機動戦士ガンダムUC (6) 重力の井戸の底で (角川コミックス・エース 189-7)
- 角川グループパブリッシング (2008年10月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047151123
作品紹介・あらすじ
"ユニコーン"が示した次なる座標は地球連邦政府首都・ダカールだった。ラプラス・プログラムが示した地に"ユニコーン"を立たせるべく、イスラム系反政府勢力のダカール襲撃計画に協力するバナージたち。しかし積年の怨讐は、巨大MA"シャンブロ"が吐く炎となって暴走を始める。首都を飲み込む炎を前に、バナージが選び取った行動とは…!?かつてない一大スペクタクルに息を呑む、新・宇宙世紀神話第6弾。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
アニメ版の4話をカバー…なのだけど、ここは基本設定がかなり変わってる。
アニメではダカールへの侵攻はあっさり成功させてて、メインはトリントン基地への侵攻なのだけど、小説版ではダカールへの侵攻がメイン。ゼーズールの支援はあるけど、各地のジオン残党はここでは出てこない。
そして一番大きいのは、小説ではガーベイ一族の動機のベースが宗教対立ってことだなあ。ガンダムシリーズでは基本的に宗教の話は出てこない(ムーンムーンとかはあるけど)ので、リアリティを強調したかったにしてもこれはかなり違和感がある。ここまででもアニメでは基本的に連邦vsネオジオンという形に簡略化されているのだけど、ここでも親族を殺された恨みに単純化しているのは正しい改変に思える。
後はマリーダさんの過去がより細かく描写されてたりすることか。これは改めてアニメ3話を見ると相変わらず目一杯情報が詰め込まれてるのが分かる。でもこの辺は説明しすぎかもなあ。
これでアニメを見た分までは基本的に追いついたのでここからはアニメを見てから読み進めることにしよう。 -
第6巻は、地上編です。地上も地上、砂漠の話から始まります。
ファーストガンダムでも砂漠の話しが結構ありましたが、それを彷彿させますね。
しかしガッツリ砂漠です。こんなにしっかり砂漠の話が書かれるとは。
そして後半は、首都ダカールでの戦闘。
なんだか巨大なモビルアーマーが大暴れです。
そして最後に黒いモビルスーツの登場。
この巻も面白いです。
ブライトさん出てきたり、そこここにファーストガンダムのネタもちりばめられていて、楽しめます。
しかしバナージは連邦側に付いたり袖付きに付いたり、一体ナニモノ(?)(^_^;) -
・ダラっと長いけどジンネマンとの殴りっこのシーンが佳境。OVAに比べるとダカールの惨劇の描写が執拗でいかにもガンダム的。
-
地球編開始ですね。末端の一兵士の描写など、福井版リアルガンダムの面目躍如という感じです。
-
多数の伏線がちりばめられながら、しかし、ラプラスの箱を巡る謎は謎のまま、前半は多数の登場人物の人物描写とともにバナージの成長が語られる。そして、ダカールでユニコーンを駆るバナージは人間としての成長を糧に巨大モビルアーマー・シャンブロと戦う。相変わらずの暑苦しい文章だが、戦闘シーンでは思わず息をのむほどの描写。このままの勢いで、伏線をうまく回収し、物語をカタルシスのある結末に導いて欲しい。
-
熱いぜバナージ君の巻。
それに付き合うジンネマンも熱すぎ。
けど最後はやってしまわれたバナージ君、
次の巻ではガンガレ。
ユニコーン2号機はバンシィって名前あるのに
1号機はそのままユニコーンのままなのか? -
アニメに追いつかれる前に必ず読もうと、アニメ版1巻発売前頃から少しづつ読み進めてます。
今回初の地上戦で、連邦首都ダカールでの攻防がメイン。このあたりはZ・ZZでも何度か登場しているのでイメージしやすいですね。
見所はいろいろありますが、やはり巨大MAとのバトルがクライマックス。人型ロボット兵器の戦闘シーンを小説で描写するのは素人が考えているよりずっと難しいのかもしれない。しかし、このモビルアーマーという巨大な兵器はアニメだとでかいのがガシャガシャ動いてビームを撃ちまくって終わりという画面になりがちなのに対して、小説だと、その巨大さを獣に例えたりいろいろ人型でないことや巨大であることをうまく使って文章に表現しているのが読み応えありました。
あと4冊、先が楽しみだ。