まおゆう魔王勇者 (1) 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」

著者 :
制作 : toi8 
  • KADOKAWA/エンターブレイン
4.15
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本棚登録 : 924
レビュー : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047269330

作品紹介・あらすじ

各業界のクリエーターを震撼させた異端の小説、ネットで話題の『まおゆう』登場。大幅な加筆修正を加え、ゲームデザイナー桝田省治が完全監修。

感想・レビュー・書評

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  • 戯曲?のような手法で、ほぼセリフのみ。なのにキャラの魅力、世界観、四季の移り変わり、あらゆることが脳内に再現できる。そして、魔王と勇者が戦い以外の結末を求めて協力し、農業や教育、身分制度などの社会変革を進めようとする。ある意味、地に足のついたファンタジー。ときたま、キャラの台詞が心にささる。一巻ラストのメイド姉とか。

  • 魔王と勇者 剣と魔法のファンタジーであることは間違いないが
    テーマは「経済」
    そうこの本は「ファンタジー+経済」という摩訶不思議なジャンルの本なのだ
    RPGゲームを体験したことがある人ならば、どのような場合であれラスボスが存在するのをご存じだろう
    極悪非道だったり、ちょっと悲しい背景があったりラスボスの事情もいろいろだが
    とりあえず倒してしまえば世界に平和が戻るというものだ
    がしかし、本当に魔王を倒せば世界が平和になるのか?
    武器を売っていた武器屋はとうなる?宿屋は?教会は?兵士は?
    魔王「別に倒されてやってもかまわんが、私を倒しても世界は平和にならないぞ」
    勇者「!?」

    現実の世界に置きなおせば、「戦争」があることで成り立つ産業があり
    「戦争」がなくなることで困ってしまう分野がある
    そこを見極め、そして解決する視点こそ「経済」なのだ

    この本は魔王と勇者が手を組んで、世界を平和にするために
    魔族と人間同士の戦争がなくても成り立つ経済システムの構築を目指す物語だ
    そこに登場する手法や思考は現実の世界に存在するものだ
    ゲームをたくさんやってきた僕らのような世代にとって
    「経済」という視点で世界を見つめる最適な入門書といえるだろう

  • 会社の同僚から借りて読みました。勧善懲悪の冒険記かと思いきや、農業の仕組みや経済のテコ入れなどの国づくりで幸せな世界を目指すという、一風変わったファンタジー小説です。楽しく読んだものの好き嫌いが分かれそうですね。

    ひとつは、キャラの会話のみでストーリーが展開されるので設定に分かりづらいとこや説明が欲しいと思うとこが多かったかな。巻末にもあった通り、演劇の台本みたいでした。あとはネット上に掲載されてたコラムなので会話の中の2次元っぽさ、アニメっぽさが苦手な人には受け入れにくいかもしれないですね。自分がまさにそうですが(笑)それでも充分楽しめたし、続きが気になる作品です。

  • 会話文だけだが面白い。

  • 経済とファンタジーを融合させ、さらにユーモアもある斬新な作品。

    しかし、自分には合いませんでした。

    経済の用語とファンタジー、どちらもそれなりにレベルが高いので、一方の世界にのめり込んでるときに他方が気になり、集中できなかったのが残念。

    勉強しようと思わずに物語だけに集中すればよかったかもしれない。

  • アニメが面白くて原作も読んでみようってことで読んだ作品。
    アニメが1期だけで終わりみたいなのが残念…
    まおゆう出てから、なんか魔王と勇者が一緒になんかやるみたいなラノベ増えた気がするw

    特徴としては、台本みたいな感じで登場人物のセリフのみで話が進んでいく。
    最初は違和感があったがなれると読みやすく、戦闘シーンとかは長々と技の効果を説明されるよりは、技名のみで想像した方がいいんじゃねと思うようになった。
    まあ俺が戦闘描写にはあんまりこだわってないからかも知れんが。

    この巻にあるメイド姉の「人間宣言」がこの作品で一番好きなシーンだろう。
    まおゆうに出てくる中で一番好きなキャラを選べって言われたら、メイド姉だと思う。
    人間宣言もそうだけど、特殊能力持ってないのに4巻、5巻あたりの今一人の勇者としての活躍がいいわ。

  • 設定が新鮮で良かったです。
    しかし、私自身は戯曲形式より一般的な小説の構成で読みたいと感じました。内容は良いと思うので尚更。

    それから、この本が産まれた経緯もドラマチックに感じました。

    内容とは関係ありませんが、なぜ携帯小説のように横書きにせず、あえて縦書きに変えたのか気になりました。注釈は横書きなのもあり少し不思議です。

  • ストーリーは、ファンタジーの物語のよくあるクライマックスシーン、勇者と魔王が世界の平和をかけて戦おうとするシーンが真っ先の出だし。このときの魔王というのが学者肌の変わり者で、ここで2人がただ殺し合ったとしても、決して世界が平和になることはないと勇者を説得。魔王と勇者が手を組んで、経済や政治を駆使して戦争の勝ち負けではない形で世界の争いを終わらせようとする…という話。


    魔王「だが、わたしは何かをすると決めたんだ。このまま、血まみれの夢に似た消耗戦を百年繰り返し、取り返しのつかない停滞をすごすつもりはない。わたしは『終わったあとの物語』が読みたいんだ」

    [p.47]

  • メイド姉の演説は心に響くものがあった

  • 各キャラのセリフしか無い小説はかなり珍しい。だがそれだけに圧倒的な世界観とボリュームが短くまとまっていると言っていい。

    基本は群像劇。シナリオは魔王と勇者が結託して世界のシステムと戦っていくという内容だが、これも新しい。RPGの中の魔王は物語の結末の象徴であり懲悪な分かりやすさの中では倒されて終わりだった。しかしながら現実世界で御存知の通り、その後が大変である場合が多い。そこをある意味真剣に書いてみた作品ではないだろうか。

    経済学的な視点で見ても面白い。ペンは剣よりも強しと言える内容も、理不尽な暴力の前では無意味と言える内容も混在しており現実世界のもどかしさに繋がるものを感じられた。

    何度でも読める作品であることは間違いないので買って損することはまず無いだろう。

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著者プロフィール

『まおゆう魔王勇者』原作。

「2018年 『ログ・ホライズン 西風の旅団 11』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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