機動戦士ガンダムUC (7) 黒いユニコーン (角川コミックス・エース 189-8)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング (2008年12月24日発売)
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047151437

作品紹介・あらすじ

虜囚となったバナージを乗せた戦艦「ラー・カイラム」が寄港したトリントン基地に積年の妄執を決死の志へと変えたジオン残党軍が襲いかかる。混乱の中、ブライト艦長の言葉を胸に再び「ユニコーン」に乗り込んだバナージは、目の前で再び連れ去られたミネバを奪還するため、ついに大空へと飛翔する!黒き「ユニコーン」との対決が待つ高高度の戦場で、バナージがつかんだものとは-!?ガンダムサーガ最新作。激情天駆ける第7巻。

感想・レビュー・書評

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  • 再読

    初読はもう数年前になるかな。当時は「福井晴敏の作品を読みたい」という気持ちから、wikiやら何やらで大急ぎにガンダムワールドを予習してからこの作品を読み始めた。

    付け焼き刃のガンダム知識ながらも福井ガンダムワールドにどっぷりと浸り楽しめた。ついでに、それまでは「アニメオタクのやつ」と若干蔑んでいたガンダムに対して「面白いじゃん」と認識を改めた。

    この数年でガンダム知識を多少増やした上での再読・・・やっぱり面白い。

    いや、ガンダム知識が増えたことで、さらに面白く読めた。

    「ユニコーンガンダムは伊達じゃない」の台詞は、劇場版人気作へのオマージュだったのね。往年のファンにはたまらないだろうな。

    ネェルアーガマ、ラーカイラム、その他モビルスーツも既存のガンダムファンにはニヤリとなる機体ばかりだったのね。




    今作(黒いユニコーン)では、
    ミネバが「受け止めなさい、バナージ」と念じて高空から身を投じるシーンがとても好き。

    ★4つ、9ポイント半
    20211003

  • 第6巻に引き続き、地上編です。
    いやこれも面白いです。素晴らしい。
    バナージとユニコーンはラー・カイラムに回収され、かつて一年戦争の際にコロニーが落とされたオーストラリアの基地に向かいます。ここでコロニーの落ちた跡地が見られるとは。こんなところでも一年戦争のエピソードが回収されています。
    そして後半は予想を裏切る巨大飛行機上での高空でのユニコーンとバンシィの戦闘。ちょっとこんなのありか(^_^;)と思う展開がいろいろありながらも、やはりここでニュータイプ同志の激しい戦闘が繰り広げられます。この辺も「ガンダム」ですねぇ。
    そして戦闘が終わると6巻終了かと思いきや、さらにもう一つ見せ場が。バナージとユニコーンを回収したガランシェールは再び宇宙へ戻ろうとするのですが、失速して地球に落ちかけます。それを引き上げる(!)のが宇宙から下りてきたネェル・アーガマ。この一連のシーケンスもすごいです。ここでもこんなのありか、と思われる展開がありますが、そこはそれ、ニュータイプなので何とかなります。(^_^;)

  • 白と黒のユニコーンが激しくぶつかり合う。
    そして、ミネバは自分の歩むべき道を見つけ始める・・・。

    今回もオヤジがたくさんがんばっています。これぞガンダムって感じですね。

  • 機動戦士ガンダム、ファーストシリーズの正当後継作品。亡国のイージスなどを書いた福井晴敏さんが書いている。

    シリーズも7巻まできて、宇宙から地球へそして宇宙へ戻るよう。途中からブライトさんがでてきて、このままがんばるのかとおもいきや、宇宙ではこのシリーズの冒頭で関わっていたホワイトベースタイプの艦へまた話が戻るよう。

    現代の戦争もそうだが、それぞれの立場で譲れないもの、正しいと思うもの、そういったものの、個々を見ると悪いわけでもなく、正当性もあるように思うのに、お互いに争う結果となってしまう。このシリーズの主人公はそのどちらの立場も理解していって、その狭間で解決策を模索している。

    アニメ化するらしいが、うまく表現できるのだろうか、薄っぺらい話にならなければいいが。

  • 迷っていた若者達がそれぞれの決意を固め
    自分の道を突っ走っていく。
    物語も終焉に向かうのか?
    とりあえずバンシィは退けたが
    今度は宇宙でシナンジュが待ってるな。

    ミネバがオードリーであることを捨てた
    道端のコーヒーの店のくだりは鳥肌ものだった。
    自分自身もガンダムの歴史が
    人類の負の面の歴史であることを当然と思っていたが
    ミネバと一緒に目から鱗が落ちる気分だった。
    こういうところが福井マジックだと思う。

    ラストはもうオヂサンホイホイ級の展開だ。
    ここであの台詞を持ってくるか!!
    もうヤラレタ!

  •  物語も後半戦に突入という雰囲気で2機の白と黒のユニコーンの激突と宇宙に上がる描写が見せ場。
     ガルダからの発進というシチュエーションが「銀色ドレス」を思い出しますなあ。

     リディがメインキャラから外れ始めたり、アルベルトが意外にいいやつだったりとキャラクターの側面が描かれ始めたのがいい感じ。

     アニメ版だと4話で描かれた旧式モビルスーツの大乱戦の描写も手に汗握る展開で非常に面白かった。

  • いよいよ物語も大きな転機を迎える。
    再開、決別、同調。
    交錯する人々の想いが見えるだけに、なかなか息つく暇もない。

    バナージも、いよいよ決意を帯びた目付きをしてきた(見てないけど)。
    再び上がった宇宙で、そういったドラマが待ち受けているのだろうか?

  • ジオン残党軍の大活躍に涙……!

    MS05のスナイパータイプが久しぶりの射撃をした瞬間の、
    パイロットの描写がとても秀逸!

    こういう男臭さはたまりませんな。
    ランバ・ラルのようなキャラクターが好きな人にとっては、
    とても共感できる巻ではないだろうか。

  • リディ、お前は泣いていい。アルベルトも意外に。古参兵の意地、ガルダの迫力と綱渡りの戦い、奪還からもう一悶着のラストと凄い密度。

  • ラーカイラムからもう一度宇宙に行くまで。
    ブライト艦長は渋いなぁ。リディはどんどん視界が狭くなっているような感じがする。どんな真実があるんだろう。

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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