空色パンデミック1 (ファミ通文庫)

著者 :
制作 : 庭 
  • エンターブレイン
3.78
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  • 本棚登録 :338
  • レビュー :38
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047262874

作品紹介・あらすじ

「見つけたわよ、ジャスティスの仇!!」「…はい?」高校受験の朝、駅のホームで僕はその少女と出逢った。彼女-結衣さんは"空想病"。発作を起こすと正義の使者とかになりきってしまうらしい。以後なぜか結衣さんは何かにつけ僕の前に現れる。空騒ぎに付き合ってられない。最初はそう思っていた。彼女を守るため世界を敵にまわして戦うことになるなんて、思いもしなかった-。えんため大賞優秀賞受賞、狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」。

感想・レビュー・書評

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  • 「世界を守るか、君を守るか」
    俗に言うセカイ系というジャンルに対するメタ的な一面を持つ作品

    主人公の気持ちより他人の気持ちを主人公が解説している場面のほうが多い感

    あと主人公がヒロインを好きになるのが唐突

  • 【再読】
    かなり前に読んで面白かった記憶があったので、シリーズ揃えてからもう一度読むことに。再読した印象としては記憶よりもちょっと残念だったかな、と。
    まず内容の前に、字の間違いが多かったのが気になった。登場人物の名前が違う時もあったと思ったんだけど、、そこは少し自信無い。
    設定はとても面白い。最後のオチも、そうなるだろうなと分かるけど、でもキレイにまとまっていたと思う。ただ、若干ゴチャゴチャした設定の解説や、作中の公的機関のフワッとした感じ、演劇の内容などなど、「こういう話にしたい」という気持ちが強くて、ストーリーが付いてきていないな、と感じるところがいくつかあった。地の文ものっぺりしていて物足りない。
    印象は悪くない作品なので、ここから磨かれていくことを期待して★4に。
    そう言えばこれからも結衣は学校に通うんだろうか…。劇場型になったのは現実なんだよね…??

  • セカイ系を批評する小説、として読むと、「こんな作品を書くしかない作者の自嘲」めいたものが節々に確認でき、なるほどこれが読者たちを惹きつけるのかと納得できる。
    しかし、そのニヒルさと主人公の立ち位置が不協和を示しており、「おいおい景の立場はどうなんだよ」と思ってしまう。これは「作者の思惑」と「あるべきストーリー」が乖離しているからで、齟齬が現れるたびにおめーはなにがしてぇんだよと苛つく。とくに中盤は酷かった。

    こう酷評しておいて、これを「実験的な小説」と捉えると、ラノベだけに新鮮だ。演劇を持ち出して代弁させたのは秀逸だ。ただ、それを1から10まで解説する野暮臭さはラノベ作家特有のものであろう。

  • 人は誰しも心の中に、自分だけの空想を抱いている。この物語は、そうした空想が現実と混在してしまう<空想病>を抱える少女と、少女を守るために世界と闘うことを決意した少年のお話だ。

    本書では、二つの物語が内包されている。
    一つは、(空色パンデミック)としての物語。もう一つは、ヒロインである少女が紡ぎ出す空想上の物語。一つの物語の中に寸劇を交え、空想というラノベ愛読者にはありがちなステータスをキー設定にしてしまうところが本書の面白いところ。読み進めていると、自分も<空想病>患者かもと感じてしまう。

    空想を頭の中で妄想している分には誰にも迷惑をかけない。しかし、<空想病>患者は自分の空想に他人を巻き込んでしまう。しかも彼ら(彼女ら)の放つトゥラウム波は科学上重要な研究素材という点が困りものだ。少女の空想につき合わされながら、主人公は最終的に少女を守るために世界と闘うことになる。紆余曲折がありながらライバルを打倒したはいいものの、それら全てが空想でした、というオチは読んでいる分には笑える。

    現実だと信じて、空想上の寸劇をリアルに演じきってしまう主人公。
    現実だと信じているからこそ、世界を敵に回しても少女を守ろうとできる。
    カッコよさと恥ずかしさの線引きは極めて微妙である、そんなことを気が付かせてくれた。

  • 「空想病」という妄想を現実と思い込んでしまう病気が存在する世界の話。
    序盤のコメディチックな学生生活から一変、中盤からの「空想病」が引き起こす超展開から「そんなオチかよ!」とツッコまざるを得ないラストまでの流れが面白すぎて、一気に読んでしまいました。

    もしも中二病が本当に病気だったらこうなるのかも。

  • こんな良い作品をなんでさっさと読んでおかなかったんだろう。
    今や古めかしいセカイ系ボーイミーツガールと今や少々氾濫気味の中二設定の合わせ技。それが大変上手くハマっている。ちゃんとセカイ系だし、ちゃんとボーイミーツガールだし、ちゃんとイタイタしい中二。
    刊行時期から考えて時代の流れにキレイに乗った作品、とも言えるかもしれない。

  • 9784047262874 286p 2010・2・12 初版

  • ピエロ・ザ・リッパー!
    僕は青木くんを好みます。

  • 第11回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞受賞作品。

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    発作が起こると自分が脳内で描いた妄想を、現実世界で無意識のうちに演じようとしてしまう「空想病」。穂高結衣は、こんなユニークな疾病の患者だった。
    高校受験の際に結衣の空想劇に偶然付き合わされることになった少年・仲西景は、入学後も何かと彼女の空想に巻き込まれることに。初めは空想病や結衣のことを厄介扱いしていたものの、空想病患者の妹を守るために何者でも演じようと心に決めた友人・青井晴との交流も経て、次第に仲西はこの病気と、そして結衣とも真剣に向き合うようになっていく。
    「ボーイ、ミーツ、空想少女」。セカイ系×空想病という、異色ファンタジー。
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    【良かったところ】
    ・2つのポイントで上手く騙されてしまった。一つは、青井というもう一人の「女性」の登場。唐突だったけど、「陽」な結衣に対して「陰」な青井はキャラ的にも棲み分けされていて、「第二のヒロインになってくれるのか?」と思わず期待がこみ上げた。もう一つは、クライマックスの壮大な空想劇のオチ。正常に見えて実は仲西も劇場型に感染して特異な役割を振られていた、と。…南米大陸が消失していなくてホッとしました。
    ・友人の森崎がサブキャラながらいい味出していた。世界改変が進む暗いムードな中(まあ空想なんだけど笑)、あの快活さと勇敢さは輝いていた。サブの活躍が光る作品っていいなって改めて思う。
    ・主人公の選択が世界の根底・本質を揺るがす可能性がある、いわゆる「セカイ系」という設定を自分もいつか経験してみたいと空想していた仲西が、いざそのチャンス(危機?)が自分の身に降りかかったときにどうすればいいか戸惑ってしまう描写は良かった。妄想はいつも華やかに色とりどりに展開されがちだが、「実際起こったら…?」なんてことを普段意識することはないなあと考えさせられた。

    【ちょっと残念だったところ】
    ・ライトノベルというフィクション世界の中で、空想劇という更なるフィクションが展開され、それを仲西と共に観察・体感していくというメタ的な構造。これがあったからこそ、読者は自然に主人公である仲西に感情移入しやすくなっていたと思う。でも、個人的には仲西が結衣に惹かれていく様がいささか唐突な印象を受けて、その部分だけは「仲西よ、むしろ青井だろっ!」と内心突っ込んでしまった。まあ、自分の個人的な願望です…。


    次巻以降、結衣がもっと魅力的に映ること、青井との絡みがどう結衣との関係をこじらせていくのかということ、森崎の更なる活躍(?)を期待!

  • 空想病……この設定は面白い。

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