弧の増殖 夜刀浦鬼譚

著者 :
  • エンターブレイン
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047268326

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  • 湊かなえ氏っぽくイヤなカンジを残しつつの展開。
    結構グロい表現が出てくるので、グロがダメな人は控えて欲しい。

    たった5人程の登場人物でよくここまで描ききったってカンジ。
    主人公である矢口とヒロインとなる咲子。
    PCファイルをワンクリックしたために生き延びれなかった佐藤。
    電話に出たために妹咲子の目の前で死にゆく由梨絵。
    由梨絵の経営している居酒屋の客で大学教授の真嶋。
    陰で協力するのは 幽霊となったトモ君。

    都市伝説を辿っていくと、そこには現実の世界と異世界が繋がっていて。
    そこに出てくる都市伝説は妙にリアルで。
    簡単なロジック。絡む15年前の連続殺人事件。
    大団円かと思わせてのどんでん返し。
    伏線ではなく、ちゃぶ台返しくらいのひっくり返し方。

    lastは、背筋がゾッとした。
     9*38*2446*384*2(YUGGOTH:ユゴス)

    稲川淳二さんの『つぶやき会談』を途中で読んでたから余計に怖かった…

著者プロフィール

一九五六年、北海道生まれ。東洋大学文学部仏教学科卒業。
国書刊行会に入社し、ラヴクラフト作品などの企画出版を手掛ける。八六年、『魔教の幻影』で小説家デビュー。オカルト・伝奇小説を中心に幅広く執筆し、近年は室町時代を題に取った作品を精力的に発表している。二〇〇五年、短編「東山殿御庭」が日本推理作家協会賞候補。アンソロジストとしても高い評価を得ている。

「2023年 『一休どくろ譚・異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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