B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)

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  • エンターブレイン (2010年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784047262867

作品紹介・あらすじ

残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー!

みんなの感想まとめ

残酷で切ないミステリアス・ファンタジーが描かれる本作は、グロテスクな要素と儚い美しさが共演し、独特の幻想的な雰囲気を醸し出しています。異能を持つ少女・あざかと冷静な青年・小田桐が直面する救いのない依頼...

感想・レビュー・書評

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  • 最近同作者の新作を味わった関係でこちらも読みたくなる欲に耐えられずつい読み始めてしまったよ
    読んだのはかなり昔の筈なのにちょくちょく覚えているシーンがあるのは結構心に刺さる作品だったからなんだろうなぁ


    紅い唐傘を差すゴシックロリータ姿の繭墨あざか、腹に鬼の子を宿す小田桐勤
    メイン二人の設定だけでも強烈に惹き付ける力を持っているのに、作中に依頼人や関係者として登場する人物がそれぞれに狂気を宿しているものだから何もかも強烈

    依頼人や関係者は登場時こそ発言が支離滅裂な事が多い。けれどあざかによってその思惑が解説される事で、それは狂気のままに一本気の通った人物であると判る
    ただ、それは他者の理解を許す存在ではないから理解してはいけない。だというのに小田桐が生来持つ気質や腹の鬼が彼らと感情や記憶をリンクしてしまうが故に小田桐は狂気に接する苦痛を得てしまうという展開は恐ろしい

    もう地獄から逃れられないと実感した小田桐はそれでも地獄を避けようとするね
    それは生物として当たり前の行動なのだけど、地獄を忌避しながら地獄そのものの身体で地獄のような繭墨あざかの傍に侍る小田桐は矛盾の塊
    だから基本的に彼は受動的で狂気は相手の方からやってくるか、小田桐は知らず知らずの内に引き寄せてしまう

    その最たる例が繭墨あさとか
    最初は友人の顔をして近づいて来たのに、彼が小田桐に齎したのは破滅と地獄と裏切り
    彼の狂気が小田桐も静香も壊してしまった。その経験が小田桐の人生から全てを奪った

    そんな彼が地獄の中で望んだのが「死にたくない」であり望んだ相手があざかだった。なら、それは一種の約束で
    彼が地獄の中で選んだ一つが有るならば、その一つだけには誠実に有るべきで
    今までも、そしてこれからも地獄ばかりな小田桐がそれでも自分の意志であざかの傍に戻ってきたシーンにはジーンと来るものがあったし、何よりも鬼の子と対面するシーンは本当に良かったよ

    彼にとっては災厄の象徴で自分が普通ではないと意識付ける重石。腹が疼いた際には殴りつける事さえ有った
    それでも無邪気な子供に静香と自身の面影を感じて、鬼の子を自分達の子供だと認知した。そして彼女に唯一の名前を付けた
    その経験は小田桐にとって自分の人生を改め直す転機となるね
    だから、あれ程に恐怖を覚えた静香さえも抱き締められた。それらは彼が自身の地獄を認められた象徴的なワンシーンだと感動してしまったよ


    久し振りに読んだけど、想定以上に情緒を揺さぶられたというか結構楽しめてしまったよ
    やはり良い作品は良いものだね

  • グロテスクと儚い美しさ、奇跡の共演
     開始早々、空からxxが降ってくるなど、猟奇的な描写の連続。しかし、現実感のない幻想的な雰囲気が強いからか、気持ち悪い・恐ろしいとは感じなかった。
     異能で冷酷な少女・あざかと、感情を表に出さない青年・小田桐。2人に舞い込んでくる依頼は救いようのないものばかりだが、絶望の中から僅かな希望を掬うように、美しい情景を切り取って見せてくれた。

  • 趣味の似通った友人に勧められて拝借し、手に取った作品。えんため大賞優秀賞を受賞した作品ということで期待しつつ読み始めたが、その期待の一回りも二回りも上を行く独特な作風に引き込まれた。
    グロテスクでありながらも言葉選びが秀逸かつ耽美であり、映像的な表現の仕方が多い為世界観に入り込みやすかった。病み・鬱的な内容に耐性のある人には是非お勧めしたい。
    キャラクター一人一人が強烈な個性を持っているのも見どころ。個人的には静香と雄介のぶっ飛び具合が非常にツボだった。

  • グロ以外のとこで個性が欲しいっす。
    おもしろいこと言いそうなのにな、繭墨…。

    なんていうか雰囲気メインで、ストーリーのほうがオマケ的な印象。

    ネタや結末に意外性が出てくることを期待して、とりあえず2巻も読んでみます。

    同じ単語の連発で表現がちょっとさみしい。ていうか読んでてそればっかり気になってしまった。

    何はともあれ、チョコたべたい。

  • ダークな雰囲気で序盤は面白そうに思ったのですが、承転結がなく自分の好みには合いませんでした。
    単にホラーなことが起きて、それだけという印象です。
    大昔に観た『地獄少女』を思い出しました。

  • 本編全13巻、短編集の『チョコレートデイズ』全4巻で完結したホラーライトノベルの傑作。ひたすら気味悪くて痛くて怖い描写、人の尊厳を嬉々として弄ぶ悪人、そこに一途に想い人を恋焦がれる者、まっすぐな少女、ねじ曲がった少年、多彩な登場人物が織り綴ったシリーズでした。
    七瀬七海。幼女。小学生。ツインテール。『チョコレートデイズ』4巻でギャルJK化?この子が好き。まっすぐな正義の残虐少女って感じ。
    水無瀬白雪。ご当主。小田桐を助けに現れるところ超名シーン。着物姿良いね。ビキニ姿ありがとうありがとう。
    綾。人間じゃないただの肉塊。誰かの為になったら存在した意義があるかも、と…この娘は忘れない。
    繭墨あざか。繭さん。ゴシックロリータ。チョコレート。紅い唐笠。遠くで観る分には可愛い。
    この作品、男もいいね。"狐"こと繭墨あさと、金属バットの雄介、白雪様LOVEの幸仁、主人公のお人好し小田桐…
    面白かった。

  •  醜悪さと狂気が煮詰まって出来た様な作品でした。

  • ホラーとミステリーが混ざった救いようがない物語。狂ったホームズと平凡な善人のワトソン、5つの話で繭墨の性格と性質、小田桐の性格と性質が分かる1冊になっていて軽いご挨拶といった印象を受けた。

  • キャラがライトノベルふうなホラミスで良くある形式を出ていない
    この手の話は同工異曲で作るのが楽そうだ
    これといった特徴もないが全体としてそれほど悪いわけではないので
    文章量を半分にして同筋を描いてみるとどう変わるか見てみたいかも

  • チョコが主食かと聞きたくなる少女と
    それに付き合う男性。

    連続短編5話分。
    一体彼らがどういう関係で、どうして一緒にいるのか。
    『兄』とは何なのか。
    ちらちらと出てくる彼女の『家』についても
    兄についても、男性の腹の中身にも。
    一応すべての謎が判明してくれます。

    が…昼どらとは違うどろぐっちゃな人間関係。
    特殊と言えば特殊ですが、理解できるような
    できないような…。
    最後の話だけ、どの人の事か、と考えていたのに
    きれいさっぱり騙された。
    というか、引き込まれた?
    誰というより、どれも信じてはいけません??w

  • 思ったよりもはるかにグロテスクな内容や、報われない話もありました。ストーリーを増すごとに世界観が広がっていき、こういうこともこの作品の中ではありなんだと、少しずつ明かされて行く感じがとても良かったです。また、登場人物の狂気の描き方が素晴らしく、ファンタジーであるのにとてもリアルな感じを受けました。

  • 「繭墨霊能探偵事務所」を開く14歳の少女・繭墨(まゆずみ)あざかと、その助手を務める19歳の小田桐勤(おだぎり・つとむ)の物語。

    第1巻では、事務所に持ち込まれるいくつかの依頼を解決しながら、小田桐があざかのところで働くようになった経緯が明かされます。あざかの兄の繭墨あさとは、あざかが名乗り出るまで、繭墨家の次期当主となるはずでした。繭墨家を抜け出した彼は、ただの退屈しのぎという理由で小田桐に接近し、彼とヤンデレ少女・深山静香(みやま・しずか)を結びつけ、さらに静香を使って、小田桐の腹中に「鬼」の子を宿します。ところが、あさとの期待に反して、鬼は小田桐の身体の中で成長を続け、雨香(うか)と名づけられます。そんな彼を引き取ったのが、あざかでした。

    今回はキャラクター紹介の意味が強いストーリーですが、ダーク・ミステリらしい雰囲気の作風を十分に楽しめました。

  • 内容…★★★
    人物…★★★★
    文体…★★★★

    なんか読んでると、お腹痛くなる。

    繭さんと小田切くんの関係性は好き。
    こういう、もやっとした絆は萌える。
    一瞬はっきりする絆に尚萌える。

    その他の部分は前評判がよかったから
    引きずられてるのかもしれないけど。

  • 極めて悪趣味なゴシックホラーのような何か。ミステリっぽくもファンタジーっぽくもある。とにかく雰囲気とグロとキャラの個性で押していくスタンス。
    気持ち悪いけどどこか甘ったるいのがチョコレートテイスト。

  • 怖くて気持ち悪いけどつまらなくはないので、続きもいずれは読みたい。

  • 面白い。その一言に尽きる。
    ライトノベル というイメージで読むと大分違っていた。
    登場人物の歪み方が面白い。けれど文はしっかりしてて読みやすい。
    ただ、稀に意味の分からないタイミングでのグロテスクな描写が出る。蛇足かな、といった感じ。
    そしてライトノベルだから仕方がないかもしれないけれど、挿絵が読む気を削がせる程度に邪魔だった。

  • 唐傘とゴスロリのアンバランスさと美しいコントラストで久しぶりにライトノベルを買ってしまいました。異能の者、アヤカシなど好みのジャンルでしたが、文章が頭に入ってきにくい印象です。伏線というか「謎」の部分を明確にさせる狙いがあるのかもしれませんが、文章に■■などと伏字を使うのはいかがなものかと…

  • ゴスロリ愛好家であったのと表紙が気になり購入。
    確かにグロい描写があったが、想像さえしなければ別に平気。
    人物がかなり歪んでる。途中その重さに休憩をいれたほど。

    内容はかなり面白いと思う。2巻も購入するつもり。

  • 表紙に魅かれて思わず手に取ってしまった作品。
    冒頭を立ち読みし、あまりの衝撃を受け、どうしても最後まで読みたくなったので即購入。
    ビタースウィートな仕上がりになっております。

  • 淡々とした文章で紡がれる怪奇譚。グロテスクで生理的に受け付けない人もいると思うが、そこを乗り越えれば面白い話。繭墨を可愛いと思えるかは貴方次第。

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著者プロフィール

2009年『B.A.D ―繭墨あざかと小田桐勤の怪奇事件簿―』(刊行時『B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』に改題)で第11回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞し、翌年デビュー。主な著書に「異世界拷問姫」シリーズ、他多数。

「2022年 『偏愛執事の悪魔ルポ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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