B.A.D. チョコレートデイズ(1) (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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本棚登録 : 204
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  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047270299

感想・レビュー・書評

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  • 繭墨と小田桐、嵯峨雄介、あさと、この3組の短編集。
    時系列はバラバラだが、小田桐とあさとの話はB.A.Dを構成する最初の駒になっていると感じた。短編でもそれぞれに人の醜さ、意地汚さ、狡猾さとひと掬いの優しさがよく書かれていて、性悪説という言葉が頭を過ぎる。読了した後のなんとも言えない後味の苦味、唯一何も変わらない繭墨の希少さが最後に残る。

  • 全然甘くありません!番外編というより、補足という感じ。最後のあさとの話が良かった。

  • 全体的に面白かったが、
    所々首をひねりたくなるシーンがあった。

    嵯峨雄介を好きになれた一冊。

  • グロと独特の雰囲気で魅了してくるB.A.Dシリーズの短編集(というには1編1編が長い気がするけど・・・)。

    WEBで連載されていた小田桐が繭墨あざかを呼ぶようになった話、本編からは全く想像もつかない嵯峨雄介に恋した女子の話の2つに加え、書き下ろしで繭墨あさとが狐となる瞬間の話が入っている。
    B.A.D.シリーズ読んでいる人にはとても大きな影響与えることまちがいなし。

    以下各短編の感想

    『僕が「繭さん」と呼ぶ理由』:話の時系列的にも1巻の前で小田桐のある種のウザさ、腹の子に対する認識とかが前のままなのでせっかく4巻まででよくなってきた流れが完全にないから結構読みにくかった。

    『私が先輩に恋した非日常』:嵯峨雄介は本編では実にアレな人で本短編でもそのキャラはブレていないんだけど、彼女(立花梓)の方が健気過ぎる。結末はやっぱりこのシリーズならではって感じで、梓は多くのものを失うけど小田桐と違っていい方向に進んでる気がする・・・よくわからないけど。

    『狐の生まれた日』:あさとが一体どんな人間(?)だったのかがよくわかる話。自分が宗家で唯一の存在だったはずなのがあざかの登場でアイデンティティが失われ、本人も気づかぬうちに歪んでいく感じがなんというか、このシリーズらしいところで読んでて不覚にも一種の快感を得てしまった。
    あざかの忠告とその後すぐの「狐」誕生の瞬間の「キタ━(((゚∀゚)))━!」感が半端ない。すっかりこのシリーズに毒されてる。うん。

著者プロフィール

2009年『B.A.D ―繭墨あざかと小田桐勤の怪奇事件簿―』(刊行時『B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』に改題)で第11回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞し、翌年デビュー。主な著書に「異世界拷問姫」シリーズ、他多数。

「2022年 『偏愛執事の悪魔ルポ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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