B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 あ 11-1-1)

著者 :
  • エンターブレイン
3.71
  • (44)
  • (46)
  • (53)
  • (11)
  • (5)
本棚登録 : 637
感想 : 49
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047262867

作品紹介・あらすじ

「小田桐君。理由なく人を殺せるぐらいでないと、狂っているうちには入らないさ」チョコレート片手に、彼女はそう僕に告げた。傲慢で冷酷で我が侭な偏食家。そして、紅い唐傘を手にゴシックロリータを纏い、僕の絶望に突き放した微笑を浮かべる14歳の異能の少女、繭墨あざか。けれども、あの満開の桜の下、彼女は言った。僕の傍にいてくれると-。第11回えんため大賞優秀賞。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー開幕。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • グロ以外のとこで個性が欲しいっす。
    おもしろいこと言いそうなのにな、繭墨…。

    なんていうか雰囲気メインで、ストーリーのほうがオマケ的な印象。

    ネタや結末に意外性が出てくることを期待して、とりあえず2巻も読んでみます。

    同じ単語の連発で表現がちょっとさみしい。ていうか読んでてそればっかり気になってしまった。

    何はともあれ、チョコたべたい。

  • 私自身ゴシックロリィタなので、ジャケット買いしてしまったこの作品ですが、
    兎に角ヒロインの繭墨あざかが魅力的です。
    単純にファッションがゴシックロリィタなだけではなく、
    奔放で一寸傲慢な所や、チョコレイトしか口にしないという極端な偏食家っぷりなど、
    これぞまさにゴシックハートと云う感じでとても惹かれます。
    内容としてはもう少し奥の深さがあると良いかなぁと思いますが、
    あざかの魅力だけで読める位大好きです。

  • ホラーとミステリーが混ざった救いようがない物語。狂ったホームズと平凡な善人のワトソン、5つの話で繭墨の性格と性質、小田桐の性格と性質が分かる1冊になっていて軽いご挨拶といった印象を受けた。

  • キャラがライトノベルふうなホラミスで良くある形式を出ていない
    この手の話は同工異曲で作るのが楽そうだ
    これといった特徴もないが全体としてそれほど悪いわけではないので
    文章量を半分にして同筋を描いてみるとどう変わるか見てみたいかも

  • チョコが主食かと聞きたくなる少女と
    それに付き合う男性。

    連続短編5話分。
    一体彼らがどういう関係で、どうして一緒にいるのか。
    『兄』とは何なのか。
    ちらちらと出てくる彼女の『家』についても
    兄についても、男性の腹の中身にも。
    一応すべての謎が判明してくれます。

    が…昼どらとは違うどろぐっちゃな人間関係。
    特殊と言えば特殊ですが、理解できるような
    できないような…。
    最後の話だけ、どの人の事か、と考えていたのに
    きれいさっぱり騙された。
    というか、引き込まれた?
    誰というより、どれも信じてはいけません??w

  • グロテスクと儚い美しさ、奇跡の共演
     開始早々、空からxxが降ってくるなど、猟奇的な描写の連続。しかし、現実感のない幻想的な雰囲気が強いからか、気持ち悪い・恐ろしいとは感じなかった。
     異能で冷酷な少女・あざかと、感情を表に出さない青年・小田桐。2人に舞い込んでくる依頼は救いようのないものばかりだが、絶望の中から僅かな希望を掬うように、美しい情景を切り取って見せてくれた。

  • 思ったよりもはるかにグロテスクな内容や、報われない話もありました。ストーリーを増すごとに世界観が広がっていき、こういうこともこの作品の中ではありなんだと、少しずつ明かされて行く感じがとても良かったです。また、登場人物の狂気の描き方が素晴らしく、ファンタジーであるのにとてもリアルな感じを受けました。

  • 「繭墨霊能探偵事務所」を開く14歳の少女・繭墨(まゆずみ)あざかと、その助手を務める19歳の小田桐勤(おだぎり・つとむ)の物語。

    第1巻では、事務所に持ち込まれるいくつかの依頼を解決しながら、小田桐があざかのところで働くようになった経緯が明かされます。あざかの兄の繭墨あさとは、あざかが名乗り出るまで、繭墨家の次期当主となるはずでした。繭墨家を抜け出した彼は、ただの退屈しのぎという理由で小田桐に接近し、彼とヤンデレ少女・深山静香(みやま・しずか)を結びつけ、さらに静香を使って、小田桐の腹中に「鬼」の子を宿します。ところが、あさとの期待に反して、鬼は小田桐の身体の中で成長を続け、雨香(うか)と名づけられます。そんな彼を引き取ったのが、あざかでした。

    今回はキャラクター紹介の意味が強いストーリーですが、ダーク・ミステリらしい雰囲気の作風を十分に楽しめました。

  • 趣味の似通った友人に勧められて拝借し、手に取った作品。えんため大賞優秀賞を受賞した作品ということで期待しつつ読み始めたが、その期待の一回りも二回りも上を行く独特な作風に引き込まれた。
    グロテスクでありながらも言葉選びが秀逸かつ耽美であり、映像的な表現の仕方が多い為世界観に入り込みやすかった。病み・鬱的な内容に耐性のある人には是非お勧めしたい。
    キャラクター一人一人が強烈な個性を持っているのも見どころ。個人的には静香と雄介のぶっ飛び具合が非常にツボだった。

  • 内容…★★★
    人物…★★★★
    文体…★★★★

    なんか読んでると、お腹痛くなる。

    繭さんと小田切くんの関係性は好き。
    こういう、もやっとした絆は萌える。
    一瞬はっきりする絆に尚萌える。

    その他の部分は前評判がよかったから
    引きずられてるのかもしれないけど。

全49件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2009年『B.A.D ―繭墨あざかと小田桐勤の怪奇事件簿―』(刊行時『B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』に改題)で第11回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞し、翌年デビュー。主な著書に「異世界拷問姫」シリーズ、他多数。

「2022年 『偏愛執事の悪魔ルポ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綾里けいしの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×