機動戦士ガンダム00 蒼い絆 (角川コミックス・エース 222-2)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047152663

感想・レビュー・書評

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  • この本の1期版とも言える「蒼い記憶」も立ち読みしたんですが、
    そっちはかなりイマイチだったので少し心配にもなってたんですが、
    こっちは文句なしに良かったです。
    しぐま先生の絵柄が優しくなっているのもかなり大きい。

    かなり種の「THE EDGE DEGIRE」に通じるオムニバス集です。
    沙慈君が最初と最後に1編ずつ、ソーマさん(マリーさん)、スメラギさん、
    マリナさんの5編。
    最後の沙慈君編はティエリアもからませてあるという変り種。
    めさ長文になったので続きで…ネタバレ満載です。


    改めて、名シーンが多かったなぁと思いましたね。
    6~7話の時の、撃てなかった沙慈君にイアンさんの言った
    「撃てなかったか…いいさそれで」とか。
    ところどころにCBの気質が出ているというか…
    幻想水滸伝2のフリックさんの言葉を借りますが
    「俺達は戦争屋だが、殺し屋じゃない」的な。
    本編関連でも散々言われてますがホント矛盾してますがね;
    あくまで外側の人間には強要しないというか。

    …それを考えると強要はしてないとはいえスメラギさんはともかくライル君
    引きこんだせっさんは大胆極まりないな;;
    もっとわからんのはフェルトたん、ミレイナたんのようにCBが故郷のような子ですが。
    彼女達は殺戮に直結していないし、映画でも生還して欲しいです。

    話がそれました。ソーマさんとマリーさんのお話は、この2人(1人)の関係性
    がとても綺麗に描かれていて素晴らしいです。
    自分的解釈としては、ソーマさんはマリーさんの存在を自覚した時、
    自分が「超兵」として生きた「罰」を受け、自由な体を今まで外の世界に出られなかった
    マリーさんに託したと取りました。
    ソーマさんは荒熊さんの手を離してしまったけれど、
    「マリー」な自分はアレルヤ君の手を離さない。
    ううぅ泣けます…
    後半ソーマさんが表に出たのは、きっと「マリー」を護るために
    表れたのでしょうね。

    最後の沙慈君+ティエリアの話は結構衝撃的です。
    最後、ティエリアがこう言っているのです。
    「僕は確かに 人として生きた 僕の残した影響は 確かにこの世界の
    一部になったと信じている …だから人としての僕は 安心して逝こう
    イノベイドとしての僕は ヴェーダに還り 君たちを見守っていこう」

    自分で以前「彼と周りが「人間でなくてもいい」ことを受け入れてくれたら…」と
    言っていたもののこういう描かれ方として見るとかなり衝撃です…
    逆に彼は「人間でない」ことで死なずにすんだとは言えるとは思っています。
    どんな形であれ「生きている」ことは可能性であると思うので、
    生きていてほしいんですよね。

    マリナさんの話は、最後のページが最高です。
    これを描きたくて映画があるのではと思いますよ。

    最後に、前興奮していた2期メンバーズ全員集合写真はスメラギさんのお話の最後です。
    フェルトたんやミレイナたんと違い、彼女は外側から入り、かつ
    直接手を下さず殺戮に繋がる指示を行うわけで…
    ある種現実の裁判官のような重さを背負っているんですよね…
    そんな彼女が前を向いてくれるのは泣けます。

  • わざわざ一期分の「蒼い記憶」まで買って楽しみにしていた二期分の単行本。それもこれも、ぶっちゃけて言えばソーマリー回が見たかったがためなんですが。(おい
    予想以上にソーマが可愛かった…!それにセルゲイ大佐がかっこいい。幼少期アレルヤが施設から脱走するシーンのマリーと、最終決戦でやられそうになった大佐を救い出そうとするソーマの「私は一人になってしまう」が印象的でした。
    あと久々にサジルイに触れてアニメ見てたときの気持ちを思い出しました。最後がハッピーエンドなのに過程が過程だから妙に切ない。。
    刹那とマリナ、スメラギさんの戦う理由、最後のティエリアは上手くまとめたなあと思いました。
    全体的に「蒼い記憶」よりオリジナリティがあって面白かったかも。

    なーんか勉強量に比例して最近マンガを買いまくっているような気がする。心が潤いを欲しているようですね。

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