さよならもいわずに (ビームコミックス)

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著者 : 上野顕太郎
  • エンターブレイン (2010年7月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047266025

さよならもいわずに (ビームコミックス)の感想・レビュー・書評

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  • 漫画家にしろ小説家にしろ映画監督にしろ表現者達の業のなんという深さか。 えぐり込むように作者の内側をさらけ出したかと思うと、次のページではゾッとするほど客観的に突き放したような描写があったりと控え目に言っても異常である。 愛する人が居なくなった後に、時間が経ったとはいえ一つの作品として落とし込む事がなんで出来たのだろうか。 張り詰めた緊張感と虚無感、そして執着と愛情。 美しい物語であると同時に、とても「おそろしい」作品だと思う。 ラスト15頁に渡る展開に涙、訳も分からずに涙。

  • 突然妻を失ったギャグ漫画家が描く、異色のドキュメンタリー。上野顕太郎にしかできないかなしみの表現、悲哀の中にも笑いの心を忘れない漫画家としての矜持が垣間見えて、読み終えた後に清々しい気持ちが残る。
    作者はさよならも言わずに遠くへ行ってしまった奥さんに、漫画を通して別れの言葉を言えたのではないかと思う。

  • 家族のピースが一つ欠けただけで、世界がグルッと変わってしまう恐怖が痛い位に刺さる。自責の念に囚われ、すぐに前を向くことは難しい・前進できない日常にもどかしさを感じながらも生きて行かなくちゃいけないのは辛い。死とは魂との別れ。「この体にキホはいない」今生きているうちに、伝えられるうちに精一杯やっていかなくてはいけないと思った。

  • ・「誰かが俺を狙撃してくれないか」
    大切な人を亡くした時に自分も思った事だった。
    ・電車の車輪が大きく描かれている場面も。自分も逝きたい。なのに後追いできない情けなさ生きている苦しさ。次の場面にただ真っ黒な塗りつぶしで表された作者が自分と重なり涙が出た。
    ・どうにもならない悲しみ どろどろと溶けていくような表現。人の形を留める事ができないくらいの絶望感。
    ・前向きに生きていこうという終わり方では無かったと思う。遺されたもの相手の死を受け入れるしかない。
    ・家族や恋人を大切にしようだとか妻が生きた証とか、そういうのを伝えたかった漫画では無いのではと思う。「心が裂ける音」ただそれを聞かせたかったのでは、と自分は思う。

  • こんなにも生々しい表現物に点数はつけられない…。これは凄く本物の感情。エンターテイメントではない。それだけに、凄いと思う。

  • 我が身に照らし合わせても、30代にもなるとポツポツと生活圏の人間が自然の摂理で亡くなっていくものらしく、
    彼や彼女とは偶然の触れ合い、他愛の無い会話を最後に二度と逢う事は無いわけです。その唐突であることにしばし呆然としてしまうわけですが、
    この物語の様に過ごした時間と愛情が深ければ、相手を唐突に亡くす不条理が如何程の猛威を振るうかと。
    想像しがたい苦痛を体験し、それが仕事故に紙面に写し込む。稀代の特殊漫画家によるノンフィクション×錯乱のビジョン。

  • 怖い。
    そう思わせることが作者の狙いなんであれば、それは的中していると思う。ただ内容から考えると、おそらく狙いはそこにはない。だとすると、少なくとも僕には、作者の伝えたかったことを受け取ることは出来なかった。
    死を扱った作品は、概ね好意的な受け取られ方をされることが多いと思う。ただ、ミスチルじゃないけど、『ダメな映画を盛り上げるために~』みたいに、簡単に扱われているものも多々ある。
    本作がそうというのではなく、画力や漫画の質的にいって、全然入れ込めない作品でした。

  • 注目されてたから期待しすぎたのかもしれない
    淡々とページをめくってしまった
    何も感じなかった

  • まず、最初の数ページで、なんて表現が豊かなんだろうと感銘を受けた。
    これでもかというくらい、叫んでる。

    読んで泣く、泣かないじゃなく、
    心がそのまま描かれてる。そこが素晴らしい(…なんて生意気だなぁ)と思う。
    心が視覚化されて、想いがダイレクトに読む側に伝わってくる。そこがすごい。

  • 若くして亡くなってしまった妻との生活を振り返った実話マンガ。

    作者も冒頭で述べているように、オナニーマンガと言われてしまえばそれまでかもしれませんが、この作品を書いたということは個人的にはすごいことだと思います。やり遂げた意志が。

    とても幸せな世界が一瞬にして意味を失ってしまう。
    その気持ちはおそらく当事者にしか分からず、そして同様の感情を多く人が抱くと思います。

    今、大事な人がいる人は今から大事にしよう。
    そう思えるマンガでした。

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