クローバーフィールド KISHIN (角川コミックス・エース 202-1)
- 角川グループパブリッシング (2008年8月26日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047150591
感想・レビュー・書評
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(どこかで聞いたタイトルだなあ)と手にとって表紙を見て、(ああ、そういえば映画があった!)と思い出しました。
当時、かなり話題になった謎映画「クローバーフィールド」と同じタイトル・同じ表紙絵のため、(映画のコミカライズ?)と気になったのです。
映画は未見ですが、それでも数ページ読んで、明らかに派生形のものだとわかりました。
舞台が日本で、主人公は学校のいじめられっ子と、かなり小粒な話になっているためです。
そういえば映画のサブタイトルはHAKAISHAでしたね。
恐ろしいモンスターを召還でき、操れるポッドを体内に埋め込まれた主人公。
埋めたのは、母親です。父親は、正義の名のもとに息子を殺そうとします。ひどい両親です。
少年の絶望がモンスターを呼ぶということでしょう。
でも、モンスターに乗ってしまうなど、妙に「エヴァ」っぽいと言われる理由が納得できます。
母親ののめりこんだ宗教は怖く、父親が息子よりも優先した正義も、ある意味非情なもの。
これだけ両親に、好き勝手されたら、子供は誰だってなすすべもなく、負の力を強めることしかできないでしょう。
おそらく、オリジナルよりは相当規模が小さいものになっていると思いますが、謎だらけのままの映画と違って、この本では謎は全て解き明かされているので、スッキリしました。
ポッドを埋め込まれたという状況に、『マトリックス』での、追跡用チップを腹部に埋め込まれたネオを思い出しました。
私は「ふーん」で終わってしまいましたが、映画を見た人にとっては、おもしろい話かもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
完結