“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)

  • エンターブレイン (2009年12月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784047260306

作品紹介・あらすじ

もうひとつの“文学少女”の物語、第2弾!!

みんなの感想まとめ

テーマは成長と向き合いであり、登場人物たちの葛藤や成長が描かれています。シリーズの第2弾では、文学少女の見習いが「フランケンシュタイン」をモチーフに、怪物との関係を通じて自分自身を見つめ直します。物語...

感想・レビュー・書評

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  • 菜乃ちゃんは不思議な魅力の持ち主だと再認識した傷心でした。
    菜乃ちゃんって読み始めて中盤くらいまでは本当に苦手意識が先行してしまう珍しいヒロインだと思います。何でしょうね、光が強すぎる故に無粋に感じるのでしょうか。人の心の柔らかいところにズケズケ入り込んで、楽観的な言葉で心を踏み荒らされるような。
    彼女が嫌な性格なら良かったのに、これが100の善意だからタチが悪い。
    でも、菜乃ちゃんはしっかり「ごめんなさい」ができる子なんですよね。本当に凄い。ごめんなさいってありがとうより勇気がいる言葉ですよ。
    だからこそ、物語の中で成長していく菜乃ちゃんを応援したくなるのでしょうね。
    今回のテーマはみずうみでしたが、まだしっかり読んだことのないお話なので今度読んでみたいと思います。

  • 2009 12/28読了。Wonder Gooで購入(新品)。

    表題作の「傷心。」もいいけれど、文化祭を描いた「怪物。」に心をかきまわされた。
    怪物を理解できない菜乃がそれでも怪物に向き合っていく姿に打たれる。
    結果は完全に見えているわけだけど、それでもこの見習い"文学少女"には頑張ってほしいな。
    怪物を知って、そういう愛もあるなんて受け入れるよりも、理解できず時に怯えながらも友達になりたいと言い、先に進むとも言った菜乃の綺麗さを応援したい、とかなんとか。

  • 心葉くんも菜乃さんも、千愛ちゃんも成長が目覚ましいし、菜乃さんの純粋さ (単純さ?) もほほえましい。でも、最後の展開は読めなかった。それにしても、ななせちゃんの報われる日はいつくるのかしら...

  • 「きみが大嫌いだ」──心葉にそう告げられてしまった菜乃。その日以来、心葉は本心を見せず、取り繕った笑みで菜乃に接するようになる。そんなのは嫌だ! と夏休み、菜乃はある行動に出るが……。傷心の夏が過ぎ、秋。文化祭に向け賑わう校内で、菜乃はまた新たな出会いを体験する。不吉な影を背負った少女。彼女に関わる中で、菜乃は彼女の、そして心葉やななせ、皆が様々に心に抱える闇と光を見つめることになる。もうひとつの"文学少女"の物語、第2弾!!

  • 見習い②。
    短編と長編の2本立て。

    [傷心]
    前回ラストの「君が嫌いだ」発言から、貼り付けた笑顔しか見せなくなったコノハについて麻貴先輩と共謀して合宿をする話。
    かつて遠子先輩と被る部分も多く懐かしく感じられた。
    コノハにデレて、怯える魚谷さんが可愛かった。

    [怪物]
    最作はフランケンシュタイン。
    この作品は人が悪魔や怪物に成り果てるものが多い。
    本作はまだ救いがあった方ではないかな?

  •  文学少女シリーズ続編2幕。◆本編は全体構成上、最終巻に遠子本人の謎解きを持ってこざるを得ず、中盤は遠子のチートさが際立っていた。が、遠子が舞台から退場した結果、展開のパターンが外れ、逆に登場人物が相互に影響し合う関係が生じ、各々が夫々に成長・変化を来すという輻輳的な展開が可能になった。そのため、ある出来事が皆を成長させる好循環を生んでいる。◇真っ直ぐな菜乃の思慕が、遠子への閉鎖的な恋慕に囚われがちな心葉を解放する。菜乃は未体験の人間の黒い部分に直面。ななせは遠子への妬心や心葉への捻じ曲がった恋慕が素直に。
    十望子や雫など直接的に本巻に関わるキャラクターはもちろん、臣のようなおよそ本題とは関係なさそうな人物までが、この中に含まれている。生きていれば、そして、前を向いて歩いていれば、人は、あるいは、人との関わりあいや繋がりあいは変えることができるのだ、文学少女全編に流れるこのモチーフを最もよく体現した一書のような気がしている。実に素晴らしい。

  • ★★★☆ 3.5 外伝2作目。やっとななせや菜乃が心葉に思いを寄せても共に寄り添えない理由が理解できた気がする。そういう意味で今回菜乃の成長、中々報われることがなかったななせの気持ちが報われる機会ができたことは読んでいて「ああ、よかったなあ」という気にさせてくれた。と思いきやラストに衝撃の展開。次はどうなるのだろうか。早めに続きを読んでいきたい。最初の頃の展開を忘れていたので再読するときには期間をあけずに連続して読んだ方が楽しめるということも付け加えておきたい。

  • ちゃんと読み返したいけどいろいろ切なくてつらいかもしれない。

  • 「フランケンシュタイン」という本をモチーフに書かれたお話。
    嫌いという言葉よりも、何気ない態度の方が辛いものがありますよね。
    周りから見ると羨ましい光景でも、裏側はドロドロで見たくもない。
    そんな風に感じる物語でした。

  • 「文学少女見習い」シリーズの第2弾。

    合唱部の仙道十望子(せんどう・ともこ)が、文化祭のためのコーラス劇の脚本執筆と、劇の出演を依頼します。題材はシェリーの『フランケンシュタイン』。仕方なく依頼を引き受けた心葉ですが、菜乃ばかりかななせも出演することになります。

    ところが、劇の練習を始めると、不気味な出来事が立て続けに起こります。合唱部の部員たちは、劇で使われる曲にまつわる「怪物」の仕業だと言い、菜乃は「怪物」の正体を探ることになります。

    やがて菜乃は、十望子の親友だった烏丸雫(からすま・しずく)を名乗る少女と出会い、彼女と十望子の間にあった確執を知るようになります。しかし、彼女が雫だと思い込んでいたのは、麻貴先輩が呼び出した、別の人物でした。

    というストーリーですが、臣くんを再登場させた意図がいま一つ把握できませんでした。続編シリーズでのななせのポジションにも、これ以上続けるとますます不憫になってしまうだけなのになあ、と思ってしまいます。

  • この見習いシリーズの主人公、菜乃ちゃんは巻を追うごとにますます魅力的になっていきますね!
    真っ直ぐで一生懸命で明るくて、もうすごく可愛い!


    今回は「フランケンシュタイン」の怪物がテーマ。

    皆誰しも心の中に怪物が潜んでおり、それまで善良だった人がある日いきなり怪物になってしまうこともある。
    それを逃げ続けていても、怪物はいつまでも追ってくる。
    自分が自分の意思で怪物と向き合わなければいけないのだと。
    そして愛する人の中に怪物のような異質なものがあったとき、こんなのはあの人じゃないと切り捨てるのはとても残酷なことだと、教えてくれました。
    どんなにそれが恐ろしいものでも、丸ごとその人を受けとめれる強さが私は欲しい。
    いつもこの作品は、テーマが深く色々考えさせられます。

  • 今回は菜乃が前回以上に頑張っていたので、応援しながら読んでいました。
    本編のキャラクターも多数再登場しているというのもあって楽しかったです。また反則オチかーという気分ですが。まぁ、伏線はあった気がするので反則とも言えないのかな。
    それにしても先輩は本当に便利なキャラだなぁ。本編の時からそうなのでいまさらですけども。お金持ちバンザイ。ご都合バンザイ。

    フランケンシュタインはちゃんと読んだことがないので、読んでみたくなりました。

  • なのちゃんが可哀想でもあり、健気。

  • 嫌いだ、と言われた次の日から、完全に仮面をかぶった先輩。
    それがとても嫌で、色々行動を起こしてみる後輩。

    最初の短編は、何だか懐かしいものがあります。
    場所と条件?
    そしてメイドさんをしてくれている、ちっちゃな彼女。
    手紙のやり取りは、主に身長の話でしょうか?w

    文化祭は、まさかの合同。
    しかもその背景にあった陰湿なものにびっくりです。
    まぁ腹の探り合いが通常装備の人達ですから
    当然と言ってはその通り、なのですが。

    最後に登場して、綺麗に去って行った彼。
    と思いきや…最初っから周囲にいたのか! という落ち。
    あちらもいいように使われている気がする…w

  •  心を抉るような愛憎。「見習い」である菜乃のキャラクターが物語をふんわり持ち上げてくれるけれど、やっぱり読んでいて、こんなに愛しくてこんなに切ない本は他にない。

     「傷心」はシュトルムの『みずうみ』に準えたストーリー。心葉に「大嫌いだ」と言われた菜乃が、それでも文学少女を目指しながら、心葉が好きでたまらない気持ちが溢れて。『みずうみ』のラインハルトとエリザベートは、結ばれない。ラインハルトはエリザベートに心を寄せたまま、結婚したエリザベートが幸せになることを遠くで祈る。エリザベートは彼を心の中では愛しながら、追わない。菜乃なら…本当に、追いかけていた?心葉の幸せを、誰よりも祈っているのに。
     菜乃が文学少女になりたくて、なきながら本を食べるところは本当に切なくて。遠子先輩は、心葉の心を持って行っていまったのかな。「見習い」を読んでいると、現金だけれど菜乃を応援したくなる。菜乃は、遠子先輩に、似てる。

     「怪物」は、メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』に準えたストーリー。元ネタは読んでいないのですが、ホラーだと思っていたら、こんなに秘めたる想いが詰まった本だったのですね。怪物を作ってしまった博士。家族を殺され、彼は自らも怪物になったのか。一人怪物を追うと決めた時、もし隣に誰かが居てくれたなら…。
     だからこの、心葉が付け加えた台詞が素敵。一人じゃ、ないよ。一緒の道を歩く友がいるから。

     心葉が、菜乃が一歩ずつ、歩き初めて。二人はどうなるのかな。最終巻も切ない予感。

  • 今回は、合唱部の劇「フランケンシュタイン」に参加することになったら、呪いのような出来事が連続して…というお話。
    "怪物"騒動によって真っ直ぐで純粋な菜乃の心にドロドロと沁み出してきた想いが辛かった。
    ただ、恐れながらも勇気を持って立ち向かう場面に心が震えました。

  • "文学少女"外伝の第二弾。夏の文芸部の合宿?を描く短編と、文化祭でまたもや劇に参加することになった文芸部を描く長編の二本立て。天使の歌声を持つ彼の再登場にはとても驚いた、複線の回収が素晴らしかった。
    ななせちゃんの恋心もまた前に進み始めたようで先が気になる。

  • まさか、あの人が出てくるとは…!
    全然気がつかなかった。

    菜乃は勇気があるんだか、無謀なんだか…。

    何はともあれ、ななせが前に進めて良かった。
    少し出てきた、美羽と千愛と3人のやりとりが好き。

  • 9784047260306 415p 2010・1・7 初版

  • 文学少女見習いシリーズの2作目。
    個人的には美羽とか千愛が再登場してくれたのが嬉しいです。

    文学少女見習いシリーズは本編に比べてミステリー要素が多い気がしますね。

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著者プロフィール

合唱王国福島出身。春の夕暮れに生まれる。幼いころから読むこと、書くこと、眠ることが大好きで、作家を目指す。作品に「文学少女」シリーズ、「むすぶと本。」シリーズ、『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』(いずれもファミ通文庫)などがある。

「2021年 『世々と海くんの図書館デート(5) 春めくきつねは、つりばしにゆられて、あのこに会いにゆきます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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