSSDに入ったソル
      は16歳でスターゲイザーのテストパイロッ  
      トとなる。
       ※コーディネーターの成人は15歳
       ※叔父のエド(37歳)はナチュラル
       ※セレーネ(28歳)はコーディネーター
       ※スウェン(20歳)はナチュラル(コーディ
        ネーターを殲滅するために洗脳や投薬
        などを受けた特殊部隊員)

    ・ ファントムペイン所属のMSパイロット3  
     人の関係
     → ミューディー(18歳)はスウェン(20歳) 
      に、シャムス(19歳)はミューディーに、そ  
      れぞれ片想い。スウェンは恋愛感情全くな  
      し。
       彼らはブルーコスモスによって戦闘マシ
      ーンとして薬物投与や洗脳教育をされてい
      たけれど、ブーステッドマンやエクステン
      デッドほどには強化されていない。
      なので、仲間を思いやったり、人を好きに
      なるなどの感情は表面に出にくいだけで、
      失くしているわけではない。
      
    ・ セレーネはエドが亡くなったことを知って
     いた?
     → 宇宙にソルとともに上がった直後、ソル
      に連絡が行ったことで、セレーネも知る。
      連絡したのはレイエスか。
       レイエスはテロリストのMSを止めるた 
      め、エドとともにリニアガンタンクに乗り  
      込んだ曹長。
      エドはその戦いで死亡。レイエスは生きて
      いたんだね。よかった。

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著者プロフィール

1979年慶應義塾大学医学部卒業,慶應義塾大学精神神経科助手,埼玉社会保険病院神経科部長,昭和大学藤が丘病院精神神経科助教授などを経て,2006年より現職。現職渋谷もりやクリニック院長,昭和大学藤が丘病院兼任講師,医学博士。著訳書 治療作用―精神分析的精神療法の手引き(岩崎学術出版社,監訳)境界例(医学書院,分担執筆)気分障害(中山書店,分担執筆)

「2018年 『精神科医の思春期子育て講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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