- エンターブレイン (2009年10月26日発売)
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感想 : 67件
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Amazon.co.jp ・マンガ (148ページ) / ISBN・EAN: 9784047260856
作品紹介・あらすじ
乱歩×丸尾、最凶の問題作。猛毒にして絢爛たる禁忌の扉が今、開く。
感想・レビュー・書評
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嗚呼、石川球太版も読んでみたい…
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『パノラマ島綺譚』に続いての江戸川乱歩×丸山末広コラボ。
前作よりも、エロ・グロ・ナンセンスが強くなっています。
時代はロシア戦争を経てのシベリア出兵の後、
戦傷で両手両足と、声を失った兵士とその妻が主人公。
貞淑な妻の中に潜む嗜虐的な性癖、、
不具となった夫のやるせなさと、抑えきれない欲望、
それぞれが徐々に“壊れながら”つまびらかにしていく、
そんな人の“欲望”の描きようが、なんとも衝撃的です。
原作自体が、いろいろと衝撃的な内容ですが、
なんとも上手く表現されているなぁ、、と。
原作を初めて読んだ時にゾッと感じたその世界観、
それがそのまま伝わってきたと感じています。
冒頭の「許す」との言葉、哀しいほどに痛く伝わってきました。 -
江戸川乱歩×丸尾末広の最強タッグ堪らない
江戸川乱歩の世界観に丸尾末広さんの絵柄がとても合う
最高な気持ち悪さです(褒め言葉) -
絵が美しく、どうしようもないこのお話と丸尾末広の描き方の相性が良いと思った。
突然のグロテスクなシーンには驚いたが、虚しさ、切なさが独特のタッチで助長されていて非常によい。 -
表題作になっている芋虫は、他の単行本にも収録されているでしょうか?
遠いむかし、学生の頃に同級生が貸してくれました。
マンガでは見たことがない精緻さと、エログロさに仰天した覚えがあります。
「親に見つかったらマズいから持っていて」
読み終えて、友人に返そうとしたら拒否されて。しばらくはあったはずなんですが、何度目かの引っ越しで何処にいってしまいました。
久しぶりに再読したいですね-
いちさん こんばんは。
今さらですが、フォローありがとうございます。
そして、たくさんの いいね!ありがとうございます。
これから...いちさん こんばんは。
今さらですが、フォローありがとうございます。
そして、たくさんの いいね!ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
残念ながら丸尾版芋虫は他の単行本には収録されていないですねえ。
Amazonの中古は定価よりも高くなってますが、たまにブックオフで1000円前後売っている事があるので、どうしても紙の本で読みたいのでしたらブックオフで探すしかないです。
もしくはジュンク堂などの大きな書店なら まだ在庫があるかもしれないので、そちらをあたってみるはいかがでしょう。2024/09/27 -
コメントをありがとうございます。
フォローは唯一なので、うれしいです!
たくさん売れるタイプのマンガではないですから、致し方ないですね。
...コメントをありがとうございます。
フォローは唯一なので、うれしいです!
たくさん売れるタイプのマンガではないですから、致し方ないですね。
折を見つけて、探してみます。2024/10/02
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知っていたけどなんとなくスルーしていた一冊を不意に思い立って購入。
江戸川乱歩「芋虫」漫画版。
短いのでパッと一気に読んで、軽い吐き気に襲われた(笑)
ストーリーは、ほぼそのまま原作どおり。
もちろん――というかなんというか、
小説のイメージよりも妻・時子が美しく描かれているけれど、
それは丸尾作品だから当然と言えば当然で。
時子の外見があくまで美しいことが「事件」の醜悪さを引き立てるわけですね。
セリフもモノローグも控えめで、グロテスクだけど幻想的。
一幕のグラン=ギニョル劇のような。 -
エロ、グロ、カオス。ここまでくると、美しいね。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
https://opac.shigakukan.ac.jp/opac/volume/346211 -
芋虫に絵をつけたらこんな感じなんだろうなと思えるほど私の中ではしっくりくる漫画でした。ハマる人にはどハマりするタッグ!
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個人的に江戸川乱歩と言ったら、『少年探偵シリーズ』や『明智小五郎シリーズ』、『孤島の鬼』などより先に、初期の大傑作である『人間椅子』や『芋虫』――殊に『芋虫』が浮かんできて、その救いようのないラストを思い出し、身震いしてしまうのは私だけでしょうか? 私が初めて乱歩という小説家に感化されたきっかけになった作品は、紛れもなく『芋虫』で、初読の衝撃と感動は今でも忘れられません。
そんな大好きな作品のコミカライズをあの丸尾末広先生が手掛けているということで、読みたくて仕方なかったのですが、ついにその夢が叶いました! うれしいー
やはり圧倒的なまでの画力! 痛々しく醜い須永中尉の姿や、そんな彼と時子との官能的な交接、絡み合う植物、不気味な昆虫達・・・・・・と、とにかく一つ一つの要素に業を感じます(美と醜を同居させた離れの描写とか、凄すぎる)・・・・・・! 原作の小説自体はそこまで長い話なわけではありませんが、丸尾版ではふんだんにページを使い、贅沢でデコラティヴな仕上がりになっているのも、この話を残酷劇に終わらせない、どこか儚く耽美なものにしていると思うんですよね・・・・・・。
やっぱり強烈だったのは時子が就寝中に見た、悍ましい異形や蟲の幻ですね。ぞっとする嫌悪感と、やはりひれ伏されたような「凄み」を見せつけられた感じがします。あとバナナ(笑)
追記:時子が須永中尉の目を抉る場面を襖から黒猫が覗いてるのって、もしかしてポーの『黒猫』を暗示してるのかな? -
バナナ。
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原作に忠実だけど、所々シーンが前後している。
世界観を崩さずイラストも素晴らしい。
エログロだと思ったら耽美に近い。
傑作だと思います。 -
渋谷の漫画サロントリガーにての読了。全体的に漂う官能的な雰囲気がとても素晴らしいと感じました。別に奥さんは好みでもないし普通の昭和の専業主婦なのだけれど、支配することの快楽に溺れる女の顔はなにか胸に訴えかけるような美しさと危なさがあるなと感じました。最後のラストシーンはドロドロとした展開で終わるのか?と思っていましたが、切ないラストシーンで良い意味で期待を裏切られました。
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あの乱歩の短編を、これ以上ないほどに濃く煮詰めたエッセンスのような。須永中尉の表情の微妙な変化が見事。あの3文字が迫ってきて目にはりつく。
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江戸川乱歩『芋虫』のコミカライズ
活字を読まれた方、あらすじを知っている方はわかると思いますがストーリーの決め手となる三文字の言葉、またその光景が冒頭に描かれています。これは活字でなく、絵で魅せる漫画ならではの表現で個人的にとてもよかったです(活字はさらっとした印象でしたが、漫画は冒頭からそれを持ってくることによってより印象深くなりました)
登場人物の表情が痛いほど美しく、切ないです。(特に其ノ参からラストにかけて、夫である須永中尉の表情。活字と同様、ストーリーは妻である時子がメインで描かれていますがこちらも絵で表現されているぶん活字ではわからなかった須永中尉の心情、表情がわかりやすく描かれています)
漫画という性質上、活字よりわかりやすいのはもちろんですが活字の世界観を壊さず、丁寧に美しく描かれている作品だと思います -
原作は1年以上前に読んでいたが、あの怪しい(かなりエログロそうな)作品の印象が気になり、漫画でも読んでみた。かなりエログロだった。乱歩はこの作品を通じて、夫婦の間の愛の形(最後は衝撃的)や戦争批判をしていたのか?
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レトロ感が好きで初めて見た丸尾の作品。活字で読むより画の方が話に入り込みやすかった。キモエロが苦手の人には無理だけど、そんなに強烈ではないと思う。
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あの三文字を思い出す度に泣きそうになる
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江戸川乱歩の原作も読み、映画の『キャタピラー』も鑑賞した上で漫画を読んだ。
エログロではあるが、切ない。
著者プロフィール
丸尾末広の作品
